緊急事態宣言下における市の対応

2020年4月15日[カテゴリ:コラム, 危機管理

先週掲載しました、21例~28例の方に関する第2報が、昨日入りましたので追記しました。

そして、41、42例目の感染が確認されたと昨日の13時50分に報告のメールがありました。下に情報を掲載致します。

さて、兵庫県のホームページを確認すると、地域別の陽性者数の情報が開示されているのを見つけました。
下のグラフは、3月以降1週間ごとに確認された地域別の陽性患者数(人口10万人あたり)です。地域別というのは兵庫県の県民センターごとに分けられています。


どのエリアで増加傾向にあるのか、一目でわかります。
このデータを活かして、いかに対策を強化するかが重要だと感じます。

西宮市内の支所別の陽性者数が分かると、地域の方々の理解を深めることができるとともに、さらに細かい対策の強化もできる可能性があると思われます。それとも「知らぬが仏。」なのでしょうか。

話は変わりまして、
昨日の市の報告では、「新型コロナウイルス感染症に係る兵庫県対処方針の改定を受けて」と題した文書が送付されました。
抜粋となりますが、3密を回避するための市役所の業務体制について市民の皆様へのご理解をお願いしています。

====市の対応(4月14日(火))の抜粋=====

(2)人と人との接触を減らす取り組みについて
①業務の優先順位の整理
各職場において、業務の優先順位を整理し、不急の業務については、可能な限り中止・延期等を検討します。また、市⺠や事業者の皆様が、できるだけ市役所等に来庁することなく手続きを済ませることができる方法を検討します。

②在宅勤務の推進
新型コロナウイルス感染症への対応業務やごみ収集等市民生活の維持に特に必要な業務、消防業務、医療関係業務を除き、原則として、班編成による交代制で在宅勤務を行うこととし、出勤する職員を極力減らす取り組みを推進します。

③時差勤務の推進
業務の性質上、止むを得ず出勤者が多くなる職場においては、職員の通勤時の混雑や職員同士の勤務時間の重複を避けるため、積極的に時差勤務を推進していきます。

このような体制で市の業務を進めていくために、市民・事業者の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、市役所本庁及び支所、サービスセンター等への来庁は、必要不可欠な用務以外は、極力避けていただきますようお願いいたします。
やむを得ず来庁される場合も、できるかぎり10時から16時までの間でお越しいただきますようお願いします。これ以外の時間帯は必要最小限の人員で対応してまいりますので、なにとぞご理解ください。
また、これにあわせて、市役所等に来庁せずとも済ませられる手続き等について、順次、ホームページ等でお知らせしていきます。

=====ここまでが、市の文書の抜粋=====

ご協力をお願いすることは重要です。できるだけご協力いただきたいです。

しかし、単に、「市役所に極力来ないでください。」というわけにはいかないと推察されます。
多種多様の市役所での申請事務は、法律や条例に基づいて行われているからです。休業要請同様、法的根拠もなく協力は強制できません。

例えば、市内では、マンション等の開発事業(←クリックすると市のホームページがご覧いただけます。)が続々と計画されています。事業規模によっては、住民説明会が必要なものもあり、市の公共施設がすべて休館となっていることから開催の見込みが立たないことと推察されます。

また、事業者の方々と市役所の開発担当との打ち合わせや申請で、窓口は連日込み合っていましたが、現行の法律や条例に違反して、民間の開発行為を止めるわけにはいきません。事業計画が遅れるということは、それだけ損害が発生しますので、改正された新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言によってどう対応されるのか、きめ細かい対応、説明が必要です。

今後、福祉や経済対策など様々な申請や相談が増加することが予想されますので、迅速に処理するための人員を強化できる準備や、対人を避けられる受付方法と申請のサポートが必要となります。また、すべて電子申請というわけにはいかないと推測されますので、待合場所の設置など、3密を避けられる対策が一層重要になります。

そうしたことを想定すると、市役所職員は、こうした緊急事態のもとでの在宅勤務をずっと続けられるとは考えにくく、また、市外在住の職員も大変多いことから、通勤時の感染を防止するために、今のうちに、徒歩圏内に宿舎として使えるワンルームを借りるなどして備えておくべきではないかと考えています。

以下、市からの報告の内容です。

=====市の会議報告(4月14日(火)21時)======

1.第54回新型コロナウイルス感染症対策本部会議
・本日(4/14)の検査結果は7件中、5件が陰性。2件が陽性であった。
・昨日の相談件数は、健康医療相談が183件、一般電話相談が248件、融資等相談件数が47件であった。
(本日の健康相談が16時現在102件、一般電話相談が17時現在158件)
・「兵庫県対処方針」(4月13日改定)を受けて市長が記者会見した内容を確認。
(1)休業要請について
(2)人と人との接触を減らす取組みについて
(3)医療体制の維持について
・市民への呼びかけ手段(媒体等)について協議した。
・感染拡大防止に向けた市役所としての取組み(業務の見直し、在宅勤務・時差勤務の導入)への理解を求める事と来庁の自粛要請を周知するための“市役所の業務体制についての通知”(別添)の内容について確認した。
※この通知については市民や事業者に対して発信し理解と協力を求めていく。
※市議会議員の皆さんにも地域への周知の依頼をする。

会議資料(抜粋)(←クリックするとPDFファイルが開きます。)

=====市の会議報告(4月14日(火)21時)======

市からの報告をそのままコピーさせて頂いています。

以下、41例目、42例目の方の情報が報告されましたので、市のホームページに掲載されている情報をこれまでのフォーマットに合わせて掲載し続けています。

西宮市の10万人あたりの感染者数は約8.6人、11500人に一人の割合で確認されている計算になります。

=====41、42例目の市からの報告(4月14日(火)13時50分)=====

〇41例目
(1)年 代 : 50歳代
(2)性 別 : 男性
(3)職 業 : 会社員
(4)居住地 : 西宮市内
(5)経過
 4月7日 発熱38度、咳
 4月9日 A医療機関受診
 4月10日 発熱、倦怠感、頭痛
     市内B医療機関受診、レントゲンで肺炎像あり
 4月12日 市内C医療機関(帰国者・接触者外来)受診、検体採取
 4月14日 PCR検査陽性確定
(6)その他
 現在の症状:発熱、咳、倦怠感、頭痛、肺炎像 
 勤務状況:4月6日まで出勤
 同居人:あり
 渡航歴:なし

〇42例目
(1)年 代 : 20歳代
(2)性 別 : 女性
(3)職 業 : 接客業
(4)居住地 : 西宮市内
(5)経過
 4月2日 咽頭痛
 4月3日 発熱37度台  
 4月6日 味覚嗅覚異常、市内A医療機関受診
 4月12日 市内B医療機関(帰国者・接触者外来)受診、検体採取
 4月14日 PCR検査陽性確定
(6)その他
 現在の症状:発熱、咳、咽頭痛、味覚嗅覚異常 
 勤務状況:3月31日まで出勤
 同居人:あり
 渡航歴:なし
=====ここまでが、41、42例目の市からの報告=====

引き続き、市や市民から頂いた情報をもとに西宮市の現状の発信し続けたいと思っています。

記事一覧