前回コラム(←クリックするとコラム「真に「財政構造を変える」とは」が開きます)の続きとなります。
現市政における財政運営の問題点として、市長が掲げた公約を実現するための財源が確保できる兆しが見えないという点を取り上げました。かなり無責任な回答が返ってきました。最後までご覧いただければと思います。
====本会議場での議論の概要====
令和6年3月議会代表質問
1.財政運営について
イ)こども医療費助成の所得制限撤廃
■質問の背景(田中まさたけ)
こちらは市長公約の一つで、経常的に大きな財源を伴う「高校3年生までのこども医療費の完全無償化」の実現に向けた方策について確認をしておきたいと思います。
子供が行政から受ける福祉については、保護者の所得にかかわらず、平等に受けられるように制度設計されるべきと考えております。
市長は、「この公約の実現については、4年ある任期の間に実現できればいい」とお考えであることがこの議場においても明らかにされております。
しかし、子供の成長にとっての4年間は大変大きく、その間にも病気やけがをすることが多い年代であることを勘案すると、(選挙で公約された以上は)こども医療費の無償化については、速やかに実現するための財源を確保するべきと考えております。
今回、財政構造改善基本方針で示されました収支改善だけでは、市長の公約であるこの高校3年生までのこども医療費の無償化を実現することは難しく、さらなる収支改善が必要と考えますが、市長の見解をお尋ねいたします。
あわせて、新年度におきまして、こども医療費の無償化に向けて対象者の拡充を図る予定はないのか、お尋ねをいたします。
まず、議員が質問の中でおっしゃっていただきました保護者の所得にかかわらず、しっかりと支援をするべきだという点と、それからやはり子供の4年間というのは早いから、一刻も早くというのは、もうまさにおっしゃるとおりでございます。
であるからこそ、現時点、所得以上の方々に対しての支援と高校生世帯までの支援を市で先んじてやらせていただいているという中でございます。
あわせて、個々の制度の中で所得制限というのはこれやはり兵庫県がある意味ラインを引いてやっているのに、我々が上乗せ、横出しをしてやっているというようなことで、今般、兵庫県市長会で、県、それから国に対して強く要望したところでございまして、田中議員も斎藤知事と近しい御縁と思いますので、ぜひ力を貸していただいて、県がさらに一歩を踏み出すというようなことも大変お力添えいただければありがたいと思います。
一方で、この令和6年度に関しましては、今の収支見通しなどを踏まえて、現時点で制度の拡充を図る予算が出せていないというようなことでございまして今は予定はございません。
一方で、公約に近づけたい並びに全体の実施については、さらに(年間)7億円の費用がかかるということでございますが、財政構造の取組み、そして、そうした中を見極めた中で、実施可否などを検討してまいりたいと思っております。
こども医療費の無償化についてのお答えを市長から丁寧にいただきました。
こちらのほうも実現するためには、(財政構造改善基本方針に示されている)40億円の収支改善ではなくて、さらに収支改善を進めていかなければならないのではないかと考えて取り上げました。しかし、国・県にも要望しているということで、財源の捻出に努力をされているとのことでした。
ただ、この6年度はなかなかまだめどが立っていないということですが、壇上でも言いましたが、御自身の公約の「進捗」ばかりを重視し過ぎているのではないのかと感じます。こちらのほうは、子供の医療環境、健康のことを考えて、一日でも早く医療費の無償化を実現できるように、新年度におきましては、せめて、この対象者を拡充をできるように、財源の捻出に全力で当たっていただきたいということを改めて要望しておきたいと思います。
===ここまでが本会議場での議論の概要===
市長選挙で現職の市長が掲げた公約である割には、やる気の感じられない、かなり無責任な答弁をなされたと感じました。「実施可否についても検討する」、つまり、「否」もあり得ると解釈できます。むしろ、「否」とするための「言い訳」を探しているとすら受け取れます。
国や県に頼るのもいいのですが、まずは、ご自身が掲げた公約であるわけですから、市で唯一予算の編成権をお持ちのご自身の努力により、1年でも早く実現できるよう市政運営のかじ取りをするべきだったと思います。
その点につきましては、選挙において、有権者の判断に委ねることとなります。今後もこの公約に対する姿勢については、追及しなければなりません。
私はさらに、この医療費の完全無償化の是非を考えるにあたっては、医療環境にも目を向けないといけないと考えています。医師や看護師など医療従事者が不足することはないのかということです。
また、高齢化の進展により医療費が膨らむ中で、医療のコンビニ化が進むようなことになれば、医療費が膨らみ、保険財政にも影響が及ぶことも考えられ、それはつまり、私たちが支払う健康保険料に跳ね返ってくることにもなり得ます。
そもそも、子供の体力や免疫を向上する取り組みの方が、子供も元気で幸せに感じるのではないかとも感じます。
そうした本質からも目をそらさずに、動向を注視してまいります。
フェイスブックでの投稿
■3月13日投稿
9日(土)、午前中は連盟の硬式野球チームからの相談に対する回答をお伝えしに浜甲子園のグラウンドに行ってきました。風が強く寒かったです。
午後からは、ライオンズクラブのメンバーに同行して子ども食堂を訪問し現場のお話を伺いました。
晩は、ヒューイット甲子園で開催された市内の5つのライオンズクラブの役員が集まる会議に出席して食事をし、その後、神戸市のポートアイランドスポーツセンターで開催されたアンリ・シャルパンティエ杯フィギュアスケート大会の表彰式に出席しました。
中学生の硬式野球は、市内の公園の制限がきつく、練習場所の確保に苦労されています。そして、アイススケートも練習場所や大会会場の確保に苦労されていて、練習は深夜や早朝に行われることもあるそうで、大会の表彰式は22時を越えることは普通のことになっています。
そのような環境でも、関西から世界的な活躍をする選手が輩出されているのは本当にすごいことだと実感します。