前回コラムの続きです。
介護予防事業の実効性を問う質問を平成24年9月議会(←クリックするとコラム「介護予防事業の実効性」が開きます。)で行った時、ちょうど、西宮市では介護予防事業として「いきいき体操」の取り組みが始まりました。
このいきいき体操の効果について、専門家から改善の余地があるとのご意見をいただき、平成27年12月議会において、現在の取り組みの効果を測定することを提案しました。
===本会議場での議論の概要===
平成27年12月議会一般質問
2.介護予防について
イ)1次予防の効果測定
■質問の背景(田中まさたけ)
お手元の資料の最後のページ、図2のとおり、平成24年に始まったいきいき体操は、市内で急激に拡大し、本年の8月31日現在、119グループ、4,234人の方々が参加されております。
一方、図3のとおり、高齢化の進展に伴って要介護認定者数は増加の一途をたどり、第1号被保険者のうち介護認定を受けている人数の割合は、平成23年度16%であったものが、平成26年度末には16.7%と上昇しており、要介護と要支援の構成比も、平成24年度末に要介護64.2%、要支援35.8%であったものが、平成26年度末には、要介護が62.7%、要支援が37.3%と、要支援の割合が高くなっています。
これは、事業の参加者数からもわかるとおり、健康な段階での予防の意識が浸透していない、もしくは予防の効果が薄いもしくは不足しているといった原因が考えられます。
特に現在実施している一般介護予防事業の効果が薄いのであれば、健康寿命の延伸、高齢者のQOLの向上の観点からも問題です。
■質問(田中まさたけ)
現在実施されているいきいき体操の効果を検証し、より効果的な内容へと改善を加えるべきと考えますが、市の見解をお尋ねいたします。
■市の回答
西宮いきいき体操の効果を検証し、より効果的な内容へと改善を加えるべきとのことでございますが、西宮いきいき体操は、健康づくり、仲間づくり、地域づくりを目的に、平成24年9月から開始し、現在では、市内全域で133グループ、約4,600人が参加するまでに広がっております。
西宮いきいき体操では、初回と3カ月後、6カ月後、1年後に体力測定を行っており、ほとんどの方に体力の改善が見られ、参加者御自身もその効果を実感されておられます。
今後は、先ほどお答えいたしましたように、コグニサイズや音楽療法を取り入れた上で、要介護認定者数や要介護度、介護給付費についての効果もあわせて検証し、必要があればさらにプログラムなどに改善を加えることも検討してまいります。
■意見・要望(田中まさたけ)
事業を実施するに当たっては、効果を数字で把握して、PDCAサイクルをしっかりと働かせていただきたいということを要望いたします。
===ここまでが本会議場での議論の概要===
質問はまだ続きますので、次回コラムに掲載します。