半年間の学校給食費徴収免除ー令和4年度一般会計補正予算

2022年9月30日[カテゴリ:コラム, 学校教育

 9月16日開催の本会議において、令和4年度補正予算など、市長から提案されていた議案は全て可決しました。
 このたびの補正予算が成立したことによって西宮市で実施される主な事業を掲載します。

令和4年度補正予算(第4号)

・補正額:23億1457万9千円増
・補正後の令和4年度一般会計予算総額:2016億1144万2千円

西宮市立学校給食費支援事業
・補正予算額:8億6104万2千円
・財源:全額国の交付金

事業の概要
 新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中で、原油価格、物価高騰等に直面する子育て世帯等に対し経済的支援を行うため、令和4年10月1日から令和5年3月分までの給食費を保護者からは徴収せず、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して食材を購入することで、保護者の負担軽減を図る取り組みです。

就学奨励世帯等臨時給付金支給事業
・補正予算額:5063万9千円
・財源:全額国の交付金

事業の概要
 就学奨励世帯、生活保護世帯については給食費の負担が発生しておらず、学校給食費支援事業の対象とならないことから、原油価格・物価高騰等に対する経済的支援として、就就学奨励世帯、生活保護世帯の小・中学生一人当たり現金1万円を給付する取り組みです。

就学前児童・私立小中学生等応援給付事業
・補正予算額:3億5255万1千円
・財源:全額国の交付金

事業の概要
 就学前児童や私立の学校に通学する小・中学生等については、学校給食費支援事業の対象とならないことから、原油価格・物価高騰等に対する経済的支援として、対象のお子様一人当たり1万円分の電子マネーもしくはプリペイドカードを給付する取り組みです。

商店街等固定経費補助事業
・補正予算額:926万4千円
・財源:全額国の交付金

事業の概要
 商店街等が管理しているアーケード等にかかる固定経費を補助することにより、各商店街等に加盟する事業者の負担を軽減する取り組みです。

住宅リフォーム助成の対象人数拡大
・補正予算額:600万円
・財源:

事業の概要
 市内在住者が自己の所有・居住する住宅をリフォームする際に、市内事業者を利用する場合は、その費用の10分の1(上限10万円)を助成する制度の対象人数を120名であったところを180名まで拡充することにより、市内事業者を支援する取り組みです。

↑住宅リフォーム助成制度は、近年、申込件数が増えていて、令和3年の倍率は4倍近くになったとのことです。市民の原油価格及び物価の高騰の影響を考えると、今後は、助成割合や上限の引き上げの検討も必要ではないかと感じます。

図書館管理運営事業経費
・補正予算額:1730万1千円
・財源:全額国の交付金

事業の概要
 図書館の利用者や職員の接触機会をできるだけ減らして、感染リスクが高く図書館に来館しづらい方などが安心して異利用できる環境を提供するため、西宮市立図書館の予約資料を駅などで受け取れるようにロッカーを設置する取り組みです。

↑JR西宮駅及び市立上甲子園センター内に1台(14ボックス)ずつ設置され、令和5年3月稼働予定です。

児童館管理運営事業経費
・補正予算額:1191万6千円
・財源:全額国の交付金

事業の概要
 入館時の混雑を回避し、スムーズに受付処理を行うため、利用者の電子受付、利用申込書の電子化を図る取り組みです。

以上が、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した臨時的な事業となります。

西宮市立学校給食費支援事業に関する質疑

学校給食は、食材の購入費用のみが保護者負担になっています。
その他の食材の配送や調理にかかる経費は、税金で賄われています。

そこで、今回の補正予算により、半年間、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して食材を購入し、その間の保護者の給食費を徴収しないことで、原油価格、物価高騰等に直面する子育て世帯等に対し経済的支援につなげるということです。

そこで、先のことはまだ不透明な部分はありますが、来年4月以降のことを考慮して質疑をしました。

====教育こども常任委員会での議論の概要====

令和4年9月13日教育こども常任委員会質疑

(学校給食の給食費徴収免除について)
■質問の背景(田中まさたけ)

 学校給食の無償化の件ですが、来年4月以降の無償化はまだ検討されていないということでした。現在、物価が大変上がっているという中で、現在、小学校で1食250円、中学校で297円を給食費として徴収して運営されていますが、赤字になるのではないか、(値上げされるのではないのか)と心配しています。

■質問(田中まさたけ)
 4月以降の給食費の見込みをお聞かせください。

■教育委員会の回答
 来年度以降の給食費の状況ということでお答え致します。
 前回の平成27年4月の(給食費の)改定以来7年が経過しております。新型コロナウイルス感染症の影響以前の物価の上昇分については、据置きの対応をここまで行ってきているところです。
 
 次年度以降につきましては、今般のコロナ禍における物価高騰に対しまして、現状のままで対応が可能か現在検討を進めているところですが、今までどおりの原材料で給食を提供していくことは難しいのではないかということで、現時点では危惧しているところです。

