平成31年度病院事業会計予算に対する質疑①-市民からの意見聴取

2019年7月6日[カテゴリ:市立中央病院, 質問

病院統合について決断すべき時が迫っています。
「そんなことを知らなかった。。。」
という無責任な判断とならないよう、
後世の人たちにも伝えなければならないという思いで、
しつこく、本会議で議論をしています。

令和元年3月議会での、
新年度予算に対して質疑した内容をご報告します。

======ここからが、本会議場での議論の概要======

ただいま上程中の
議案第625号平成31年度西宮市病院事業会計予算につきまして質疑を致します。
■質問の背景
昨年9月議会(病院事業決算)でも申しましたとおり、
県立西宮病院と市立中央病院との統合に関しましては、
市からの説明がまだまだ不十分と言わざるを得ませんので、
予算の賛否に関しましても、
これまで以上に慎重にならざるを得ません。

■質問1
基本計画に関する予算を計上するまでには、県立西宮病院と統合することについて市民より意見を伺うように求めておりましたが、その結果はどうなりましたでしょうか。

■質問1に対する市の回答
まず、市民の意見を広く求めるために、
病院統合に係る事務レベルでの調整結果について
病院ホームページでお知らせするとともに、
昨年(平成30年)11月に市長みずからが
市内6カ所において実施しました平成30年度市政報告・広聴会におきまして、
病院統合を議題の一つに上げて市民の御意見をお聞き致しました。

また、本年(令和元年)1月に
県市で締結いたしました病院統合に係る基本協定につきましては、
病院ホームページ以外に市政ニュース2月10日号にも掲載し、
病院統合の目的を初め、
経営主体、開院時期、新病院の方針、費用負担の考え方などについて
市民の方にお知らせしたところです。

これらの取り組みの中でいただきました主な御意見は、
開院時期や病院跡地の活用方法、
用地取得に関する費用負担の考え方、
北部地域の医療課題への対応などについてのものであり、
病院統合に関して反対の御意見はございませんでした。

来年度には基本計画に着手し、
地域の医療関係者などの御意見をお聞きしながら、
統合新病院の具体的な診療科や病床規模などについて議論し、
基本計画素案が完成した段階で、
市民から広く意見を聴取するためパブリックコメントを行う
予定でございます。

■再質問1
先ほど、市民の意見を伺ってくださいというお話をして、
その結果を聞かせていただいたのですが、
あくまでも、統合した場合には中央病院が廃止されるということ、
つまり、林田町と六湛寺町から公立病院がなくなるということに対する
反対の声はないと理解してよろしいのでしょうか
、お尋ね致します。

■再質問1に対する市の回答
電話等の問い合わせでございますので、
詳細なニュアンスは私自身が存じ上げないところがありますが、
現在の二つの病院がなくなることに対する不安という意味では、
そういうお声は頂いたと認識
しております。
そのことは、跡地がどうなるのですかということへの問い合わせということで、
我々は、現在まだ決まっておりません、今後検討致しますと
お問い合わせのありました件にはお答えしているという現状でございます。

■市の回答を受けて再質問2
(新病院建設に対する)反対の声はないものの、
(現病院がなくなることについては)不安の声はある。

つまり、跡地がどうなるのかというところが不安の内容だということでございました。
これは明らかにしておいて頂きたいと思っています。

基本計画の策定に入る大前提なのですが、
私自身は、特に中央病院に関しては、
林田町から公立病院がなくなることに対する不安の声を伺っております。

県立西宮病院と中央病院が統合する限りは、
今後どれだけ反対の声があろうとも、
林田町に公立病院が残ることは絶対にないと
この本会議場で断言できますでしょうか、お尋ねしたいと思います。

■再質問2に対する市長の回答
議員も御承知の上でお問い合わせいただいていることと思います。
そもそも林田町の跡地にどういった医療需要、医療体制が必要かどうかということを
しっかりと検証していこうというようなことで、
今からしっかり調査に入るというようなことであります。

ですから、今の段階で予断を持って何かが絶対にないというのは、
言える状態にはありません。

ただ、私の気持ちの上では、
今回、統合というような話でいっておりますから、
公立病院が林田町に新たにつくられるということは考えにくいのではないかなと思います。
現時点で申し上げられるのは以上です。

■市の回答を受けて
はっきりしないですね。
その点につきましては、さらに議論をしなければいけないと思います。

何が言いたいかと言うと、
市民の意見を聞く際に、
前提が的確に市民に伝わっていないのではないか
ということを心配しています。

つまり、
この統合の話は、
林田町と六湛寺町から公立病院がなくなる、
これを大前提に進んでいる
ということを
市民の皆さんに周知してから議論を始めなければ、
後々この計画が頓挫する可能性もないとは言えないと私は思ってますので、
今の時点で、慎重に聞いているわけです。
その点、(的確に対応してもらえるよう)改めて要望しておきます。

=======ここまでが、本会議場での議論の概要=======

市民に対する情報提供の内容が的確でないことで、
市民にも不安を与えますし、それが、病院経営にも影響を及ぼします。

現在の県立、市立両病院跡地の検討についても、
住民に対して丁寧に説明してもらう必要があると考えています。

今後、私も、市政報告会等で情報提供していきたいと思います。

続きの議論は、平成31年度病院事業会計予算に対する質疑②に掲載します。

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