市長選挙戦で訴えてきたこと

2018年4月14日[カテゴリ:コラム

午前中の続きを掲載します。

今回の選挙戦での街頭演説では、
吉岡政和候補を推薦している理由を私なりに説明してきました。
以下4点です。

1点目は、「若い」ということ。
現在43歳、候補者の中でも最年少であり、
行動力が期待できます。

確か、前の市長も若かった。
若い市長はだめだ。。。
と感じた人も多いのかもしれません。
しかし、
若くてもしっかりとまちづくりを進めている市長は、
他の市ではたくさんいます。

西宮の前市長があのような結末になったのは、
単に若かったことが理由ではないと感じています。

自分とは考えの違う人の意見に耳を傾けようとしなかったこと、
考えの違う人との調整をしようとしなかったこと、
その結果、周辺の先輩方に適切なアドバイスをしてもらえなくなったこと、
に大きな原因があったと感じています。

1人の議員であれば、
自分の考えを貫いて行動すべきですし、
そうした姿勢の方が、目立って活躍できるのかもしれません。
しかし、
行政の長となれば、そうした姿勢は通用しません。
公平な姿勢が求められるからです。
そして、
有権者から選ばれて市長を務めるわけですから、
市長になってからも、向き合うのは市職員だけではなくて、
市民、そして議会とも向き合うべきでした。

吉岡政和候補には、
先輩や人の意見を素直に聞いて理解をする能力と
説得が必要な時には、説得する能力も備わっていることから、
若さからくる未熟さをカバーすることは十分可能だと考えています。

2点目は、
市の政策や現状をきちんと把握した上で、
公約を掲げていることです。
これまで、市議2期8年、県議2期3年、
西宮の課題と向き合い、地域の方々と共に活動されておりましたので、
市政の現状を熟知しています。

そして、今の西宮は、
平成30年度中に決断しないといけないこととして、
「10年計画である総合計画の見直し」が控えています。
総合計画は「市の全ての政策の基本方針」となるものです。
ですので、今から市の内部事情を勉強します!という新市長では、
再びまちづくりが滞ってしまう可能性が高まります。
即戦力が求められているのです。

また、
その計画の期間中に実施しなければならない多額の税金を要する事業として現在検討され、
今年度中に決断しなければならない事業に、

・西宮市立中央病院と県立西宮病院との統合再整備
・中央体育館と陸上競技場の再整備
・JR西宮駅南の再開発と合わせた卸売市場の再整備
・ゴミ処理場の再整備
・学校の建替え
・公立保育所の建替え
・市営住宅の建替え

などが挙げられます。

つまり、公共施設の老朽化によって、
決断することから逃げられない状況となっているのです。

ですので、そうした状況を無視して、
新たに○○をします!とか、
○○をやめます!改革します!といった
悠長なことを言っている場合ではないのです。
仮に○○をやめるべきと考えるのであれば、
候補者はその代替案を示すべきです。

市長だったら何でもできるということがまやかしであるということも、
前の市長が証明してくれました。
吉岡候補は、
そうした事情を十分に把握して政策を提言していると断言できます。

3点目は、
財政に対する意識が高いということです。
吉岡候補は、福祉関連の民間企業の経営に携わってきました。
ですので、福祉のプロフェッショナルであるとともに、
経営感覚をしっかりとお持ちです。
身の丈に合った市政運営を基本として、
将来を見据えた効果的な投資を決断する力が期待できます。
そして、
2点目で取り上げました各事業は、
いずれも数十億円を要する事業です。
優先順位付け、
財源の確保、
民間活力の導入など、
従来型の公共事業の進め方ではないやり方、発想も求められます。
ですので、財政に対する高い意識をもち、
市政、政策に精通した若い力が必要だと考えています。

4点目は、
国とのパイプが豊富であるということです。
今回は、自民党と公明党という政権与党の推薦を受けています。
そして、ご自身が国会議員の秘書経験もあり、
国政とのパイプも築いてこられました。

公共事業を前に進めるためには、国の補助金も重要となります。
また、政策を効果的かつ効率的に推進するためには、
特区制度など、国が進めている制度をいち早く活用することも重要となります。
ですので、着実にまちづくりを進めるためには、
国会議員との連携、国とのパイプも非常に重要となります。

以上の4点を兼ね備えているのは、
吉岡候補だけと言っていいと思います。

今回は、政策に関する争点が明確でないのが
有権者の皆さんにとって選びにくところかもしれません。
今回は、各候補のこれまでの実績、政治姿勢を見て、
判断していただかなくてはならない選挙と言えます。

最後に。
吉岡候補が現在掲げている公約は、控え目なものとなっています。
もし当選されましたら、
しっかりと議会で政策について議論をする必要があると思っています。
そして、
きっちりとかみ合った議論ができる方であることを確信しています。

例え応援した候補が当選しても、
私は、市議会でなれ合うつもりはありません。
私は、議会が市民のために機能すること、
市民から必要とされる議会となることを目標に、
これまで活動してきました。
ですので、
なれ合いの議会運営を許さないことを前提に
応援するということは、候補者本人にも伝えています。

未来に誇れる西宮を創るために、
市議会で吉岡さんと議論ができることを願っています。

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