新任期が始まりましたー御礼と決意

2023年5月1日[カテゴリ:コラム, 選挙

御礼と決意

 4月23日施行の西宮市議会議員選挙におきまして、3360.119票のご支持をいただきまして、6期目の議席をいただきました。
 今回の選挙戦も、後援会の皆様を始め、本当に多くの方にお支えいただきました。

 また、期間中、街頭でお会いした方から、「ずっと期待して応援してるんやで。」という言葉もかけていただきましたし、私の演説をずっと聞いてくれた方、チラシを受け取っていただいた方からも「頑張ってください。」と声をかけていただきました。
 
 本当に励みになりました。
 
 そして、選挙事務所の周辺の方々、商店街の方々にも温かく迎えて頂きました。

 まずは、この場をお借りして心から御礼申し上げます。

 事務所は元の櫨塚町に戻りましたが、今回の選挙戦を通じて頂きましたご縁を大切にして、活動してまいります。

 5月1日より、新しい任期が始まりました。
 これまでの5回の選挙はすべて、阪神淡路大震災の影響で前任期が6月10日まで延長されてきました。平成11年の西宮市議会議員選挙からは、選挙だけが統一地方選挙に戻りつつ、任期の開始だけが6月11日のままにされてきましたが、震災から28年が経過して、今回から任期も震災前に戻ったことになります。

 私はこの豊かな日本の社会を、後世にしっかりと継承できる政治が必要であると感じ、27歳の時に市政に挑戦し、「負の遺産の清算」と「市政の活性化」という初志を忘れずに全力で行動し続けてきました。
 
 そして、始めの2期8年の活動の結果を通じて、「市民との対話なくして真の政策なし」と確信するに至り、市民との対話を通じて、政治の活性化を目指しました。
 その対話の機会を創るためにも、チラシを20年間で69号まで市議会報告を発行して、周辺の支援者にも手伝って頂きながら、できるだけ自分で手配りしてきました。

 「政治は国民のもの。」
 私が公認を頂いている自民党の綱領に記された言葉で、大切にしなければならない原点だと思っています。

 政治において、有権者が意思表示をして政治を動かせる機会は、選挙しかありません。
 ですので、私はすべての選挙を大切な民主主義の機会と考えて、私が出馬していない選挙においても、推薦する候補を提示してきましたし、推薦する理由も説明してきました。

 自分が出馬する選挙はもちろんのことですが、自分のこれまでの行動や提案した政策を伝え、これからやるべきことや政治姿勢をより多くの有権者に伝えるために、限界に挑戦する気持ちで全力で向き合います。

 2月くらいだったと思いますが、気が付いたら体重が減り始めていたので、その後の「減量」も活動量の指標にしました。
 選挙最終日に結果的に普段の体重から8kg減少し、20年ぶりに70kgを割りました。

 しかし、選挙は結果が全て。

 私の得票は、4年前の得票を大きく下回ったという事実は、4年間の活動が不足していた結果であり、4年前にいただいたご支持にお応えできなかった結果であると真摯に受け止めています。

 そして、自民党の公認候補が8名中5名が落選し、推薦を受けた新人候補も全て当選することができなかったことも、重く受け止めなければならない現実です。

 選挙では「これまでの20年の経験を活かし全力で行動する」と訴えました。しかし、自民党公認で当選した3人で会派を組むことになり、これまで経験したことのない状況のなかで、選挙で3360名の方からご支持いただいた政策目標の実現のために責任を果たさなければならないと、新たな任期が始まるにあたって気持ちを新たにしています。
 

投票率と民意

 今回の選挙戦でも、自分のこれまでの活動の成果やこれから取り組む重点政策以外に訴えたことがあります。

 「基本的には4年に一度の西宮市議会議員選挙、4年前の投票率はわずか35.9%でした。この有権者のおよそ3人に1人の意思で決められた41人の議員で、西宮市のまちづくり、市政運営を決めてきました。

