少子化対策ー市議会最後の一般質問

2025年10月21日[カテゴリ:子育て・教育, 質問

 議員を辞職してからさらに怒涛の如く時間が過ぎ去っている感覚です。

 さて、去る9月議会で行いました一般質問が、私にとりまして最後の一般質問となりました。
 その一般質問で取り上げました項目のうち、まずは、西宮市の少子化対策から掲載していきたいと思います。

 少子化が問題として叫ばれてから、30年以上が経過しています。
 西宮市では、保育所等の待機児童が11年連続で発生し、今年4月の利用保留児童も1000名を超えています。

 いつになったら解決できるのか。

 市民のための政策が推進されていないことの表れだと思っています。
 そこでまず、少子化対策のうち、保育所等待機児童の解消に対する現在の市の考えについて議論しました。


≪北六甲台にチラシをお届けに行ってきました。少子化の地域偏在も課題です。≫

===本会議場での議論の概要===

令和7年9月議会一般質問

1.少子化対策について
(ア)保育所等待機児童対策
■質問の背景(田中まさたけ)

 我が国では、少子化に歯止めがかからず、様々な問題が顕在化しております。
 各自治体が地域の実情に応じてきめ細かな対策を講じることが不可欠であり、本市においても少子化に歯止めをかける視点を持って取り組む必要があるとこれまでも訴えてまいりました。(←クリックするとコラム「地方版人口ビジョンと少子化対策」が開きます。)

 少子化の要因は、価値観の多様化、未婚化、晩婚化など様々な要因が考えられますが、共働き世帯が増える昨今、保育所等の待機児童の解消は最低限の条件と考えております。

 そこでまず、保育所等待機児童対策についてお尋ねします。

 本市では、お手元の資料のグラフのとおり6歳までの子供が18年連続で減少している一方で、11年間も保育所等の待機を解消できておりません。

 そして、今年度当初の待機児童は昨年より45名減少したものの76名で、2年連続で全国ワースト2位という不名誉な状況が続いております。

 また、待機児童に数えられない利用保留児童数はいまだ1,072名となっており子育て世帯から保育所に入れないまちとして、住むまちとして選ばれない大きな要因になっていると考えております。
 
 そのような状況でも、本年6月の我が会派の松本議員の質問に対して、待機児童解消の見込みを示せないと答弁する市の無責任な姿勢は許されません。

 また、こちらも資料に示しましたが、第2子の出生数の減少幅が最も大きくなっていることも安心して子育てができないことの表れではないかと私は問題視をしております。

■質問1(田中まさたけ)
 利用保留児童のうち、633名に上っている特定の保育所のみを希望している方とは、どのような事情がある方々なのか把握をされているのでしょうか。また、そのうち兄弟が入所されている園のみを希望している児童数についてもお尋ねをいたします。

■市の回答
 利用保留となっている児童のうち、特定の保育所等のみを申し込みされている方々については、様々な事情があると推測されますが、全ての事情を個別に把握することは現在の人員体制では困難であると考えます。

 なお、兄弟姉妹が入所している施設のみを希望している利用保留児童数は、令和7年4月1日現在で17名となっています。

■市の回答を受けて(田中まさたけ)
 特定の保育所のみを申し込まれている利用保留児童のうち、兄弟が既に入所している児童は17名とのことでした。

 まず、この課題が解消されないままでは、次の出産を考えられず、第2子以降の出生数がさらに減少することを心配しております。

 また、待機児童に含まれない育児休業中の御家庭の児童が今年度当初で既に183名いらっしゃいますので、復帰の際には、確実に受入れができるように保育所受入れ枠の拡充を進めなくてはなりません。

■再質問1(田中まさたけ)
 今後、待機児童の解消にとどまることなく、少なくとも育休復帰後の児童と特定の保育所のみを希望している御家庭の利用保留児童をゼロにすることをまずは目標にして、保育所等の整備、受入れ枠の拡充を加速させる必要があると考えますが、市の見解をお尋ねいたします。

■再質問1に対する市の回答
 これまでも理由にかかわらず利用保留児童となっている方が多い地域や年齢層などの状況を勘案しながら地域型保育事業の設置や私立幼稚園の認定こども園移行支援し、保育の必要な子供の受入れ枠拡大を図ってきましたが、条件が整わない、保育に適した物件が見つからないといったケースもあり、年々増加する保育需要に対して受入れ枠が不足している状況が続いてい
ます。まずは、待機児童の解消を最優先課題として対策を進めてまいります。

■市の回答を受けて(田中まさたけ)
 まずは、待機児童の解消が最優先とのお答えでございました。
 なぜここに時間がかかっているのか考えなければなりません。
 
 そこで今後、さらに受入れ枠を拡充するためには、保育士の確保が不可欠だと思います。
 現在、私立保育所等の保育士の確保事業として、令和6年度に全体で約2億7,500万円を投じ、保育士就職応援一時金事業を239名の保育士が新規で利用されております。

