GIGAスクール構想の早期実現を―ようやく西宮市の業務体制を見直し

2020年4月12日[カテゴリ:コラム, 危機管理

私が使用しているE-mailの容量がオーバーしてしまい、一時、メールが届かない時間帯が発生しておりました。
特に、私に対してご意見を送ろうとして頂いた方々には、ご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。
容量を空けましたので、もし、送信できなかった方がいらっしゃいましたら、誠にお手数ですが、再度送信して頂けましたらありがたく存じます。

さて、先日も掲載しましたが、4月9日(木)の西宮市議会災害対策支援本部全体会で、緊急事態宣言の発令を踏まえ、市の業務体制を見直すとの報告がありました。
なお、4月14日から感染防止拡大防止のため、西宮市職員の時差出勤が始まり、在宅勤務も拡充されます。

先日来掲載している通り、今は、市民及び職員の感染症感染防止と、市民の不安を解消する対策に全力を注ぐべき時です。そのためのシフトが敷かれることは、早急に実施されるべきものです。
およそ1ヶ月前にBCP発動直後に検討し、すぐに実施されるべきことでした。「ようやく」との感が否めません。

以下、その内容を掲載します。

======市が作成した文書の引用(令和2年4月7日)======

「緊急事態宣言」の発令を踏まえた業務体制について

基本方針
(1)【強化】新型コロナウイルス感染症対策及びそれにより派生する下記の事務事業等については、組織を拡充して実施体制を確保する。
①感染症拡大防止、医療対応・保健環境の拡充などに関わるもの
②給付金交付、企業への融資など経済支援対策に関わるもの
③高齢者、障害者等の福祉・介護や消費実態の調査など、市民生活の安定に関わるもの

(2)上記事務事業以外で、税務や各種統計調査(国勢調査等)、各種許認可事務、戸籍、生活保護など、法令等により実施が義務付けられている事務事業等については、着実に執行できるよう現行の実施体制を維持する。

(3)上下水道・道路等、都市インフラの維持管理など、市民生活の維持に必要な事務事業及びごみ収集など市民生活に直接関わる事務事業については、必要最小限の実施体制を維持する。

(4)【事業実施の保留】上記(1)~(3)の執行体制の確保のため、これら以外の事務事業については、可能な限り中止・延期等を検討するほか、本年度の新規事業、施策として実施予定の事務事業については、当面の間、着手を見合わせることなどにより対応する。

======ここまでが、市が作成した文書の引用======

(4)について、新年度からの新規事業の着手を見送るとの方針が示されました。
進められる事業と見送られる事業については、一部例示がありました。

まず、西宮消防署建替事業、西宮市中央運動公園及び中央体育館陸上競技場等再整備事業、卸売市場再生整備事業については、進行中であることから、引き続き事業進めていくとのことでした。
そして、「スポーツを核とした甲子園地域の活性化事業」や新たな計画の策定に関する調査業務については、見送りの対象となるとのことでした。

市長は触れられていませんでしたが学校情報化推進事業が、新年度予算として約4億円が計上され、教育系パソコンの更新、校内通信ネットワーク整備(令和元年度補正予算で約7億7000万円)、校務支援システムの拡充事業が実施される予定となっていました。
国は、GIGAスクール構想(←クリックすると文部科学省の資料がご覧頂けます。)を加速する方針を示しています。

本市においても、非常時の子供たちのオンライン授業の実施環境の実現を見据えて、加速していかなければなりません。

皆様から頂いている税金の使い道の話です。
非常時だからこそ、「適当に」ではなく、これらが公平公正な判断基準のもと適切に仕分けされているか、慎重に審査する必要があると考えています。

こちらについては、改めて、6月に開会が予定されている定例議会で議論されることとなると思っています。
具体案がいつ頃示される見込みなのかについては、明日、13日(月)に、西宮市議会災害対策支援本部役員会が開かれる予定ですので、その場で確認してもらえるようお願いしています。

そして、非常に気になったのは、次回の6月議会が開かれる前までに必要となるような市民に対する支援、市民生活の安定に係る予算については、専決処分、もしくは臨時議会を招集することにより、一刻も早く措置するとの方針が示されていないことです。

今後、検討を求めなければなりません。

予算は議会の議決を要することが法律で定められています。市長の権限で予算を組み執行する(専決処分)ことが許されていますが、議会としては、議員が全員動ける状態にあることから、緊急事態宣言が発令されたことを鑑み、感染症拡大防止対策と市民生活の安定を迅速に図らなければならないと考えています。
そのためには、市長に臨時議会を招集してもらって、議会は速やかに編成された予算を審査・議決をし、迅速な予算執行を支援するべきと考えています。こうした対応が本当の支援ではないかと思っています。

特に、国の措置を待っていられないような緊急を要する経済対策、例えば、個人事業主やフリーランス、中小零細企業にお勤めの方々に対する支援策については、きめ細かな対応を市は検討してすぐに実施すべきです。

今後、必要であれば、具体的に要望もしていきたいと思います。

市の本日の会議報告を掲載致します。
だいぶん対応が遅いです。大丈夫か。。。

=====市の会議報告(4月12日(日)16時)======

1.第51回新型コロナウイルス感染症対策本部会議
・本日(4/12)の検査結果は無し。
・昨日の相談件数は、健康医療相談が109件、一般電話相談が90件であった。
(本日は健康相談が11時現在31件、一般電話相談が12時現在44件)
・緊急事態宣言が発令されてから1週間が経つのにあたり、市民に引き続き緊張感を持ってもらうための市の広報(啓発)について議論した。
・県が休業要請した場合の市の対応について協議した。

=====4月12日(日)の市の会議報告======

先週も多数のご意見を頂きました。今後も、感染には気を付けつつ、情報収集と市民の皆様への情報発信を続けたいと思います。

記事一覧