ごみ処理広域化の議論のゆくえー勉強会の開催

2020年12月24日[カテゴリ:コラム, 市役所改革, 自然環境

新型コロナウイルス感染症の状況

 まず、このようなことを掲載するのは抵抗がありましたが、念のため掲載しておきます。

 西宮市議会では、約1ヶ月間の会期で開かれる定例議会が6月、9月、12月、3月に開かれます。閉会後に会派で打ち上げをする習慣はありますが、基本的に市内の知り合いの飲食店で開催し、お酌などの世話をするスタッフを呼ぶという習慣はありません。

 そして今年は、3月議会終了後の打ち上げを中止して以来、感染が収まっていた6月(閉会は7月)も、9月(閉会は10月)も、再び感染拡大の一因になってはいけないということで開催せず、当然12月議会の打ち上げも予定すらしていませんでした。
 全ての地方議会が報道されているような行為をしているのではありません。世間の空気を読まずになされる政治家の行為を報道で知り、気を引き締めなければならないと改めて感じます。

 なお、今年の忘年会は0件です。市民との対話の機会が激減して少し政策的な感覚が鈍っていますが、引き続き、懇親を目的にした会合は控えさせて頂こうと思っています。そして、先週水曜日に本会議が終了した後も、昼は面談と頂いたご意見に関する調査、晩は住民の方からのご意見を頂いて新設保育園の説明会に参加したり、散らかし放題になっていた事務所の書類を整理したりして過ごしています。

 さて、西宮市内では、新型コロナウイルス感染症のクラスターが続発した影響で、先週12月13日(日)~19日(土)の1週間で126名(そのうち市外在住の方は21名)となり、その前の6日(日)~12日(土)の1週間で確認された48名の方(そのうち市外の方は2名)と比較すると大幅に増加してしまいました。また、先週は3名(いずれも70歳代の方)、今週に入ってからも2名(80歳代と60歳代)の方がお亡くなりになりました。心からご冥福をお祈り申し上げます。

 (12月6日~12日)⇒(13日~19日)の年齢別の人数の変化は、10歳未満が1名⇒4名、10歳代が6名⇒12名、20歳代が8名⇒15名、30歳代が5名⇒10名、40歳代が9名⇒21名、50歳代が7名⇒17名、60歳代が6名⇒11名、70歳代が3名⇒10名、80歳代が2名⇒13名、90歳代が1名⇒13名となっています。病院での感染拡大や高齢者福祉施設でのクラスターの発生により、70歳代以上の増加が目立ちます。

縦割りの排除が急務

 今後の感染拡大の抑制の啓発のためには、11月以降3週間連続で減少していた後に12月に急激に再拡大した主な要因について、積極的疫学調査等の分析の公表と対策が急務と言えます。そのためには市の広報課の役割も重要です。現在の西宮市の広報課は、15年前に議会で議論した時(クリックするとコラムが開きます。)と比較して、広報の見た目は変わってきたものの、効果を考えながら広報をするという意識はまだ備わっていないように見えます。政策局にある広報課の職員が保健所の仕事を兼務して、保健所の負担を減らすとともに、医療機関や保健所の状態を市民に伝えていくことという方法もあると思います。
 また、国内でのワクチン接種に向けた準備も始まっていますが、保健所設置市である西宮市は、感染者の対応に追われ、縦割りの行政運営に悩まされている状況が伺えます。トップのアイデアと号令により、縦割りを排除して、未だに不要不急の政策にあたっている人員をワクチン接種に向けた準備調整にも当てるべきです。

年末の活動

 このような中、防犯関係団体によります年末の防犯警戒は中止にする団体が多いようですが、消防団による年末警戒は26日(土)から始まります。新年の消防出初式は早々に中止が発表されましたが、年末警戒については活動時間を19時30分~23時30分と例年より1時間短縮したものの中止にしなかったのは、今年はご自宅にいらっしゃる方が多くなり火災の恐れが増すことが予想され、例年通り火災予防の呼びかけをしなければならないという判断だと思われます。
 しかし一方で、各分団が担当するエリアを、ポンプ車に4名が乗車して長時間周回し、車庫を詰所にして長時間多くの消防団員が詰めることになりますので、消防団がクラスターとならないよう感染拡大には細心の注意が必要だと感じています。こちらは任務ですので団員として参加する予定です。

ごみ処理広域化のゆくえ

 昨日23日には民生常任委員会の委員と西宮市の担当者をメンバーとして、現在検討が進められている芦屋市さんとの「ごみ処理広域化」に関する勉強会を開催しました。議論の経過についてはこちらのゴラム(←クリックすると11月5日のコラムが開きます)をご覧ください。

 というのも、先月11月24日に開催された西宮市と芦屋市の担当者による検討委員会が最終とする予定だったのですが、西宮市が提示した条件を芦屋市には受け入れてもらえず、他の自治体での事例を参考にしてもう一度条件面を検討してほしいということで持ち帰られました。
 本来であれば、新型コロナウイルス感染症対策に注力しなければならない季節に入りますので、11月に提示した西宮市の条件を受け入れて頂きたかったのですが、それはかないませんでした。そして、130億円の財政効果と二酸化炭素排出量13%削減という環境保全効果も確実に見込めるこの「ごみ処理広域化」の検討も、今年度中に基本合意ができなければ、30年に一度と言っても過言ではない機会を失ってしまうことになります。

 ですので、「環境学習都市宣言」をしているまちとして是非とも広域化を実現したいと考えている西宮市として、新しく今よりも大きなごみ処理場を西宮市の市域に整備することを含めてこれまで譲歩もしてきたのですが、もう少しだけ譲歩できる点はないのか、再度議論をして各委員からの意見を聴取して次回の検討委員会に臨んでもらうためにこの勉強会を開催しました。 
 年明けの1月下旬にもう一度だけ開催される予定の検討委員会で議論されることになっていますので、詳細については、検討委員会終了後に掲載したいと考えています。

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