欧州では、新型コロナウイルスの感染が急拡大していると報道されています。
西宮市では、先週10月25日(日)~10月31日(土)の1週間で13名(すべて市内在住)の方の感染が確認されました。その前の週10月18日(日)~24日(土)は9名(すべて市内在住)でした。そして、10月31日時点で重症の方はいませんが、19名の方が入院されています。気温の低下とともに、感染状況も増加傾向に転じたように感じています。気を引き締めて、市には、これまで備えてきたことの再確認をしてもらわなければなりません。改めて、動向を注視したいと思います。
さて、
注目された大阪都構想の是非を問う住民投票の結果は、反対が多数となり、大阪市は存続されることとなりました。私は住民ではありませんので、賛否を主張する立場にありませんが、今回こそは、改革に対する期待が上回るのかと思っていましたので、意外な結果でした。
松井市長と吉村知事に対する期待は大きいとは思いますが、「大阪市」という住所がなくなることに対する抵抗はそれ以上に大きかったと思いますし、4つの特別区に再編した後のいい将来像がイメージしづらかったのだと思います。また、今の大阪に満足している人も多いのかもしれません。まちづくりの選択をする時は、将来に対する投資よりも今の課題解消の方がイメージがしやすく選びやすいのだと思っていますが、示された課題が「二重行政」というのも弱かったのかもしれません。
あと、市外の話題ですからあまり関係がないことではありますが、今回の住民投票は、推奨する政党VS反対する政党という色合いが濃く映ったので、大阪維新の会の公認で当選された池田市長の市長室私物化の報道も、推奨する政党に対する信頼を損ねたという意味では影響があったのかもしれません。
結果も注目していましたが、結果が「否決」となった後、私が最も注目したのは投票率です。5年前よりも4.48%下がって62.35%となりましたが、上昇傾向にある大阪市長選挙の直近の投票率(52.7%)や、大阪市会議員選挙の投票率(52.18%)と比較しても非常に高い投票率だと感じてます。一方で、直近の西宮市長選挙の投票率は37.52%、西宮市議会議員選挙の投票率は35.94%であり、特に、西宮市議会議員選挙の投票率は低下の一途をたどっています。住民の皆さんに、自分が住むまちのこと、将来のことを本気で考えてもらう機会をつくったということは、本当に貴重なことだと感じています。
住民の皆さんの関心を集め続ける限り、そのまちは、まだまだ発展することと思います。
少し話がそれますが、憲法改正についても、同じことが言えると思っています。何が同じかというと、いつまでも国会の中で議論を抱え込むのではなく、全ての国民に自分の国の根幹のことを本気で考える機会をつくるべきだという点です。
そして、その結果は、賛否どちらであろうと国民の選択ですから、当然、政治・行政は受け入れなければなりません。目の前の課題が多いせいなのか、それとも、70年以上も改正せずにきたことから、否決となった場合の影響が大きすぎるせいなのか、憲法改正が発議される気配は一向にありません。
いずれにしても、国民が国のあり方を本気で考える機会をつくることは、国の発展のために、私は不可欠なことだと思っています。
話を戻しますが、市議会議員の選挙も住民投票も、地方の将来のまちづくりの選択をするという意味では同じくらい重要なのですが、有権者にとっては、自分の投票行動が直接まちの将来を変えることになると実感が持てた時の投票率は高くなる傾向があります。マスコミの取り上げ方も大きな影響を及ぼすと思われますが、今回の大阪市民の皆さんの投票行動は、住民は決して「地方政治」に興味がないのではなく、自分の投票行動がまちづくりに影響を及ぼすことが感じられるどうかが重要であるということを示したと受け止めています。
そして、西宮市での選挙の投票率が低迷していることを忘れず、当選直後に感じたこと(←クリックするとコラムが開きます。)を忘れず、次世代にもっといい社会を残せるよう、「政治の活性化」という初志を忘れず、更に頑張りたいと思います。
昨日、民生常任委員会が開催され、芦屋市とのごみ処理場の統合についての報告がありました。長くなりそうなので、次回のコラムで掲載したいと思います。