市議会議員選挙の結果と市議会の存在意義

2015年5月9日[カテゴリ:議会改革, 選挙

先般の西宮市議会議員選挙におきまして、
4136票のご支持、評価を頂き、
ふたたび議席をいただきましたことに、この場をお借りして心から御礼申し上げます。

そして、この選挙戦で、
これまで以上に多くの方々に助けられ、支えられて、
選挙運動に取り組むことができました。
この感謝の気持ち忘れることなく、
4期目の活動を展開したいと思っています。

また、
想像をはるかに超える大きなご期待をいただきました。
一層頑張って、結果を出さなければならないと
身の引き締まる思いで、開票日翌日からも活動を再開しております。

さて、
今回の市議会議員選挙では
またもや、前回の投票率を下回り、
36%台までおちてしまいました。
以下の通り、
震災直後の選挙では50%近かったのですが、
12年前、私が初めて出馬した選挙では41%まで低下しました。
そして、今となっては、40%台すら遠い数値となってしまいました。

        投票者数  投票率  立候補者
平成07年 15万1000人 49.8%   58人
平成11年 14万6300人 45.3%   63人
平成15年 14万3500人 41.4%   58人
平成19年 14万6200人 40.2%   57人
平成23年 13万7900人 37.2%   54人
平成27年 13万6300人 36.3%   60人

西宮市での投票率低下の要因の一つに、
市政に関与する機会が少ない30代・40代台の子育て世代が
市外から多数転居してきていることがあげられると思います。

しかし最も大きな要因は、
地方分権が進められたにもかかわらず、
市議会での議論と結論が、
国会のように市民の生活に大きな影響を及ぼすと感じられない
ということにあると思っています。

これは、市議会の存在意義にも関わることです。

選挙期間中に演説をしていても、
自分には無関係だと言わんがばかりに無視されることも多かったです。
常に市民に対して、市政との関わりを感じてもらえるような政治に
挑戦し続けなければならないと感じながら演説をしておりました。

また、
市議会議員選挙は、
土曜日が1日と
日曜日は初日の事実上半日しかありません。
平日の朝8時から夜8時の選挙運動ができる時間帯には、
特に先ほどの30代・40代の方々は、西宮にいません。

ですので、
いろいろと法律の制限がある中で、
一人で多くの方に
自分の思いを伝えるために何をするべきなのかも
工夫が必要でした。

選挙前に大量に配布される
候補予定者のチラシもいくつか見ましたが、
現職議員がこれまでに議会で訴えているような内容も多数見受けられましたし、
どこかで見たようなチラシの受け売りのようなものもありました。
それでは、なかなか本気は伝わりません。

また、今の時代は、
インターネットでの情報提供も重要ですが、
その記事を誰が書いているのかわからないわけですから、
やはり、最終的には顔の見える政治を
もっと展開していかなければならないということも改めて感じています。

これからも、
一人でも多くの方に市政の現状を報告し、
一人でも多くの方から賛同、否定両面からのご意見を頂けるよう
もっと顔の見える政治を目指して活動したいと考えています。

そして、選挙運動の最中にも
複数の宿題をいただきました。
また、市民の意見を議会発信で市政に反映するために、
3期目では2本しかできなかった
議員提案条例の制定にもさらに挑戦しなければなりません。

3期12年活動してきて、
動けば動くほど、
やならなければならないことが次から次へと山積みにされていく感覚を覚えています。
これからも、
ご支援とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

遅くなりましたが、
当選の御礼と今後の決意とさせていただきます。

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