目標
(平成15年4月~)
西宮市の議員定数は現在45名です。議員定数の削減を大きな目標として掲げた理由は、大きくは以下の3点です。
①現状では、議員が多すぎて、どの議員がどのような活動をしているのか把握しづらい。
②民主主義が機能しにくくなっている(選挙の結果が市政に反映されにくい)。
③意思決定に時間がかかる(特に議会改革について)。
そして、議員数を減らすと、以下の効果が考えられます。
①有権者にとっては、各議員の考え方や活動内容をより把握し易くなる。
②議員は、当選するために獲得しなければならない票数が多くなるため、一部の人たちだけの意見を市政に反映させるだけでは当選し続けることはより困難になる。よって、各議員はこれまでの役割に加えて、より多くの有権者に対して考えや政策や活動内容を明らかにするようになる。
③詳細な議論については、45人が集まった本会議ではなく、少人数の常任委員会に分けて行っていることからも、人数が少ない方が活発な議論が期待できることが明らかである。そして、少人数での議論が活発になるということは、1人あたりの発言の影響力が増すことにつながる。その結果、選挙の結果がより市政に反映されやすくなることにつながり、議員を選挙で選ぶ価値、選挙の影響力が一層増す。
④議員に掛かっている経費(報酬や調査活動費等の経費を議員数で割ると、現状では1人当たり約1500万円)の総額も削減できる。
極端かもしれませんが、私は、現在の半分の定数でも十分に議会は機能すると考えています。なぜなら、西宮市は人口約1万人に対して議員1人の割合となっていますが、神戸市のように、約2万人に1人の割合で運営されている自治体などもあるからです。その割合の差が、まちづくりの質に影響を及ぼしているとは思えません。本市では、1中学校区に1人の割合にすると議員数は20人となり、人口約23,000人に1人の割合となります。しかし、いきなり半分以下にすることは現実的ではありませんし、急激にそれだけ減らすと混乱する可能性が高いです。よって、4年前は、まずは10名削減を目標に掲げていました。
しかし 1期目では、行動は起こしたものの、多数決の結果、1人も減らすことができませんでした。もちろん、議員定数についての考えは変わっていませんので、今後も引き続き挑戦します。
なお、当面の目標は10名の削減ですが、1期目の活動の経験を踏まえ、今期は、最低1小学校区に1人の割合である42人(現状から3名減)以下の定数を目指します。
行動
平成20年6月議会において、議員定数のみならず、様々な議会改革について集中的に議論することを目的に、議会改革特別委員会を設置する提案を行い可決され、同特別委員会が設置されました。
そして、平成21年6月より、議会改革特別委員会委員となり、1年にわたり議論に加わりました。西宮市と人口同規模の自治体(地方自治法で議員定数の上限を46名と定めている自治体)で、最も多い議員数は40名であり、それに次いで36名としている自治体が多いことから、36名を目指すべきと主張してきました。
結果・現状
最終的に西宮市議会の過半数の議員の賛同を得るために、3名減員の42名とする条例案を提案し、可決。
1期目4年間の失敗を含めて、2期8年にわたる行動の結果、ようやく3名の削減を実現。
平成26年12月には、さらに1名削減され、定数は41名となりました。