ここ2週間の活動

2006年1月30日[カテゴリ:コラム

 前回更新してから早2週間が経とうとしています。16日から今日までの事務所作業や陳情の対応以外についての活動を項目ごと分けてご報告したいと思います。いつものことながら、かなり長くなりますが、最後までお読みいただけると幸いです。
■今日の活動~皇室典範改正問題~
 午前中は、市民からの陳情に対し、現場を見に行くなどの対応をしました。
 昼から、「皇室典範改正に反対する集会」に参加しました。この集会が今日行われることを正式に書面で知ったのは一昨日で、知り合いへ声がけをすることはおろか、夕方には、街宣活動の予定が入っていたため、前半部分しか参加できませんでした。よって、専門の大学の先生の講演を少ししか聴けず残念でした。
 最近マスコミでも少し取り上げられていますが、JRの事故やアスベスト問題、最近では、耐震偽造やライブドア問題、大雪対策など問題が多く、あまり詳細には取り上げられていません。この皇室典範の問題を、どれだけの国民が理解しているのか疑問に感じています。
 確かに数十年後には、今の皇室典範を改正しなければ、天皇制が維持できないことは確実視されています。そのような中、国民の意識や理解がまだまだ行き届いているとはいえない状況だとも感じています。そのような中、一部の有識者(思想に偏りがあるメンバー構成であり、天皇家の歴史を熟知している専門家は入っていなかったと指摘されています。)が出した答申は女性・女系天皇を認める改正案とすべきとしています。その答申を受けて、今国会で法改正を行う方向で自民党内で調整が行われています。
 この問題は、2600年以上もの伝統ある天皇制の存廃を含めてどうするかといった議論にまで発展する可能性があります。というのも、女系天皇を認めるかどうかという議論が、天皇陛下の正当性が何を持って示されるのかという深い問題に関っているからです。そこまで議論が発展すれば、国体に関ることであると認識できるようになるのでしょうか。(詳細は、他の関連サイトをご覧下さい。)言うまでもなく私は、今回の改正には反対です。
 そんな大事な問題を、国民に詳細を知らせることなく世論調査を行い、その結果と、一部の有識者の意見だけで判断するのは、危険極まりない行為といわざるを得ません。政策論ではなく、国体に関ることであり、憲法改正と同じくらい慎重な手続きを行うべきだと考えています。
 この集会に集まっていた年齢層は、ほとんどが年配の方で、私と同世代の人が少数であったことに不安を覚えました。一方、私の事務所に立派な論文をFAXで送ってくれた高校生もいます。これから数十年後、意識の高い人が少数となり、理解していない、もしくは関心の薄い人達で溢れ、日本の唯一誇れるアイデンティティと言っても過言ではない「天皇制」が廃止されるようなことになるのではないかと感じました。現段階では極論かもしれませんが。
 現状では、地方議員もいち国民としての運動しかできません。微力でも訴えていきたいと思います。
 その後、関西スーパー鳴尾店・グルメシティー北鳴尾店・ライフ甲子園店前にて街宣演説を行い、この活動報告をまとめています。
■防災対策特別委員会
 26日(木)13時から防災対策調査特別委員会が行われ、一昨年の台風23号による被害の修復状況の報告を受けました。
 本年3月末には、ようやく復旧工事が完了する見込みです(鳴尾浜は12月の予定)。しかし被害に合われた方の問題解決には、まだまだ時間がかかりそうです。
 修復工事にかかった費用は約6億円。ハード整備にはお金がかかります。現在の武庫川は、17年に一度の確立で降る大雨までに対応しています。しかし、この防災能力を上回る雨量に対するハード整備を行うとなると莫大な費用がかかります(県の事業になりますが、費用の出所は、同じ私たちが支払っている税金です)。自然に対抗する人間の力は無力です。
 莫大な費用をかけてまで、完璧な防災能力を確保するためにハード事業を遂行すべきか否かは、今後の政策判断になります。(現在、30年確立の雨に対応するためのダム建設の議論も行われています。その他、さらに堤防を上げる、川底の深くするなどの整備計画の策定も検討されています。)一方で、雨水災害に対しては、自分の身は自分で守る供えが必要になってきます。その際の市の役割は、実効性のあるハザードマップ(災害時の備えや避難経路等が地図上に掲載されているもの)の作成と啓発活動であると考えています。
  
■議会報編集委員会
 25日(水)10時から議会報編集委員会が行われました。内容は、12月議会の内容を掲載した議会だよりについてです。写真の選定、レイアウトの確認は、いつも通りの議論でした。以前の編集委員会で、6月議会の議会だよりから、1面に掲載する写真を公募し、採用することに決めました。その公募の方法(募集記事の内容や公募期間について)や、採用された方への報奨についての議論がなされました。採用写真の取り扱いについては、被写体の個人情報にかなり気を使っています。報奨については、今のところ、賞品などを出すのではなく、掲載されることの名誉をもって報奨に代える予定です。
