2018年1月12日[カテゴリ:コラム]
毎年、全国的には様々な話題を呼ぶ成人式、
今年は、横浜市で晴れ着に関するトラブルが発生し、
多くの方が被害に遭われたことを、
マスコミを通じて知りました。
西宮市では、あいにくの天気とはなりましたが、
大きな混乱もなく、成人式が挙行されました。
まず、オープニングでは、
瓦木地域を活動拠点とする「F・Kバトンティーム」の子供たちが、
お祝いのバトントワリングを披露してくれました。
そして、
暴言により有名となった市長を
一目見ようと楽しみにしていた人も多かったようで、
市長のお祝いメッセージの始めには、やはり少しどよめきました。
市長のメッセージは、
テレビでも取り上げられたようです。
メッセージの途中から、
意外と普通に映ったのか、
パラパラと席を立って外に出る人たちが増え、
次の教育長のからのメッセージの頃には、
2階では、空席が目立ち始めました。
その後、私からは、
以下の通りの祝辞を述べました。
以前は、
式典の後、芸能人をお招きして
新成人の皆さんに楽しんでもらっていたのですが、
近年は、芸能人を呼ばず、式典後に会場を開放して、
久しぶりに会ったであろう友人と会話を楽しんでもらう場に変更したそうです。
その他、
様々な団体の皆様がボランティアでお手伝いいただいて、
・着物着つけ直しコーナー
・ふれあい茶店
・すずかけ喫茶
・賑わいひろば
・記念撮影ブース
といった「おもてなし」の企画もありました。
成人の皆様、
改めて、おめでとうございます。
■祝辞
新成人の皆さん、
本日は、誠におめでとうございます。
西宮市議会議長の田中正剛と申します。
本日は、多くの来賓の方々が駆けつけてきておりますが、
来賓を代表致しまして、私からお祝いの言葉を述べたいと思います。
まずは、これまで皆さまの成長を温かく見守り、
支えてこられました学校園の先生方、地域の方々、
そして何より慈しみ育んでこられましたご家族の皆様に
深く感謝と敬意を表し、
お子様のご成人を心からお祝い申し上げます。
さて、
新成人の皆さんがお生まれになった20年前の平成9年と言えば、
消費税が3%から5%に引き上げられた年であります。
一方で、
サッカー日本代表がワールドカップ本大会への初出場を決め、
平成10年2月には、2回目の日本開催となる冬季オリンピックが長野の地で開催され、
日本人選手も多くの金メダルを獲得するなど、
スポーツが社会を盛り上げてくれた年度でした。
そして、
携帯電話の契約数が爆発的に伸び始めた年でもありまして、
このときはまだ、今のスマートフォンどころではなく、
ガラケーのまださらに前身の電話機で、
メール機能もカメラもありませんでした。
この頃から、インターネットも普及し、この20年の間、
皆さんの成長と共に、
日本人の生活スタイルも大きく変わりました。
ちなみに、
私は当時大学生でしたが、
あの頃の私は、
今のような時代を想像できていませんでした。
時代の流れが一段と早くなった現在は、
今後の20年先を想像することは、
さらに容易ではない時代と言えます。
そのような中、
皆さんは、前途洋々、明るい希望と夢を抱いて、
「二十歳」という大きな節目を迎えられました。
これから皆さんが歩む20年は、
さらに、大きな進化を遂げることになることでしょう。
自分の未来、そして、自分たちの社会の未来は、
自分たちの責任で、自分たちの手で作るよりほかありません。
まずは、ご自身やご家族の未来を大切に築いていってください。
そして、社会の中では、
他者を思いやる気持ちや人と人のつながりがとても大切になります。
そのことが意識できれば、
社会に目を向け、
自分が社会の中で何が出来るのかを考え、
行動することもまた、大人の役割であることを実感することと思います。
是非とも、
皆さん一人一人が主役となって活躍され、
皆さんの若い力で、
歴史や伝統に新しい風を吹き込んでいっていただけることを
心から期待しております。
結びとなりますが、
新成人の皆さんが、今日のよき日を節目に、
未来を切り開き、力強く飛躍されますことを祈念申し上げますとともに、
本日お集まりいただきました皆様方のご健康と
更なるご活躍を祈念申し上げまして、
私からのお祝いの言葉と致します。