包括外部監査で受けた指摘に対する対応

2012年6月15日[カテゴリ:市役所改革, 質問

包括外部監査結果に対する質疑⑤の続きです。
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西宮市は、一度取り組んだことを、効果等の検証もせずにやりっ放しにする傾向があります。
私は、これを「お役所仕事」と呼んでいます。

包括外部監査で改善等の指摘を受けた事項に対する市の措置状況は、半年間で取りまとめられて、9か月後に公表されています。しかし、半年そこそこで改善が実施できる内容ばかりではなく、時間をかけて対応を検討しなくてはならない内容が少なくありません。

多額の費用をかけて、包括外部監査で改善の指摘を受けた後に、結局、最終的にどうなったのか、改善できたことや、「できない」と結論付けたことについて、網羅的に報告される機会がありません。

議員は、これらを一般質問で問うことも可能ですが、一般質問も時間は限られていますので、いちいち、「あの時指摘を受けたことはどうなったのか?」みたいな質問をするのは建設的ではありません。是非とも、報告をする仕組みは必要と感じてきました。

以下のとおり、質疑の最後に対応を求めました。

=======ここからが、本会議場での発言の概要==========

平成24年3月議会 包括外部監査結果に対する質疑より。

■田中まさたけの意見・要望
以前に、この包括外部監査報告に関する質疑の中で、監査人からの御意見を反映するのに結構時間がかかるものもあると感じました。実際に、これまでもそうだったと思っています。

今は、半年後をめどに、監査人からの指摘に対する市の措置状況をまとめて、市より御報告を頂いているわけですが、半年で結論の出ないものも含まれていると思っておりますし、だらだらと対応してもらってはいけませんので、もし、できないことがあるのであれば、できないという合理的な理由も示していただきながら、結果を概ね3年程度の範囲で追跡をしていただいて、もう一度、市の方から報告して頂きたいと思っています。

先般の代表質問においては、定期監査と連携しながらその辺のチェックをしていただけるようなことが御答弁にありましたが、定期監査で網羅的にチェックするのは、私は不可能だと思いますし、包括外部監査と定期監査の役割の違いというものもあると思っておりますので、包括外部監査を受けたからには、その結果が最終的にどうなったのかというところは調査をして、私たちに報告して頂きたいということを改めて要望致しまして、私の質疑を終えたいと思います。

=======ここまでが、本会議場での発言の概要========

この私の意見、要望に対して、市はどのような対応を講じるか、見ていきたいと思います。

【追記】
その後結局、平成28年度の包括外部監査のテーマに、「過年度包括外部監査の結果及び意見に対する措置状況について」が選定され、包括外部監査の対応について監査を受けることになりました。これは、はっきり言ってお金の無駄です。私の指摘を受け止めて対応して頂いていれば、1500万円を無駄にすることはなかったのです。

今後も動向を見ていきたいと思います。

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