衆議院議員総選挙
10月15日に第50回衆議院議員総選挙が公示され、12日間にわたる選挙戦が繰り広げられ、大接戦の末、兵庫7区では自民党公認のやまだ賢司議員が5回目の当選を果たされました。
おめでとうございます。
この選挙では、政治資金の不記載問題が取りざたされ、石破総裁が、総理就任前に突然解散を発表し、岸田政権が進めてきた政策の評価を受ける形となりました。政治と金の問題がクローズアップされているような印象でしたが、与党がこれまで約3年間に進めてきた政策に対して少なからず国民が不満を持っていたことを認識されていなかったのか、トップが変わっても変化への期待度が低く、全国的には与党が大敗するという結果となってしまいました。
駅前等でチラシを配っていても、政治自体に対する不信感が感じられ、西宮市での小選挙区の投票率は兵庫7区では56.26%(前回57.78%)と1.5%も減少してしまいました。一方で、兵庫2区では、新たに日本維新の会の新人候補が出馬されたに関わらず、55.51%(前回55.06%)と0.44%の増にとどまりました。
やまだ議員もそうですが、兵庫2区公明党の赤羽議員も、西宮市で時折国政報告会を開催なさって、私もお招きいただいて国の状況と地元での公共事業や政策的な取り組みの進捗についてお話を伺っていました。こうした対話を重視した地道な活動が実を結んで、小選挙区で当選されたのだと現場の雰囲気を見ていて感じました。
これからも、国・県・市で連携していただいて、地方の発展とともに、日本の発展に尽くしていただけることを期待したいと思います。
宮水保全条例の効果
前置きが長くなりましたが、前回のコラムの続きの議論を掲載します。
先日、発がん性のリスクが指摘されているPFOAとPFOSの値が、西宮市内の地下水の観測地点2か所において、国の暫定指針値を大幅に上回っていたとの報道がございました。
これは地下水の観測結果になりますので、宮水への影響はないのか調査したところ、宮水井戸の検査データ等は公表されておらず、本会議一般質問において、条例に基づく取り組みに効果測定、地下水の安全性のPRのためにも、公表に向けて動くべきではないかという視点で議論しました。
なお、西宮の水道水についても越水浄水場に伺って職員さんよりヒアリングを受けましたが、上下水道局が有機フッ素化合物(PFAS)の測定をしており、国の暫定指針値を下回っています。
↓このデータは公表されています。
令和5年度検査結果
===本会議場での議論の概要===
令和6年9月議会一般質問
2.宮水保全条例の運用について
イ)広報による理解促進
■質問の背景(田中まさたけ)
先般、有機フッ素化合物(PFAS)の一部で、発がん性のリスクが指摘されているPFOAとPFOSの値が西宮市内の地下水の観測地点2か所において国の暫定指針値を大幅に上回っていたとの報道がございました。日本酒の製造に用いられている宮水井戸周辺の地下水の観測地点での値はいずれも指針値以下であったことは確認しておりますが、今後、宮水の状況や安全性を広報することは、条例を運用する上での理解促進のために重要と考えます。
■質問(田中まさたけ)
宮水保全のために市が行う広報の一環として、西宮の宮水井戸の水位や水質に関するデータを灘五郷酒造組合から提供を受け、宮水の安全性を含めて保全状態を公表するべきと考えますが、市の見解をお尋ねいたします。
■市の回答
灘五郷酒造組合に確認しましたところ、調査会においては、安全性の確認のため、宮水井戸のみならず、周辺にある井戸の水位、水質の分析を定期的に行っていますが、そのデータについて公開はしていないとのことでした。
また、宮水井戸を持つ複数の酒造会社に確認をしたところ、各社において、食品衛生法上の安全性の確認に加え、PFOAとPFOSの値を含む井戸水の水質調査を定期的に行っておりますが、そのデータについても公開はしていないとのことでした。
宮水井戸は各酒造会社の所有であり、水位や水質などのデータの公表については、宮水井戸の所有者の意向が尊重されるものと考えております。
今後も、宮水を将来にわたり保全するため、宮水の安全性の確認を各社に求めるとともに、広報活動などを通じて周知啓発に努めてまいります。
■意見・要望(田中まさたけ)
まず、本日の御答弁によりまして、宮水を保全するために条例に基づいて取り組まれている内容につきましては、ごく一部ではございますが、明らかになったと思っております。
本日は一例を挙げて御答弁いただきましたが、学校の改築のような大規模な工事となりますと、調査費だけで約500万円、対策工事に約6,000万円の公費が投入されていることが分かりました。これだけの対応を、国や県の公共事業はもちろんのこと、民間事業主にもご対応いただいているのか、さらに透明性を高めていただきたいと思います。要望しておきます。
また、今回の御答弁では、宮水の水位や水質等のデータの提出を求めるどころか、協議後の対応の概要、こちらを公開することすら調査会との調整が必要ということです。
市の発注工事については公表に向けて検討していただけるということですが、宮水が適切に保全されているのかどうか、現状では状態が分かりませんので、関係者のご理解を頂きながら、市の広報の内容を見直すべきです。改めて指摘をしておきたいと思います。