ちなみに、今度の議会だよりでは、私があとがきを担当しています。
■視察
 23日(月)、24日(火)は、関東方面に視察に行きました。
詳細については、後日掲載したいと思います。項目は以下のとおりです。
○東京都教育委員会
・学校評価・教員評価・教員育成塾について
○千葉県我孫子市
・提案型事務事業の民営化の制度化について
・補助金公募制度について
○教育技術研究所(民間企業)
・指導力不足教員の研修について(東京都からの受託事業)
○東京都足立区
・市場化テストについて
○神奈川県三浦市
・事業仕分けについて
 以上の項目について、各市の担当の方から現場の話を伺ってきました。本市においても応用できることが多く、充実した視察でした。
■ワークショップに参加
 21日(土)には、本市が行っている環境学習の施策に参加しました。夙川近辺に関するワークショップです。
 西宮の歴史に詳しい方が、歴史を踏まえながら夙川の周辺の環境について丁寧に説明しながら回ってくれました。当日は市民や市外の方が、30名近くの方が参加され、私は仕事で、環境政策について普段から気にかけていますが、仕事としていない一般の方がどのように感じたのかを知るいい機会となりました。こうして、多くの方に、環境に関心を持ってもらう機会を作ることで、一人ひとりの意識を高めてもらい、徐々にでも環境は改善できるのだと思います。
■インターン活動
 新しいインターン生(学生を事務所の研修生として受け入れています)の面接を、17日(火)の夕方と20日(金)の夕方に分けて行いました。やる気に満ちた学生が6人、2月と3月に活動します。彼らがどのように私の事務所で活動し、どのように政治を感じ、その後どのように政治に関っていくのか。それらは、すべて学生の意志に任せています。私は、活動する機会を提供することに専念しています。どのような活動を繰り広げるのか楽しみにしています。
 また、17日には、久しぶりに昨夏のインターン生が新年会で集まるとのことで、私にも声がかかり、途中からになりましたが参加しました。それぞれ、インターンシップで得た経験も踏まえながら、自分たちの目指す道に向かって頑張っている様子でした。そうした姿を見ることで、私もまた、リフレッシュすることができました。
■市長の新年互例会
 18日(水)には、山田市長の新年互例会&励ます会が行われ、参加しました。議会関係者・地域団体の役員さんや企業の方で、ノボテル甲子園の2階の大広間が埋め尽くされていました。一般の市民の方が少なかったように感じたのが残念です。
■震災から11年
 17日(火)は、満池谷墓地前にある震災復興記念碑公園に被災者の追悼に行きました。
 震災から11年、当時身内の方を亡くされた方々が涙ながらに記念碑に刻まれたお名前を見ている姿を見ると、このような悲劇を最小限に食い止めるために、大規模災害への備えを徐々にでも、進めていかなければならないと改めて感じました。
 今年から、献花用の花を市が配るのをやめ、記帳所のみ設置しています。その代わりに西宮市職員労働組合が、記帳所から離れた場所で献花用の白いカーネーションを配布していました。少し異様な光景でした。訪れていただくと同時に、お花も用意してもらい、追悼の意を各人に表していただきたいというのが、市が花を配るのやめた理由です。この日だけは、絶対に忘れられない、そして、忘れてはならない日であると感じています。
■ライオンズクラブも改革へ
 私は、西宮甲山ライオンズクラブに所属しています。その中で、来期の人事決定委員会に配属され、16日(月)18:30からの初回委員会に参加しました。ライオンズクラブのイメージは皆さんにとっていかがなものなのでしょうか?本当に奉仕団体としての役割を果たせているのか?そうしたことが最近内部で議論されています。行政・議会も改革中ですが、私が所属しているライオンズクラブも改革の時代に入っています。
 また今期は、西宮甲山ライオンズクラブ主催の小学生駅伝競争大会の実行委員長を拝命しています。19日(木)18時から理事会に参加し、その準備の状況の報告を行いました。また、その後、昨年末に行った献血奉仕の慰労会が行われました。これまでは、事業費用を出して、献血奉仕の日は受付に座っているだけということが多かったようなのですが、近年、寒い中にメンバーが外で、声をかけて一人でも多くの方に献血に協力してもらえるよう努力しており、その努力だけの成果ではないにしても、実際に協力していただける方が増えています。慰労会当日は、わざわざ日赤の職員さんも参加して頂き、感謝とお褒めの言葉を頂きました。
 市においても、多数の方にボランティアで協力していただいている事業が数多くあります。そうした方々への感謝の心と配慮を忘れてはならないと改めて感じました。
■補助金の見直し
