市のホームページを確認していますと、甲陽園のコープさんに、「子育てひろば」の空白地域を補完するための市の独自の制度として用意されていた「子育て支援ルーム」が1ヵ所新設されていることを見つけました。
今年の4月から開園していただいているそうです。
私はこれまで、少子化対策の実効性、子供の居場所づくり、親子での居場所の拡充について、重点的に議論をしてまいりました。
子育てひろばがここまで拡充されるまでの、これまでの本会議一般質問での議論については、
平成17年9月議会(←クリックするとコラム「子供の遊び場について」が開きます。)
平成24年9月議会(←クリックするとコラム「児童館機能の拡充」が開きます。)、
令和元年12月議会(←クリックするとコラム「子育てひろば」が開きます。)、
もご覧ください。
まず、平成19年度から高須児童センターにおいて、「子育てひろば事業」が始まり、その後、徐々に拡充されていくこととなります。
平成21年度に、新たに整備された山口児童センターも合わせて、全児童館で実施されることになりました。
そして、平成24年度時点で、市内14か所で実施されています。
平成27年度からは、市独自の制度として「子育て支援ルーム」が私立幼稚園等で開設されました。
そして、令和元年度に、21か所で子育てひろばが実施されるようになりました。

子育てひろば「きら・きら」
休園中?の市立今津幼稚園に開設されています。
こうして振り返ると、実現するまでには本当に時間がかかることを改めて実感します。
一番初めに取り上げた平成17年は、まだ私は1期目、30歳になったばかりの時でした。
このころは、私の子供も幼児期で、周辺の友人からも子育てに関するご要望を伺うことができました。
当時は「子育てひろば事業」は実施されておらず、本市では幼児期の子供と保護者の居場所としては、児童館、児童センター、子育て総合センターが8館整備されていましたが、場所が偏在しており、今ほど電動アシスト自転車も普及しておらず、住んでいる地域によっては、小さなお子様を連れて行くには大変で、利用がしづらい状況にありました。
また、普段は、近くの公園で子供と過ごすことができても、梅雨の時期は雨が多くてなかなか外で遊ぶことができず、最近は、夏場に公園で遊ばせるのはなかなか厳しい状況にあると推察しています。
今はもう、子供も成人しましたが、孫の世代に、一層西宮の子育て環境がよくなっているように、引き続き、努力が必要であると考えています。
本会議一般質問では、質問時間が限られ、「親子の居場所づくり」の課題だけを頻繁に取り上げることはできません。
そこで、過去の一般質問で提案した取り組みについて、実現していない取組みや、実現しても効果がはっきり示されていない事業について、予算や決算の審査において取り上げるようにしてきました。
以下、分科会での「子育て支援ルーム」に関する議論を掲載します。
===分科会での議論の概要===
令和6年3月予算特別委員会教育こども分科会
■質問(田中まさたけ)
子育てひろばについてですが、新年度に拡充の予定がありましたら、お聞かせください。
また、(事務事業評価に)「子育て支援ルーム」の記載があるのですが、今のところ開設がないと理解しているのですが、設置の見込みと併せて伺いたいと思います。
■市の回答
地域子育て支援拠点事業運営補助金の御質問について、地域子育て支援拠点事業(以下「子育てひろば」と申します)、「子育てひろば」と「子育て支援ルーム」の整備予定について説明させていただきます。
まず子育てひろばにつきましては、「第2期西宮市子ども・子育て支援事業計画」の量の見込みとして、施設数を22箇所としておりました。
計画策定当時は21箇所あり、プラス1施設を整備する予定となっておりましたが、その後、神園町にございました「しゅくたん広場」が閉所となったため、今年1月に瓦木地区でオープンした施設を含め、現在は全部で21施設となっております。
今後の整備について、現時点で候補地が決定しているわけではございませんが、既存施設との距離や利用者数なども考慮し、効果が高い地域を検討してまいります。
なお令和6年度の当初予算には、新設費用の計上はしておりませんが、開設可能となりました場合は、補正対応でお願いしたいと考えております。
次に、子育て支援ルームについてですが、子育て支援ルームは、拠点事業である子育てひろばの空白地域を補完する事業として、西宮市子育て支援ルーム事業補助金交付要綱に基づきまして、国の地域子育て支援拠点事業の実施基準に満たない事業に対して、市が独自に助成する事業となっております。
こちらは週1回以上拠点となる場所を定めて実施することが要件となっており、開設方法などによっても異なりますが、年間50万円までの補助となっております。
子育てひろばの候補地の検討につきましても、これからとなりますので、子育て支援ルームについても、現時点で公募の予定等があるわけではございません。
予算としては、半年分程度の運営費を計上しておりますので、空白地において、実施の相談がございましたら、実施団体の指定審査が必要とはなりますが、検討できるようにしております。
===ここまでが分科会での議論の概要===