■回答を受けて(田中まさたけ)
 これまでの給食費では難しいかもしれないというお答えでした。現在検討中ということですが、国の交付金が来年度以降も受けられて、この無償化が実施できるというのが、おそらく保護者の皆さんにとっては一番ありがたいことだと感じています。

 財源のこともございますので、今回無償化された後に、来年度以降、この事業が継続できなかった場合、仮に給食費を値上げするようなことになると、このギャップがものすごく大きく感じるのではないかと思っております。
 市がやらなければいけないことは、今後の給食費をいかに抑えることができるかという、もちろん食材の質を下げてみたいなことではなくて、これまでどおりの質の食材を確保しながら給食費を抑えるためにどのように工夫できるかという検討だと思います。

■再質問(田中まさたけ)
 例えば、兵庫県が食育の取組みや、地産地消の取組みなどをされていて、そういったことに補助金が出ると聞いているのですが、そうした(食育の取組みや地産地消の取組みに関する国や県の)補助金の活用というのは何か検討できるものはないのでしょうか。

■教育委員会の回答
 ただいま委員から頂きました地産地消の関係での県等からの補助金の関係ですが、従前より毎年こういった問いかけはあるのですが、採用できるような内容ではないということで今回も見送っているところです。

■意見・要望(田中まさたけ)
 今年度は対応できる内容ではなかったという判断をされたということです。もう一度(国や兵庫県の補助金関係を)精査をしていただいて、そうした補助金制度を活用しながら、これまでと同質の給食を提供しつつ、徴収する給食費の高騰を抑える努力、検討をお願いしておきたいと思います。

====ここまでが委員会での議論の概要====

・就学奨励世帯等臨時給付金支給事業
・就学前児童・私立小中学生等応援給付事業
につきましても、この学校給食費の徴収免除と関係する内容でありましたので、質疑しました。

次回以降のコラムに掲載したいと思います。

フェイスブックでの投稿より

9月5日投稿

先週31日(水)より西宮市議会の定例議会が始まりました。
西宮市議会では、この時期に開かれる定例議会では、前年度の決算審査を行うことになっています。
その準備の一環として、市政報告・意見交換会を開催しました。感染対策のため、日程と会場を4ヶ所に分け、オンライン参加にも対応しています。
前半は9月2日(金)と4日(日)に設定し、後半は今週10日(土)と11日(日)の午後に開催する予定です。
資料の準備や定員の調整、ZOOMの事前連絡の都合上、申込制にさせて頂いていますが、10日(土)はまだ空きがあります。
そして前半は、参加者の皆様のこ協力のもと、意見交換の中で、たくさんのご意見や情報を頂きました。皆様の声を政策として提案できるよう、そして、市政に反映できるよう努力します。
写真は両日の報告会の時のものですが、昨日は報告会の前に、いい天気のもとで硬式少年野球大会のセレモニーに参加しましたのでこんがりと焼けています。

9月11日投稿

昨日は、市政報告・意見交換会を開催し、終了後、津門野球場で決勝戦の後に行われた第36回兵庫タイガースヤング大会の閉会式に出席しました。
兵庫伊丹ヤングさんが優勝、関メディベースボール学院ヤングさんが準優勝でした。
この大会に出場した選手は中学3年生ですので、今度は同じ市内にある甲子園球場でプレーができるようこれからも頑張って欲しいとお伝えしました。
4日間にわたる大会の開催にあたっては、日刊スポーツ新聞社様をはじめ多くの企業様にご後援協賛を頂いています。そして、審判、指導者、大会役員、保護者の皆様など、多くの方々に運営を支えて頂いて、試合ができているという感謝の気持ちを主催チームの選手たちも大会を通じて学んだ様子でした。
1枚目の写真は、先週、大会の試合前に行われましたセレモニーに出席した際に、自民党のやまだ賢司衆議院議員の秘書さんに撮影して頂いた写真です。

9月16日投稿

今日は、西宮市議会では本会議が開かれ、提案されていたすべての議案が可決し、市立小・中学校の給食無償化というか、今年の10月分からの給食費の徴収を所得制限なしで半年間免除するための予算(約8億6000万円)や、所得制限は残りましたが、18歳までの市民の医療費負担を軽減する対象者を来年1月から拡大するための予算(約9000万円)などが可決しました。

また、本会議前に開かれた議会運営委員会では、議員定数を2名削減する条例案を、10月4日開催予定の本会議で提出することが報告され、私からその理由を説明しました。議会も一層の効率化を図る努力が必要だと思っています。

夕方には、遅れている市政報告チラシの配布をインターン生と一緒に行いました。写真はその際に撮影した本日の武庫川です。
スニーカーは、かかとが傷み、ついに紐も切れてしまいましたので、新しいものに交換します。

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