学校給食の安全と民間委託②-放射性物質の安全確認

2011年11月5日[カテゴリ:コラム

前回コラムの続きです。

=====本会議場での議論の概要=====

平成23年6月議会一般質問

3.学校給食の安全性について
■質問3

放射性物質の安全確認についても、非常に気になるところでございます。今回の大震災の影響で風評被害も問題となっている中で、また、生肉の衛生基準の問題も相まって、国が示す基準の信頼性が低下していると言わざるを得ません。学校給食で使用される加工食品も含めた食材の安全性の確認は、関西地域でも保護者が求めるところであると考えます。放射性物質の点検など、放射線に関する食材の安全確認について教育委員会の見解をお尋ね致します。

■質問3に対する教育委員会の回答
 国により指定された地域において継続的な調査が行われております。この調査結果に基づき、厚生労働省が定めた暫定基準値を上回る食品などについては、食品衛生法で販売や販売に供するための使用が禁止されているとともに、摂取制限や出荷停止などの措置がとられ、出荷制限の解除につきましても、国によりその都度指示がなされていることとなっております。従いまして、出荷制限等に該当する食材は本市の学校給食で使用致しておりません。
しかしながら、食品の出荷制限や摂取制限などの状況につきましては、引き続き国の動向を注視し、該当する食材を使用することがないよう、学校給食会と連携を密にし、適切な対応をしてまいります。

■意見・要望
 私自身、家で食事をしたり、外食をするときに、売っているものをあまり気にせずに食べていますので、学校給食だけ特別にというのもどうかなとは思ったのですが、市内の方々には不安に思っている方もいるのは現実でして、そうした方々に対応もしていかなければいけないのは、学校給食を提供する責任としてはあろうかと思いましたので、今回、教育委員会の見解をお聞かせいただきました。
 ただ、食品の検査というのは非常に難しいと聞いていますし、国の基準等の対応には、最近、不信感が募っているわけですけれども、それでも、今のところは国の動向を注視しながら対応していかざるを得ないということで理解を致しました。私からお願いしたいのは、御回答いただきましたとおりのことを、保護者からの問い合わせに関しては適切に回答して、安心していただけるような対応をよろしくお願いいたします。

=====ここまでが本会議場での議論の概要=====

平成23年6月議会一般質問における「学校給食の安全性について」のやり取りは以上です。

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