2006年6月25日[カテゴリ:コラム]
6月28日(水)11時頃から一般質問を行うことが決定しました。
今議会では、15名の議員が一般質問を行う予定ですが、そのラストバッターになります。遅くなりましたが、お知らせいたします。
質問の項目・概要は、
1.全小・中学校における学校評価の実施と公表に向けた取り組みについて
(概要)
「開かれた学校づくり」という方針が定着してきました。
そして、保護者をはじめ、地域の方々も学校運営に様々な場面でご協力・ご活躍いただいています。
また、様々な場面で教育問題が語られることが多くなっています。その際には、見解の違いから多くの偏見が介入しているように思われることが多々あります。
このような動きの中、保護者や学校に関わる人たちが知りたい学校の内容(分野ごとの目標・計画、実施状況、結果・評価)が具体的に伝えられ、
それらに対する保護者等の意見を取り入れる体制が必ずしも整備されているかというと、まだまだであり、今後の課題と言えるでしょう。
子供が成長するスピードを考えたとき、教育行政の対応の遅さは、国家にとって致命的です。
そこで今回は、そうした状況を打破するための仕組みとして、
①教育委員会が毎年年度初めに示している「教育推進の方向」に基づいて、各校が掲げる目標達成に向けた計画の具体化
②結果の公表と外部からの意見聴取
③次年度への改善を加えた計画の具体化
というサイクルの確立を早期に実現するための教育委員会の取り組みを問います。
教育内容や指導方法について、今後具体的な教育に関する議論を行えるきっかけとなる質問となるよう努力します。
2.公共資産のアセットマネジメントについて
まずはじめに、個人と公共では事情が違いますので完全には当てはまらない部分もありますが、
わかりやすく身近な生活に例えてみたいと思います。
ローンを組んで車を購入するという行為に例えます。
①車の好みももちろん関係してきますが、基本的に現在の収入とこれまでの生活費のなかで月々いくらまでなら支払い可能かとか、燃費も含めてメンテナンス費用がいくらかかるかを計算してから、購入可能なものから好みに合った車を選ぶでしょう。
→これが公共でいうと、公共事業評価にあたります。
②その際には、もう少し上のクラスの車がほしければもちろんのこと、これまでの生活費の節約も考えるでしょう。節約するためには、現在の生活費の内訳、家などの資産のメンテナンス状況を把握しておく必要があります。
③そして、買った車を維持するためには、どうしても必要な維持費があります。ローンの支払いはもちろんのこと、税金・燃料費・オイルの交換・タイヤの交換、車検費用などがあります。
④さらに、長期的には長く乗れる方がお得ですので、定期点検以外にも、計画的にメンテナンスしなければなりません。
この部分を手を抜けば故障の原因にもなり、故障すれば、その修繕費用が莫大にかかります。
→②~④が、今回必要性を提言する、「資産のアセットマネジメント」にあたります。
家庭のことでも、自転車・車・家・貯金などの資産の種類・数が増えれば、それだけメンテナンスコストに気を使う必要があります。そして、公共の資産は、非常に多数に及び、それらはすべて維持補修が必要なものが大多数ですので、システム化しておかなくては、場当たり的では、思わぬ事故にもつながりますし、不要な改修費用を要するケースも十分に想定できます。
ましてや、新しいものを購入するときは、場当たり的であったり、その新しいものだけしか考慮にいれていなければ、
後にツケが回ってくることは明らかです。
(概要)
西宮市は、建築物・土地・道路・公園・下水道・水道など多くの資産を持ち、維持管理を行っています。財政状況が厳しい本市では、十分な予算が割けず、場当たり的な維持が目立ってきています。
適切な保守点検・補修が行えない状況に陥れば、将来的に人身事故につながる可能性もあります。
また、効率的に点検・補修を行えば、資産の耐用年数を延ばすことも可能と言われており、資産をもっと効率的に活用できる可能性を秘めています。今回は、その新しいものを購入する際に行う公共事業評価とこれまで購入した公共資産のマネジメントとの総合的な仕組みが必要であることを行政に提言するものです。
(ア)公共事業評価の概要
公共事業評価とは、一般的に新規事業の必要性を費用対効果など客観的に評価して、必要性が認められたものを実施していこうというものです。
ハード整備の時代からソフトの充実の時代と言われて久しくなっています。そのような中、更なる住環境・利便性の向上を求めて、その時々の財政状況に合わせて公共事業は行われています。公共事業は、市の資産を増やす事業といえます。ですので、新たに公共事業を行う際には、現在西宮市が保有する公共資産を維持するための費用を考慮に入れる必要性があります。
現在、本市の行政経営改革において設計されている公共事業評価の概要と評価方法について問います。
(イ)公共資産の維持管理システム
先日起きたエレベーター事故は、本市でも十分に起こる可能性を秘めています。事故を未然に防ぐためには、保守点検が適切に行われる必要性があります。エレベーター事故だけではなく、外壁も適切にメンテナンスしなければ、剥落して人身事故を引き起こす可能性も考えられます。そこでまずは、具体的に本市の市営住宅のエレベーターや外壁について、適切に点検・補修が行われているのかを問います。
そして、
①現有公共資産が、維持経費の観点から本市の財政規模に適合しているのか
②中長期的に適切かつ効率的に管理・運用するためには、今後どれだけの財源が必要なのかを把握するための全庁的な共有データベースの構築が不可欠ではないのか
という観点から、現在の公共資産の維持管理対する市の見解を問う予定です。