 現在、本市は、平成17年度から第3次行財政改善実施計画を遂行しています。平成17年度は、職員・議員の人件費の削減や内部経費の削減が中心でした。私はこれまで、市の財政難を克服するために、計画的に財政改革を行うべきであるとしつこく訴えてきました。その実施についても、責任をもって監視し、意見・指摘を繰り返さなければいけないと考えています。
 12月議会において、その実施計画のうち、具体化されていなかった「補助金の見直し」の概要が示されました。外郭団体の運営費や社会福祉協議会や防犯協会などの各種団体が市の代わりに行ってくれている事業費への補助金などです。私たちに支給されている政務調査費も含まれています。その補助金180種類のうち、59種類が削減、46種類が廃止されます。
 その削減金額等、具体的内容を示したいとのことで、18日(水)に総務常任委員会が開かれました。私は委員ではないのですが、他の会派の委員の意見や、その意見に対して、市がどのように考えているのかを知るために傍聴をしました。
 委員会が開かれる前の16日(月)の午後には、会派のメンバーで各補助金に関する独自の勉強会も行いました。
 市統一の補助金のあり方に対する理念もなく、今回の見直しも、政策理念が反映されているとはいえません。政策を実現するための補助金でなければ、いくら削減しても無駄は無駄ですし、逆に、政策上必要なものまで削減しては、政策遂行の妨げになります。現状では、総論賛成・各論反対の議論は避けられず、半ば強引に進めざるを得ない状況です。
 そういった状況に以前から問題を感じており、2年前の12月議会の一般質問で取り上げて、提案したことがあります。
 提案内容は、補助金全体の理念の再確認と、統一の支給基準、公開された環境下での支給決定プロセスの構築、支給期限の設定(サンセット方式と呼ばれ、補助金の成果を検証するために、一定年限ごとに再度、支給決定プロセスを経なければならない)など、補助金制度自体の創設です。
 今のままでは、各論反対の不満だらけであり、ボランティアが主の団体活動が多く、士気もそがれる恐れがあります。早急に補助金制度を創設(補助金のルール化)するよう訴え続けたいと思います。
■蒼志会街宣活動
 17日(火)から、SOUSHIKAI PRESS25号の配布活動を開始しました。
 17日(火)は西宮北口駅の北西入口のスタッフィー前で配布しました。比較的暖かい朝でした。北西入口のスタッフィー前にて私は配りましたが、以前より受け取っていただける方が減っているように感じました。蒼志会の考え方が気に入らないのか、政治に興味のがないのかはわかりませんが、前者だとしたら、政治に関心を持っていただいていることはありがたいことです。提案から実現まで、時間はかかっていますが、地道な活動が大事であることは理解していただきたいと思います。
 18日(水)は阪神西宮。南側入口にて配りました。この入口を利用する方は、西宮浜からのバスを降りてくる方々がほとんどです。
 19日(木)JR西ノ宮。南側入口にて配りました。途中雪がちらつき、非常に寒い朝でした。にもかかわらず、多くの方がポケットからわざわざ手を出して受け取っていただけるのは、励みになります。
 20日(金)JR甲子園口。はじめ、北側入口で配り、途中から南東入口にて配りました。
 26日(木)は阪急苦楽園口駅東入口にて、27日(金)は甲陽園駅にて配布を行いました。
 土・日は、16時前から街頭演説をしながらのチラシの配布です。
 22日(日)関西スーパー苦楽園店・阪急夙川駅前・阪神西宮エビスタ南側、昨日28日(土)はフレンテ前・関西スーパー大社店・関西スーパー広田店前にて街頭演説を行いました。
 今回は高校入試制度改革特集号を配っているのですが、その他の重要案件も決定(敬老祝い金の廃止・市民福祉金の廃止・各種団体等への補助金の見直し)しましたので、私は、その内容について演説しています。
■政策・制度調査
 先週は、建築確認の問題点(耐震偽装問題もそうですが、法的に民間の確認機関が許可したものに対して、市民から苦情があっても行政が口出しできない、(もしくはしない)という問題があります)についての調査、補助金の問題調査、視察項目(主に行政改革と教員研修)の事前調査を行いました。
 建築確認については、建築基準法の欠陥もさることながら、職員の意識次第では随分カバーもできるはずです。引き続き、研究を続けたいと思います。
 今週は、行政改革についての本市の状況と先進の状況の調査を行いました。そして、12月議会の厚生常任委員会で、ごみ収集の民間委託の拡大に関する私が行った質問に対する詳細説明を聞きました。
 また、3月議会に一般質問をする予定です。その内容についての調査も始めました。詳しくは、一般質問で形にできてから報告したいと思います。
■実家へ(私用)
 14日(土)に予定されていた地元のたこあげ大会が雨のため中止になりました。そこで、年末年始に一家全員が風邪を引いて、実家に子どもを連れて行けませんでしたので、14日の晩から15日にかけては実家に帰っていました。

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