インターン活動報告(2011年)

加藤 成哉 / 桑原 雄大 / 常磐 一崇

2月5日:市政報告チラシ配布初日(常磐)

 今日は朝7時に事務所に集合し、18時頃までそれぞれの担当地域に別れて、ポスティングを行いました。
 ポスティングは、市民の方に議会の動きを伝えるため、西宮市内の各家庭のポストに議員の市議会報告を、徒歩で配る作業のことです。
 このような市民の方に政治の現状を伝える地道な活動によってこそ、市民の方の関心を高めることができるということが分かり、この地道な活動の重要性を身をもって実感しました。
 また、市街を歩くうちに西宮市と自分の街との違いなどを感じることもできました。
 ポスティングの活動を通して、少しでも早くポスティングを行うためには、計画性をもってチェック箇所をまわる必要があると実感したので、次はどんな作業においても計画性を持って少しでも効率よく動いていきたいと思いました。

2月17日:議会傍聴(桑原)

 今日は朝9時に事務所に行き、10時から本会議を傍聴しました。
 本会議の間、すごく多くの政治用語が飛び交い、ぼーっと聞いているだけでは、すぐに眠たくなってしまいます。
 議会を傍聴する際には、事前にある程度、何についての議論をするのかなど下調べをしてから、行けば良かったと思いました。

2月21日:駅立ち初日(加藤)

 今日の朝は阪神香櫨園駅の出口で、初めて駅立ちを行いました。
 駅立ちというのは、駅から通勤通学する方に、議会報告書を手渡しで配っていく活動のことです。
 朝の5時に起きて、7時から活動開始という、普通に学生生活を送っていたら体験できない経験の一つだと思います。
 ポスティングを通じて、ビラをもらう側から、ビラを配る側に視点を変えるだけで、どんな世代の人が政治に興味を持ち、どんな世代が政治に興味がないかということを体感でき、こういうのもインターンでしかできない貴重な体験ではないかと思います。
そして、初日の今日は、特にあまり何も考えずに、とりあえず駅に来た人にも駅から出てきた人にもみんなにビラを渡そうとしてしまって、結果として、渡すべき人を何人も逃してしまいました。いかにいままで普段何も考えずに、生活していたんだろうといい勉強になりました。

3月8日:政策研究ミーティング(加藤)

 今日は18時から、政策研究のミーティングがありました。
 政策研究というのは、2ヶ月かけて、問題の解決や、理想の実現のための政策をインターン生がつくっていくというものです。
 そして毎週火曜日の6時ころから、インターン生全員と議員とミーティングを行い、研究の進捗状況や、それぞれの研究の問題などを指摘し、議論しました。
 この活動は、インターンの主な活動の一つで、政策研究を通じて、さまざまな知識や問題意識を持つ習慣が身に付き、インターン後にも確実に活きてくるものだと思います。

3月14日:政策評価(加藤)

 今日は政策評価を行いました。政策評価は、議員が掲げた政策目標について、ひとつひとつの政策について、どのくらい政策実現に向け、進捗しているかの状況について調べる活動のことです。
 この政策評価は、議員のホームページに載せる基礎となるものということで、直接市民のみなさまの目に触れるものです。そのため、できるだけわかりやすいよう、議事録などにのっている議員の発言や市のホームページなどを参考にして、ひとつひとつ気合を入れて進めていきました。
 この政策評価という活動を通じて、初めて市のホームページに市議会の議事録が載っているのを知ったり、その市議会がどのような順番で議論が進められているのか理解したり、たくさんある資料の中からいくつかの資料を抜き出して、それをまとめる能力など、ひとつの活動を通じて、通常得られるもの以上のものを得れたように感じました。

4月:選挙(桑原)

 今回のインターンでは選挙が間近に迫っていたこともあり、インターン期間終了後に、今回のメンバーの中で20歳を超えた私だけが、選挙活動にも主体的に取組むことができました。
 告示日までの間に届出書類の作成作業を見たり、告示日当日のポスター掲示の段取りの確認やその調整などに関わることができました。
 選挙期間中はOBの方や田中議員の支援者やボランティアの方々のお話をお聞きし、直接お話する機会も多々あり、有権者の方や、支持者の方が政治にどういう考えを持っているのかが分かりました。
 また、ボランティアの方々に直接、指示を出すこともあり、人に分かりやすく指示を出すことの難しさを改めて実感しました。てきぱきと指示をし、周囲の状況をも考えるようになる人へとなれる絶好の機会だったと思います。特に、人に指示するときは相手の目を見ながら、ハッキリと順序立てて話し、指示を誤解されれば、自分の責任で、他の方々にも多大な迷惑をかけることになりますので、注意して行動しました。この経験で得たこと、考えたことを自分の体に叩き込んで、社会人になっても活かしていきたいと思います。
 また選挙は有権者が政治家の考えを直接聞く絶好の機会であるにもかかわらず、街頭演説をしていてもあまり立ち止まってじっくり聞いてくれないことや、投票率の低さを見ると、政治に対する関心が低下しているということを身をもって感じました。

5月13日:最終報告会(加藤)

 この日は、2か月間、各々が進めてきた政策研究の結果を、西宮市議会で発表する日でした。選挙があったため、発表はインターン期間が終了してだいぶん経って、5月になりました。
 今回の14期インターンは、それぞれ貧困問題、教育問題、景気対策をテーマにして、政策研究を進めました。議場見学の際に、檀上で発表させてもらい、インターン中の本会議傍聴で見た感じとは違う、議会場の迫力を感じながらの発表になりました。
 私は教育についての政策を研究したのですが、この政策の研究を通じて、たくさんのことを学び、この政策についても、自分についても多くの問題意識を持つことができたと思います。

3カ月のインターンを終えて(桑原)

私は議員が普段、なにをやっているのかほとんど知りませんでした。
 しかし、この事務所に来て、議員が体力と思考力を常にフル稼働して、働いていることを知りました。
 また議会報告の配布中に、議員から「単なる労働者にならないように」と注意され、漫然と配るのではなく、どうすれば早く、効率よく配れるかを、常に考えて活動するよう、何事も常に考えて行動することの重要性が理解できました。
 私は選挙がどういうものなのか大変興味があったのもあり、本インターンに参加したのですが、準備がとても大変で、選挙期間は嵐のように過ぎ去っていったように思います。選挙期間はいろいろな人が来て、支持者の方、後援会の方々が、どれほどありがたいものかよく分かりました。
 また、政治に関心を持たずに過ごすことが、いかに危険なことであるか、ということもよく分かりました。
 インターンが終わっても、大学生としての時間がまだ残っていますので、常に考えて動く力と、新たに目標を設定して大学生活に戻ることができたと自負しています。