2013年4月27日[カテゴリ:その他政策]
先日、
JR福知山線脱線事故から8年が経過しました。
世間の記憶は薄れていく中で、
被害者の人たちは、今でも苦しんでいます。
今年の初めに、
私の活動のお世話をしていただいている方のご紹介で、
被害者のご家族とお話をする機会を頂き、
お母様に、私の後援会の会合でもご講演を頂きました。
被害に遭った方は、私と同い年。
当時、30歳手前で、
108人目の犠牲者と言われるほどに
数カ月の間、生死の境をさまよい
奇跡的に命だけは取り留めたものの、
現在も高次脳機能障害で苦しんでいます。
きっと、辛いことだらけであると想像されるのですが、
他人の前では、
「娘が生きていてくれただけで幸せ」
と仰っているお母様の気丈な姿が忘れられません。
事故の前のご家族の様子から
事故後の壮絶な生活の様子を詳しくお話を伺い、
私が病院問題特別委員会の委員長をしているということで、
昔の中央病院とのかかわりについてもお話頂きました。
これからの医療という観点で、
「統合医療」についても、情報提供して頂きました。
まだまだ、私には勉強しないといけないことが山積みです。
ちなみに、
この事故の際に、西宮市立中央病院の救急は、
全く役に立ちませんでした。
公立病院なので、救急経費として、
しっかりと税金が投入されているにもかかわらず。。。
この方は、
重体で状態が悪く、
大阪の公立病院へ搬送されたそうです。
被害に遭ったご本人ともお会いしてお話ができたのですが、
翌々日、電話でお話しした際には、
私の名前はもう忘れてしまっている様子でした。
高次脳機能障害は、
毎日がリセットされるようなもの。
ご本人とお話ししたときは、
事故後の様子が信じられないほど
回復されている印象を受けるのですが、
毎日、記憶がリセットされるという状況は、
あまりにも厳しい現実です。
私に直接できることはないかもしれませんが、
ちょっとでも人の役に立てるよう
頂いている任期、仕事に対して懸命に立ち向かわなければならないと
改めて、思いを強めました。