会派を退会しました

2022年3月2日[カテゴリ:コラム, 活動報告

 現在、西宮市議会第16回定例会の会期中ではありますが、昨日、西宮市議会で8年間所属しておりました会派であります政新会を退会致しました。
 退会の理由は、現在提案されている新年度予算の議案に対する賛否の態度が、所属する会派と異なる可能性が高いと判断したからです。
 新年度予算に対する意見の詳細は、審査の後になりますので、3月17日に開会予定の定例会最終日に明らかにする予定です。
 
 先月8日に、新年度予算案が発表されました。今議会の直後に、かつ年度内に市長選挙を控えていることから、この定例会で提案される当初予算は骨格予算にして、市民による政策の選択が決定してから、6月議会で補正予算で本格予算を審査するという対応も予想していたのですが、現市長が2期目の意欲を示していることからか、そうはなりませんでした。
 そしてその予算案の中に、これまで幾度にわたって指摘してきたことが受け入れられず、承服しかねる内容がいくつか含まれており、この約1ヶ月の間、予算の賛否の対応について、自分自身の中で十分に検討を重ねてきました。
 
 一方で、今月27日投開票で実施される予定の西宮市長選挙において、私が所属する自民党の推薦はどなたにも出ていない中で、所属する会派では現職市長と政策協定を結び、支援することが決まったことは神戸新聞にも掲載されたとおりです。現職市長を支援する会派の中にいて、その現職市長が提出してきた本予算に対して一人だけ異なった表決態度を示すことは難しいと判断しました。

 そして、自民党支部の会議では、会派が政策協定を結ぶ段階で、自民党の推薦候補が出る見込みが薄いことも確認しておりました。

 私は行政である市役所と議会の馴れ合いをこれまで否定してきました。政治の活性化と負の遺産の清算を志して市議会に挑み、自分が議論の末に納得できたことは妥協しても、市民に問われたときに、その方に納得してもらえるかどうかは分からないにしてもはっきりと自分の考えを説明できないような判断をしないように心がけて、19年間活動してきました。そして幸せなことに、この信念を受け入れて頂いてこれまで19年間、仲間として一緒に活動してきていただいた議員に対して本当に感謝しています。  
 そうした仲間に対して、これ以上、私の信念に付き合ってもらうことはできないと考えました。今回の対応は、常識的ではないことも承知の上で、会派の皆様にもご説明をし、ご理解をいただきました。

 私には、市議会の解散がなければ、市民の皆様から頂いた任期があと1年残されています。これからは市議会での会派は無所属となりますが、前回の選挙で訴えたことに対してご支持を頂いたこと、そして、自民党の公認候補としてご支持を頂いていることを忘れることなく、その責任を果たせるよう、残る任期の間、全力で西宮の政治に向き合いたいと思っています。

 今はまだ、目の前の議会の審議が最優先です。予算のことを中心に、日々の情報はフェイスブックやインスタグラムで発信するようにしています。
 
 そして、今議会が終われば市長選挙があります。市議会の動向はなかなか関心を寄せてもらえないことが多いですが、事前の政治活動も活発になってきたことで、世間ではそろそろ選挙に関心が寄せられつつあると感じています。

 選挙のことは改めての掲載ということにさせて頂いて、取り急ぎ、議会での私の対応についてご報告致します。

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