 しかし、神戸市や明石市と比較すると、支援の内容が劣っていて不利になっているとの指摘があり、さらに本市では保育士の処遇の官民格差も大きいことから、民間の各園では保育士の確保に御苦労されていると推察をしております。

■再質問2(田中まさたけ)
 近隣他市の状況や本市の状況を勘案し、この支援制度を拡充すべきと考えますが、本市の民間保育所等における保育士確保の現状についての認識と併せて御見解をお尋ねいたします。

■再質問2に対する市の回答
 育児休業取得職員が多いため保育士が不足しているなど、施設ごとに事情が異なると考えますが、面積基準を満たすスペースと保育士を確保することができれば、受入れ数を増やすことができると考えております。
 保育士確保のための支援制度の拡充については、近隣市の動向を踏まえて研究してまいります。

■回答を受けて(田中まさたけ)
 保育士の確保のみならずスペースも必要というお答えでございました。近年は、この保育士資格と幼稚園教諭の免許の両方を取得している方が増加している中で、支援が保育所等に偏り、私立幼稚園の教員確保にも影響が及んでいると考えられます。


 
 さらに、資料にも掲載いたしましたとおり、神戸市では、長時間保育を実施している私立幼稚園も対象に支援が実施されていることから、本市の私立幼稚園における教員の採用事情は大変厳しい状況になっていると推察をしております。

■再質問3(田中まさたけ)
 本市において協力幼稚園制度を実施している私立幼稚園等も待機児童の抑制に貢献をされていることを鑑みまして、私立幼稚園の教員確保のための支援を実施するべきと考えますが市の見解をお尋ねいたします。

■再質問3に対する市の回答
 協力幼稚園事業を実施いただいている私立幼稚園については、配置する教員の人件費を対象として補助を実施しているところです。待機児童の発生抑制に一定の貢献をいただいていることに鑑み、教員確保に資する支援についても検討してまいります。

■意見(田中まさたけ)
 教員確保に資する支援を検討していただけるということですので、こちらのほうは期待をして今後の動向を見守りたいと思います。

===ここまでが本会議での議論の概要===

 市が答弁した待機児童が最優先課題であることは当然のことです。しかし、それが11年間も解決できてこなかったことは事実です。これまで通りではダメなのです。

 現在の利用保留児童の現状を把握して、私は、もっと施設を増やさなければならないと考えています。現在の西宮市は、将来の少子化を見据えて、大規模な民間の保育所の整備を誘致していませんが、この方針を変えない限り、待機児童、そして、利用保留児童の解消は望めず、子育て世帯の減少、そして、少子化はますます進行することが本当に懸念されます。

 将来の少子化を勘案するのであれば、西宮市の場合、古くから保育所入所児童の調整弁とするためにも残している多数の公立保育所において、その調整弁として機能させるための職員採用のあり方など、将来の調整方法について備えておけばいいだけの話です。

 また、担い手の確保も重要です。しかし市は、「保育士確保のための支援制度の拡充については、近隣市の動向を踏まえて研究」という極めて消極的な姿勢を示しました。待機児童の解消に向けてもっと必死になるべきです。

 これらの政策の方向性を絶対に転換しなければならないと、改めて気持ちを強くしました。

 待機児童の解消のためには、まだ看過できない課題があります。
 続きは、次回以降のコラムに掲載いたします。

facebook投稿より

■10月11日投稿

【酒蔵ルネッサンス】
4日(土)、西宮神社で開催された酒蔵ルネッサンスのオープニングセレモニーに参加してきました。
「西宮市ええもんひろめ大使」を引き受けてくださっている兵頭大樹さんのご挨拶もありました。
「特に何もしてませんが。」と冗談を言っておられたのが印象的でした。
100周年のロゴの入った枡を購入しました。車移動のため、空の枡で乾杯でした。
帰りに各ブースに少しだけ寄りましたが、傘を持たずに行ってしまい、ずぶ濡れになって帰りました。

■10月14日投稿

【万博で】
5日(日)、夜間券を使って、2度目の万博に行ってきました。
週末限定で開催されてきた尼崎での「ひょうご楽市・楽座」に寄って、パークアンドライドを利用しようと思っていたところ、バスの予約が取れずに電車で行くことに。
この日は関西パビリオンの兵庫ゾーンで「ひょうご EXPO 41-HYOGO REGIONAL DAY-西宮市の日」でした。市のPRの様子を見たかったのですが、現地で「当日予約枠」を取らなくてはならず、案内所で開放時間を待って頑張ったのですが、結局、予約を取ることができず、パビリオンの中に入ることはできませんでした。
案内所のスタッフの方が予約を取るコツを、本当に丁寧に教えてくださいました。ありがとうございました。
開放時間が過ぎた後は、一人で会場を歩きながら、花火とドローンのショー、あとは、ほとんど並ばずに入れた「知財のチカラ」を見て帰りました。
結局、複雑なシステムに慣れることかできませんでしたが、それもまた、いい経験になったと前向きに捉えることにします。
この勢いで、これからの日本が「希望」にあふれた明るい国として発展していくことを心から願っています。

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