公園とは。
西宮市が発行している「西宮の公園・緑地」では、
次のように掲載されています。
「一般的に公園とは、主として屋外において、
休息、観賞、散歩、遊戯、運動その他レクリエーションの用に供して、
環境の改善、健康の増進、都市美の向上を図るとともに、
空地を確保して防災避難等災害の防止に資することを目的とした
行政主体が設置した園地を言います。」
そして、市民からは、
公園でもっとボール遊びがしたい、させてあげて欲しい。
公園って、大きいお兄ちゃん(小学生)たちがボール遊びをするから
小さい子供(幼児以下)は危なくて遊べない。
砂場の衛生管理を強化してほしい。
遊具の安全管理を徹底してほしい。
などなど…
公園の環境について、
様々な立場から様々なご意見を頂きます。
多世代が様々な形で利用する公園ですが、
中でも子供たちが、
公共の場所での他者への配慮やマナーを学べる空間として最良の場と考えています。
公園のベンチで飲食をして、ごみをポイ捨てする人がいますが、
そうした人は、幼い頃に公園で過ごした経験が少ないのではないかと感じてしまいます。
平成27年12月議会一般質問では、
公園利用における規制緩和と
それに伴う安全対策について議論しました。
======ここからが本会議場での議論の概要======
1.子育て・教育環境の向上について
イ)公園の規制緩和と安全対策
■主張
本市には、平成27年3月31日現在、371カ所の街区公園があり、
そのうち1,000平方メートルを超える街区公園は、
その約半数の178カ所となっています。
公園でのボール遊びについては、
これまでもたびたびこの議場でも議論されています。
そして、現在、まだ多くの公園に
危険なボール遊びを禁止する内容が記された看板が設置されています。
私は、
子供の育ちの環境整備の観点並びにスポーツ推進の観点からも、
(球技が可能な)一定の面積がある公園については
ボール遊びを解禁すべきと考えています。
危険な行為とはどういう行為なのか、
人に迷惑をかける行為とはどういうものかを、
大人からの指導も含めて、みずからの体験に基づいて学び、
人に迷惑をかけないように思いやる心を身につける場とすべきと考えるからです。
そして、
球技ができる一定の面積がありながら、
フェンスが設置されていない公園も見受けられることから、
必要に応じて安全対策のためにフェンスを設置するなど
一定の環境整備も進めるべきと考えます。
■質問
公園におけるボール遊びに関する規制を撤廃し、
フェンスの設置・強化などの安全対策を講じることに対する市の見解をお尋ねいたします。
■回答
子供にとってのボール遊びは、
遊具遊びとともに、体力づくり、仲間づくりなど、
健やかな成長には大切なものであると考えており、
ボール遊びが可能な公園を対象として、
子供ができるだけ自由にボール遊びができるよう、
公園の周囲にボールの飛び出しを防止するためのフェンスを設置しております。
このような公園でのボール遊びは、
他の利用者や近隣にお住まいの皆様に危険、迷惑とならないよう、
子供みずからが考え、配慮していくことが必要であり、
ボール遊びを含む公園利用のマナーについて、
子供たちの公共心を育む取り組みを
展開していく必要があると考えております。
このため、市といたしましては、
今後、公園でのボール遊びに関する注意看板のあり方を含め、
地元自治会や関係部局と連携しながら、
公園におけるマナー向上の周知や啓発についての取り組みを進め、
子供が安心・安全に遊べる快適な公園づくりを進めてまいります。
なお、
現在フェンスを設置していない一部の公園につきましては、
必要性を調査した上で、
地域の意向をお伺いしながら、フェンスの設置を検討してまいります。
■まとめ・要望
私も、公園で子どもとボール遊びをしていても、
気をつけてしているのですが、
気を使います。
注意看板があることで、
市民の意識の中で、
「公園というのはボール遊びは禁止だ」という認識が
浸透してしまっている部分もあります。
(一刻も早く看板を撤去するとともに、
必要なフェンスの設置についても、)
早急に対応していただきたいと思います。
======ここまでが本会議場での議論の概要=======
市は、ボール遊びが可能な公園では、
ボール遊びを認めていると回答しました。
そして、
子供ができるだけ自由にボール遊びができるよう、
公園の周囲にボールの飛び出しを防止するためのフェンスを設置しているとのことです。
しかし一方で、
「危険なボール遊び禁止!」という目立つ標語だけが書かれた看板があると
全ての公園でボール遊びが禁止されていると認識されても仕方がありません。
市は、
「注意看板のあり方を含めて
公園におけるマナー向上の周知や啓発についての取り組みを進める」と回答し、
看板の撤去については明言を避けました。
市の回答のとおり、
地元自治会や周辺住民との理解・連携も必要となりますが、
注意看板の取り換えを含めて、
今後の対応を注視してまいります。