2010年7月22日[カテゴリ:子育て・教育, 幼児期教育]
先日20日(火)に、 いよいよ「幼児期の教育・保育審議会」が立ち上がりました。
昨年12月議会での一般質問において 幼児教育のあり方を議論する場の設置を主張してきましたので、 途中からでしたが傍聴しました。 10名の委員さんに対して、市の職員が220名以上参加しているという非常に緊張感の漂った空気のなか行われていました。
そして、初日ということもあったからか、各委員さんの発言に遠慮も見られました。
委員の皆さんには、市に対する遠慮を排除して専門知識や経験を存分に発揮して、幼児期の教育や保育の本来のあり方・役割を論じていただけることを期待しています。
昨年、市が、市立幼稚園教育振興プラン(素案)や 次世代育成支援行動計画後期計画の策定作業を進めるなか、私にとっては、その動きが、「幼児教育のあり方」について、改めていろいろと調査を進める機会となりました。 そして、これまでの市や市議会、審議会において、保育所の待機児童の解消、公立幼稚園の統廃合、公立保育所の民間移管、認定子ども園の設置など、目先の課題を解決するためにバラバラの議論を先行させてきたことによって、各政策の整合性が欠如していることを感じました。
ですので、目先の課題ばかりにとらわれずに一度原点に立ち返り、幼児期の教育と保育のあり方や果たしている役割、 それを実践する幼稚園や保育所、児童館など子育て施設と 家庭の役割などを一体的に議論し、 方向性をまとめる必要性を強く感じました。
まだ初日ということもあり、本格的な議論にまでは至っていませんでしたが、
①幼児教育のあり方など根本的なことを議論する日程が十分に取れていないこと
②1年でまとめるべきもの(幼稚園教育振興プラン(素案)の見直しなど)と、それ以外のもの(幼児教育アクションプログラムなど)を、何年かけて結論を出すのか曖昧であったことなどが早速気になりました。
昨今、幼児教育のプログラムが高度化していますが、私自身は、 基本は「よく遊びよく学べ」という考えしか、まだ持ち合わせていません。 まずは、躾をきっちりと行い、 小学校できちんと授業が受けられる姿勢を身につけ、あとは、都市化が進んだまち中でとにかくいろんな遊びができる環境をつくって思いっきり遊ばせることだと思ってきました。
幼児期の教育・保育が子どもたちの将来にどのような影響を及ぼしているのかを、 普段なかなかデータで見ることができません。
この貴重な機会に、それぞれの立場での経験・意見を どんどんと出し合ってもらえることを期待して、今後も積極的に傍聴して勉強したいと思います。