“絆”を本物に

2012年3月27日[カテゴリ:防災対策

昨日、 西宮市議会3月定例議会は、
平成24年度予算を含むすべての議案を可決して閉会しました。

議案の賛否の結果は、先日までの委員会でほぼ決まっていたので、
セレモニー的なものにはなりましたが、
昨日の閉会時の市長の挨拶の内容に少し驚きました。
良い意味で。
遅くなってしまったものの、
これから、「被災地のがれきの受け入れ」について
いち議員としても取り組まなければならないと思っていたところでした。

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~前略~
さて、 東北地方に甚大な被害をもたらした東日本大震災より一年が経過致しましたが、
被災地では今もなお多くの方々が、困難な生活を強いられる日々が続いております。
本市と致しましても、
大震災発生直後より物資の提供、職員の派遣などできる限りの支援を行ってきましたが、
引き続き被災地の復旧・復興に向け、職員の長期派遣を含めた息の長い支援に取り組んでまいります。
ところで、現在、 被災地のガレキの広域処理が大きな課題となっております。
昨日開催された関西広域連合委員会において、 広域処理への今後の対応が示されました。

本市にありましては、
阪神・淡路大震災時にガレキの17%もの量を、
他の自治体で焼却いただいた経過もあり、
焼却灰の受入れの条件や体制が整えば、
市としても安全性を十分に確認したうえで、
市民や議会のご理解のもと、広域処理に対処してまいりたいと考えております。

また、本市の防災計画や副市長の危機管理監就任を含めた組織体制の見直し、
津波避難ビルの指定や地域の防災組織の強化など、防災・減災対策に取り組んでまいります。
~後略~

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良いことだと思います。
私たち西宮市議会では、昨年の3月議会で以下の決議をしておりました。

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3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、強い揺れによる建物の倒壊に加えて、 大津波や火災などにより、東北地方から関東地方にかけての太平洋沿岸部を中心に未曾有の被害をもたらした。
西宮市議会は、この震災によりお亡くなりになられた方々とご遺族に対し、謹んで哀悼の意を表するとともに、被災された方々に対し、心よりお見舞いを申し上げる。
被災地の状況は、刻々と報道されているが、その被害は想像を絶するものであり、被災された方々のお気持ちは察するに余りある。加えて、福島県における原子力発電所の事故も、未だ予断を許さない状況である。平成7年1月17日の阪神・淡路大震災により、本市は、甚大な被害を受けた。被災直後から、救援活動のために全国の方々が本市に駆けつけていただき、また、その後の復興に向けても多くのご支援をいただいた。

今回被災された方々の生活再建や被災地の復興に向けて、できる限りの支援を行うことが、16年前に被災した本市にとっての使命である。国や関係機関におかれては、未だ行方不明となっておられる方々の一刻も早い救出と被災された方々への支援並びに原子力発電所の安全確保のため、万全の措置を講じられるよう、強く求める。

西宮市議会としては、今回の地震により被災された方々や被災地に対し、
最大限の支援を行うことをここに誓うものである。 以上、決議する。

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平成23年3月22日 西宮市議会 最近、日本中で「絆」が叫ばれながら、
一方で、がれき処理がなかなか進まないというニュースが流れていたせいか、
私のもとにも、「いち早く受け入れを表明するべき」 とのお声を多数頂いておりました。

「(放射能に対する)安全性の確認や説明」の方法が 重要となると思われますが、
昨年の議会での決議に基づいて、 行政には迅速な対応を求めたいと思います。

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