そもそも自然がもたらしてくれた貴重なこの宮水を守るために市が単独で多額の費用をかけて守り抜くには負担が大き過ぎますし、本当に効果があるのかよく分からない状況で放置されるのは好ましくないと考えます。
経済対策や環境保全の観点からの国の支援も要請すべきですし、現在、市が財政構造改善の取組みを進めようとしていること――これは一例ですけれども、来年度からの移動便所貸出事業の廃止、これだけで年間の削減効果額は約500万円ということでした。
こうした細かいことを積み重ねようとしていることにつきましても、調査会の皆様、この調査会は市長が会長を務められておるということですので、調査会の皆様にも是非ともご理解いただきまして、市の財政負担を減らす方策についても協議を行うべきと考えます。
今回は意見としておきたいと思います。
===ここまでが本会議場での議論の概要===
私は、宮水は西宮のアイデンティの一つであり、伝統のある貴重な宮水を保全し、後世に残していきたいと心から願っています。だからこそ、効果については厳しく問うていかなければならないと考えています。
もしも間違えた対策を続け、気が付いたら宮水が枯渇したり、水質が劣化してしまえば、投じた費用は無駄になりますし、取り返しもつきません。
一方で、広大かつ長い歴史の中で築かれた自然環境を、一つの自治体の取り組みだけで守ることが本当にできるのかという点も疑問がぬぐえていません。
保全しようとしている宮水の状態がどのようになっているのかが公表できないようでは、条例制定の効果を測定することは困難であり、この条例は、開発事業主に多大な負担を強いて、土地を利用する権利を制限しているわけですから、条例の廃止も含めて検討されなければならないと考えています。
また、多額の公費を投じて対策をしているからには、その効果、受益を検証するための指標がないというのは問題です。宮水井戸が民間の所有だという理由で公表できないのであれば、プライベートの受益のためだけに公費を投じ続けることにもなってしまいます。
自然環境の保全の効果測定は難しいことは当然理解できますが、宮水が濁っていないか、水位が大きく変わっていないのか、工事によって影響が出たのであればその状況など、公表するべきであることを理解してもらう必要があると思います。
今後も、動向を見守りたいと思います。
フェイスブックでの投稿
■10月28日投稿
今回の衆議院議員総選挙では、自民党にとって大変厳しい結果となりました。
1年半前の西宮市議会議員選挙を思い出します。
緊迫した国際情勢への対応や経済対策など、迅速な対応が求められる状況で、政治と金の問題が大きな争点とならざるを得なかったのは痛恨でした。が、政治家に対する信頼なくして政策実現はないということを国民が示した結果だと受け止めています。
そのような中、兵庫7区では、自民党公認のやまだ賢司候補が、前回よりも得票数を大幅に減らしたものの、小選挙区で5回目の当選を果たされました。
政策実現に取り組むために、市民との対話、地道な活動の重要性を改めて実感しました。
他の2候補も比例で復活できるほどに接戦で、かつ、西宮市の選挙管理委員会の開票の発表が異常に遅く、当選確実が出たのは、前回と同様午前1時前でした。
こんな感じで写真を撮ってもらうと、顔の大きさの違いが目立ちます。
これからも国政や県政とも連携をして、地域の発展、生活環境の向上、市民の安心安全の実現のために取り組みたいと思います。
■10月27日投稿
投票を済ませ、大阪にある環境局の近畿地方整備局で開催された「森林(もり)の市」に行ってきました。
以前に私の事務所がある自治会での活動でお世話になった方が、高知に移住して林業を始められ、木で作った作品を販売するためにこの森林の市に出店されていたので、作品を購入してきました。
西宮に戻り、西宮の御前浜で毎年行われているイベント「海辺のひろっぱフェスタ」が開かれましたが、今年は私自身はお手伝いができず、それでもインターン生のOBが5名も手伝ってくれることになり、最寄り駅から現地まで送迎だけはしてきました。
■10月24日投稿
先週から始まりました選挙戦は、早くも終盤に差し掛かって参りました。
序盤戦の16日(水)の晩に小泉進次郎選対委員長が、阪急夙川駅前の選挙事務所に激励に来られましたので、事務所に行ってきました。
警備上の課題があり、街頭演説会は開催されず、選挙事務所でビデオ撮影をして、それを有権者に見ていただいて判断を仰ぐというデジタルの選挙運動です。
科学技術やICTの進展によって、高度な警備体制も必要となり、民主主義の根幹である「選挙」の環境も変わっていくことを感じます。
17日(木)と18日(金)の晩は、公明党さんの集会に西宮支部の市会議員として出席し、2区の赤羽かずよし候補の応援に行って参りました。こちらは従来の対面の選挙運動です。
西宮市の南北で2区と7区に分かれてから特に、北部地域の国道整備や防災対策、バス交通の環境改善など、政策が大きく進んだという地域住民代表の応援演説があり、政権の選択によって私達の生活が大きく変わることが伝わったのではないかと思います。
「政治は誰がやっても同じ」ではなく、生活環境は政治が作るものだと感じてもらえる政治、選挙をしなければならないとつくづく感じます。