新市長の公約とは。

2018年8月4日[カテゴリ:質問, 選挙

これまで、
市役所OBや市会議員が
西宮市長に選ばれていたので、
新市長になっても、
その方がどのようなことがしたいのか、
概ね、想像がついていたのだと思います。

しかし、
今回の新市長は、
約2年間、国会議員をされていた
民主党の公認だった
永年国会議員をされている方のご子息である
という以外、ほとんど情報がなく、
西宮市でどのような政治をしようと考えているのか、
西宮市をどのようなまちにすべきと考えているのか
全く分からない状態でした。

ですので、
まずは、西宮市をどのようなまちにすべきと考えているのか
を明らかにしなければならないと考え、
平成30年6月議会におきまして、
会派を代表しての代表質問で
新市長の選挙時の公約について問いました。

======ここからが、本会議場での議論=======

平成30年6月議会代表質問

1. 市長公約について
■主張(田中まさたけ)
まず、市長は、
所信表明において「公約の第三者評価」に触れられました。
(↑クリックすると内容をご覧いただけます。)

その前に、そもそも市長の公約(の内容)は何なのか、
公約を具体化し、実現するまでの進捗管理の状況を
市民に示すことが重要であると私は考えます。

市長個人のホームページには政策が掲載されておりますが、
市長がお考えの「誓約」の内容を
私たちは網羅的に理解できているわけではございません。

■質問(田中まさたけ)
市長が掲げた公約は、我々市民に対して公式にはいつごろ明示されるのかお答えください。
そして、その公約を実現するために要する投資財源や経常財源の概算をあわせて示すべきと考えますが、市長の見解をお尋ね致します。

■市長の回答
市長選挙時には、チラシやホームページなどにより、
候補者として市民に提示する政策を選挙の公約としてお示ししました。

これらについては、所信表明でも述べましたように、
具体的な例示部分ではなく、
その課題について取り組み、
改善をしていくための誓約事項としてお示ししたものであると考えております。
市長就任後、これらの達成に向けて着手しておりますが、
必ずしも全てが事業費を伴うものばかりでもなく、
現時点ではやり方も様々あると考えております。
選挙の際に示したこの政策がどれだけ達成したかの評価は
任期の終わるころにされるべきと考えております。

■まとめ・要望(田中まさたけ)
所信表明では、
(市長ご自身が)誓約について可能な限り説明すると述べられました。

ホームページに載っていることを一言一句たがえることなく守らなければならないとは私も思っておりません。
市長がおっしゃる「守ろうとしている誓約」とは一体何なのか、
その内容が何なのか、
一つ一つわからないのです。

まずは、市民に対してそうしたことを早期に示すべきではないか、
そう提言したつもりでした。

しかし、平たく言いますと、
次の選挙前までにその進捗を評価すればいい、
そうした旨の御答弁
だったと思います。
公約を知りたいのならば(市長個人の)ホームページを見ればよい、
そう言わんばかりの御答弁
であったと。
これは、まさに前市長の傲慢な政治姿勢とイメージが重なりました。
今後注意していただきたいと思います。

公約の第三者機関による評価についても、御自身で触れられております。
その評価の対象となる公約を次の選挙が近づくまでは公式に示さない、
そんな姿勢のどこがオープン西宮なのでしょうか。
理解に苦しみます。
先週も指摘がございましたけれども、
私たちは、市民が選んだ行政のトップである市長の誓約を
市長以上に重たく受けとめている
ことを御理解いただきたいと思います。

一刻も早く、
財源をさほど要さないとおっしゃる市長が守ろうとする誓約の全体像を
公式に網羅的に明らかにしていただきたいと思います。

=====ここまでが、本会場での議論の概要======

公約なのか、誓約なのか
言葉遊びは、市民にとってどちらでもいい話だと思います。

市長が市長選挙で示したとされる公約については、
2ヶ月もあれば、十分整理して誓約として示せたと思っています。

公約は、有権者に対して選挙で選ぶための、
政策上の約束だと私は理解しています。
特に、指示した方々にとっては、
期待は大きいものと考えます。
つまり、
これまでの総合計画等で示された本市の政策に加えて
推進さえるべき重要な政策なのです。

そして、
その政策にどれだけの財源が必要なのかを
いち早く示してもらわなければ、
実現可能性を評価できませんし、
実現するための財源を確保するために、
これまでの総合計画や政策を見直すなどして
捻出しなければならないようであれば丁寧な議論が必要となります。

ですので、
加えるべき政策の内容と必要財源等の情報を私たちと早く共有しなければ、
様々な場面で、理解をするのに時間を要するように思います。

ですので、
その内容を1年とか2年後とかではなく
近日中に示されることを期待したいと思います。

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