令和6年度予算審査の時点では、子育て支援ルームの設置の見込みは立っていませんでした。
そして、令和7年度予算において、予算化されておりました。
3年前の決算審査の際に、週に1回開催でも補助の対象となる市独自の「子育て支援ルーム」の制度が活用されていない点を指摘し、小学校区に1か所の割合で児童館機能を配置することを目指して取り組むよう求めていました。
===分科会での議論の概要===
令和4年9月議会決算特別委員会教育こども分科会
■質問(田中まさたけ)
地域子育て支援拠点事業ですが、現在、瓦木地区で運営団体を募集しているということですが、昨年度は応募がなく、もう一度今年度募集ということが掲載されていたと思います。
その原因をどのように分析されているのかお尋ねしたいと思います。
■市の回答
子育てひろばを、今年度瓦木地域で募集させていただいている件ですが、昨年度、保育所とか幼稚園とかを、そのエリアで運営されています事業者さんに空き部屋、保育ルームを使って実施していただくことを想定して、募集期間も11月にちょっと短い期間でございましたが、募集させていただきました。
応募がなかったので、今年度、7月10日からちょうど本日9月26日まで公募し、2か月半の公募期間を取って、さらに、賃貸物件も活用した申込みができるように募集要項も整備させていただいて、広く応募していただけるようにしたところでした。
■再質問の背景(田中まさたけ)
(昨年度応募がなかった原因は、)公募の期間と、その実施場所を限定したことにあったということです。
その点を改善し、公募は今日まで行われているということですので、今のところはっきりしたことはお答えはできないとは思いますが、今回は応募があったものと推察しています。
私は、「子育てひろば」をさらに増やしていくべきと考えております。
事務事業評価では、内容の充実を掲げていますが、一方で、1か所当たり、1日当たりの利用者数が今の実績では約23人となっています。
これは開設場所によって多いところと少ないところがあろうかとは思いますが、私は小学校区に1か所ぐらいは児童館機能が必要と考えています。
■質問(田中まさたけ)
事務事業評価に子育て支援ルーム事業が掲載されておりまして、地域子育て支援拠点事業の空白地域を補完する事業と書いてありますが、空白地域というのはどこのことを指していて、子育て支援ルーム事業は今どこで、何か所で行われているか教えてください。
■再質問に対する市の回答
子育て支援ルーム事業と空白地域ということですが、先に(子育てひろばの)空白地域は、当然今公募させていただいています瓦木周辺地域を空白地域と考えております。
それとあわせまして、令和2年度末で夙川短期大学の幼稚園が閉室となっておりまして、その辺で甲陽園地域がどうなっているかということも一つあると考えております。
今後、空白地域については、そういったところを含めて総合的に検討して判断していくことになると考えております。
もう一点、子育て支援ルーム事業でございますけれども、現在、手を挙げていただいている事業者はございません。手を挙げていただいてその補助ができるように予算は確保させていただいていますが、昨年度は1件もなく、今も手を挙げていただいているところはない状況でございます。
■意見・要望(田中まさたけ)
空白地域については分かりました。
子育てひろばを、小学校区に一つということになると、恐らくまだまだ空白があるかと思いますので、その辺は今後御検討いただきたいと思います。
また、子育て支援ルームは手を挙げていただいているところがないということですが、それはどのような理由だとお考えでしょうか。
それは何か要件が合わないのか、(制度が)周知されていないのか、その点はどのようにお考えか、お聞かせいただけますか。
■市の回答
子育て支援ルームですが、「ここでやりたい」ということで、市がそこを空白地域として、そこの近くに他に十分ひろばがあるというような場合に支援ルームをやりたいですということであっても、それを全て受け入れることは難しいと思っております。
それで、市のほうで、ここが空白地域で、例えば今の瓦木地域などで子育て支援ルームをしたいということであれば、市の方向性と一致してくる場合には、その申出に対してお受けさせていただける準備があると思っております。
しかし、現時点で、他の地域においてもそういった子育て支援ルームを開設したいという話はございませんので、頂いたときには、まずはこちらも一つ一つ検討した上でお返しをさせていただきたいと考えております。
■意見・要望(田中まさたけ)
空白地域の設定はご検討いただきたいと思います。
また、この「子育て支援ルーム事業」は周知がされていないと感じますので、その点も含めて改めて、実施していただけるところが手を挙げていただけるような制度にしていただきたいと思います。
===ここまでが分科会での議論の概要===
20年前に提案した政策の進捗は、令和7年度時点で、週に5日か6日開かれる「子育てひろば」が21か所、週に1回開かれる「子育て支援ルーム」が1か所で実施されているということになります。
今後も更なる拡充を目指して議論してまいります。




