キッザニア甲子園

2009年3月26日[カテゴリ:子育て・教育

明日27日、いよいよキッザニア甲子園がグランドオープンします。 そこで、本日19時から関係者が集まっての オープニングレセプションが開かれました。 私のところにも、ご丁寧に招待状が届きましたので、 参加させていただきました。 セレモニーが終わってから、施設を見学できました。 ほとんどが対象年齢3才~となっているのですが、 小学生くらいにならないと、主体的な職業体験はできなさそうに感じました。 かなり気合いのいる入場料なのでなおさらです。

私にも小学3年生の娘がいるのでプライベートで行こうと 予約を入れているのですが、 すでに夏まで土日はいっぱいらしく、 夏休みまでお預けになっています。 この人口減少、少子化の時代に、 西宮市は、子育て世代を中心に人口も子どもも増え続け、 保育所は足りず、 教室不足を補うための仮設校舎を必要とする小学校が2桁を超えている ちょっと特殊な傾向を示しているまちだそうです。 そのまちに、東京に次いで日本で2番目となるキッザニアができ、 そして、昨年秋に西宮北口に西日本最大級のショッピングセンター 西宮ガーデンズができたこともあって、 一層賑わいが増すと、市長はじめ市は大喜びをしています。 キッザニア甲子園は、 3年前にできたショッピングセンター「ららぽーと甲子園」の 敷地内にあるのですが、 このショッピングセンターのとなりには、 いま選抜高校野球が開催されている、 かの有名な甲子園球場もあります。 リニューアル工事も進められています。 集客施設は、周辺住民にとっては迷惑施設であり、嫌がられるのが常です。 キッザニアや西宮ガーデンズの建設にあたっての住民運動には 関わる機会がありませんでしたが、 JRさくら夙川駅の建設の際に、 住民協議に長年関わらせていただいたので、 この施設ができるときの住民感情は、おおむね想像がつきます。 皆さんが少しずつ我慢もしながら、 いいまちが出来上がっていっているのは間違いありません。 これらの商業施設は、市が誘致してきたとは聞いていません。 残念ながら、西宮市の事業者の出店もみつかりませんでした。 民間主導でつくられた賑わいを、 限られた財源で、まちづくりにどのように活かすかが、 今後の重要課題です。 話は逸れますが、 以前、京都府の精華町にある「私のしごと館」に 家族で行ったことがあります。 ムダ施設として有名となり、廃止が決まってしまった施設です。 私のしごと館は、残念ながら対象年齢が高く、 中学生から高校生向けのものが中心だったように感じたのですが、 中・高校生は家族ではなかなか動かなくなります。 そのくせ、車でないと行きにくいような 交通の便の悪いところに建設したことにムダ施設と化した原因があります。 行政主導でやると何故かこうなってしまうケースが多いです。 利用者、生活者のことに気を使えないのです。 これからまちづくりをするつもりだったのかもしれませんが、 成熟社会に突入してからのその発想は、いただけません。 実際に行ってみると、かなり楽しく職業を知れる施設で、 廃止にしてしまうにはもったいない施設のように思いましたが、 仕方がありません。 キッザニア甲子園は、阪神甲子園駅から歩いて5分です。 その阪神電車は奈良・難波とも直接つながりました。 しかし、肝心の市民にとっては、非常に公共交通の便が悪いところです。 西宮市は、仕事にしてもレジャーにしても、 大阪や神戸などに出ることを主眼においてまちづくりが進められてきたように感じています。 ですので、こうして自身のまちのポテンシャルを高めてもらったときに、 それを活かすのが苦手なまちなのだと思います。 皮肉なことに、ららぽーとやキッザニア甲子園に車で来るのは、 市内在住者のほうが多くなるかもしれないというと 言い過ぎかもしれませんが、 それくらい、市内を移動するための公共交通の利便性の向上が 大きな課題のひとつだと感じています。 贅沢かもしれませんが。。。 レセプションに参加し、改めてそんなことを感じたひとときとなりました。

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