 そして、『今』があります。
 
 この投票率を上げることができるのは有権者の皆様お一人お一人の行動しかありません。先人が勝ち取った貴重な権利を行使して下さい。」

 と。

 そして、

 「今回の選挙は、41名の市議会議員を選ぶ選挙ですが、有権者の視点で見れば、66人もいる候補者から一人を選ばなければなりません。

 そもそも、(投票率が低い)西宮に41人も市議会議員がいること自体、多すぎると私は考えています。

 しかし、見方を変えれば、有権者の皆さんにとっては、選択肢はたくさんあるわけです。

 有権者の皆さんにとっては、選挙に行こうが行くまいが、自分の1票で何かが大きく変わるわけではないと感じるかもしれません。
 市議会議員選挙は政権選択をする選挙ではないので、そう感じるのも仕方ありません。

 しかし、皆さんの1票の積み重ねの結果が『市民の意思』であり、その意思を示す。市民の皆さんの意思をぶつける。それが選挙です。
 大きな問題がない限り、4年に一度しかその機会はありません。
 ですので、市内で配られている各候補が配るビラ、ホームページなどあらゆる情報を見て判断し、是非とも、皆さんの『意思』を示してください。
 
 その上で、ご自身が投票した候補者の選挙後の行動にも、少しでいいので、目を向け続けてください。」

 と訴えました。

 そして、

 「私が当選したら、その積み重ねの結果も分析し、民意をくみ取って活動したいと思います。」

 ということも改めて訴えました。

 結果を見ると、4年前と比較して投票者数は8723人増加し、投票率は2%増加して37.96%でした。

 そのような中、
 西宮市議会の自民党は、公認・推薦の候補を4年前よりも4名も増やしたにもかかわらず全体の得票数は減少し、その結果、議席も4議席失いました。

 政党別の結果をまとめると、

無所属14名(現職12、元職1、新人1)
日本維新の会9名(現職2、元職2、新人5)
公明党7名(現職5、新人2)
自民党3名(現職3)
立憲民主党3名(現職2、新人1)
日本共産党3名(現職1、元職1、新人1)
参政党1名(新人)
れいわ新選組1名(新人)

 となりました。

 保守系や市民派など政治的なイデオロギーは様々ですが、無所属の方が断トツで多かったということから、地方政治は、住民に一番近いところにあって欲しいという民意もくみ取れます。
 地方政治を志しながらも政党公認の道を選んだ私としては、国政政党である自民党の公認の地方議員がまちのためにどのような役割を果たせるのか、果たすべきなのか、1人の議員としてしっかりとこれからも追求しながら活動しなければならないと考えています。

 また、現職が4年前を上回って8人が落選し、25名しか残りませんでした。
 これは、この4年間のコロナ禍での市政運営を否定した人が多いという民意であると受け止めています。

 その他、各候補が掲げた政策に対する支持の状況も分析し、今後の政治判断に生かしてまいります。

たった一つの約束

 
 20年前、私が27歳の時に初めて選挙に立候補した際に、たった一つだけですが、皆様に対して約束したことがあります。

 「選挙の時だけ皆さんの前で耳障りのいいことを述べ、選挙が終わったら皆さんの前から姿を消す。そのような政治家にはならない。」

と。
 
 この約束は忘れるはずがありません。

 4年間もある任期ですから、状況は大きく変わります。
 ですので、常に議会の現状を報告し、より多くの方からご意見を伺う機会と耳を持ち続けることで、市民からも関心を寄せていただいて、これからの西宮をつくることができることも実感してきました。

 特にこの4年間の変化は大きかったと思っています。

 この約束は、自分一人でも実行できることであり、これだけはだれにも邪魔されることがないと信じていましたが、この4年間は、まさかの感染症に邪魔をされてしまいました。
 それでも、市議会報告だけは発行し続けて、マスクをしながら街中を歩いて、配り続けました。
 そうすることで、ご自宅で困っているであろう市民の声を聴くことができ、皆様とともに課題を乗り越えられるだろうと信じたからです。

 その結果、前回よりは上がったとはいえ、37.96%の有権者しか選挙に行かないというのが現実です。

 まだまだ、見向きもしてもらえないほど市議会が信頼されていないと捉えざるを得ません。
 「市議会が見向きもされないような市は、衰退することはあっても発展は望めない。」
 「手遅れになる前に手を打たなければならない課題がまだまだある。」
 
 私はそう考えてきました。
 
 再び頂いた任期の間、
 さらに情報発信と、市民との対話による情報収集、議会での議論を通じて
 信じて頼られる、市民のために機能する議会づくりに取り組まなければならないと改めて決意しています。

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