12月議会が閉会ー新型コロナワクチンの3回目接種に必要な予算が可決

2021年12月18日[カテゴリ:コラム, 議会状況

 先日16日(木)に西宮市議会第14回定例会(令和3年12月議会)が閉会しました。

 今議会で可決しました令和3年度補正予算(第10号)では、来年4月から導入される指定ごみ袋の導入前に、指定袋を各家庭に2枚(燃やすごみ用とその他ブラ用1枚ずつ)配布するための予算約2400万円が含まれていました。
 約21万5000世帯にごみ袋を配布。。。2枚の製品の配布と言えば、いろいろと話題となった「アベノマスク」のことが思い出されますが、ポスティングで行うようです。指定袋の周知のためということですが、パブリックコメントの結果(←クリックするとコラム「西宮市における環境政策の変化と動向②」が開きます)、指定袋の導入に一定数の反発もありましたので、配慮が見え隠れします。

 普段、私は市政報告チラシを配布しているので想像がつきますが、ポストの大きさも多種多様なので、ごみ袋を全世帯のポストに漏れなく配布するのは結構難しいような気がしますが、市政ニュースの配布と同じ要領で行うようです。混乱しなければいいのですが、予算の執行にも注目します。

 指定ごみ袋については、一般質問で取り上げましたので後日のコラムで掲載したいと思います。

 今回は、今議会で可決した補正予算のうち、私が担当している健康福祉常任委員会で審査した内容をピックアップして掲載します。

令和3年度補正予算(第10号)

新型コロナウイルス感染症に係るワクチン接種事業(追加接種)

市の説明の抜粋
 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、令和2年12月に予防接種法の臨時接種に関する特例が設けられ、国主導の下、都道府県の協力により市において新型コロナウイルス感染症に係るワクチン接種事業を実施しております。
 本事業における市の役割は、国、県、医療機関などの関係機関との各種調整や接種体制の確保、専用コールセンターの設置等により、市民へのワクチン接種を円滑かつ適切に進めることとなっており、令和3年4月以降、市民を対象に接種を開始しております。
 当初国からは2回の接種を令和4年2月末までに行う旨スケジュールが示されていましたが、接種開始後、新型コロナウイルスの感染拡大等の状況を受け、高齢者の接種を7月中に完了し、その他接種対象となる12歳以上の市民への接種も11月中には完了するよう、逐次計画前倒しの要請がありました。それを受けて本市では当初予定に無かった集団接種会場を複数開設する等、要請に応えるべく対応してまいりました。必要な経費のうち不足が見込まれる費用は8月に増額補正を行いました。
 その後、9月には国の審議会において、ワクチンの追加接種(3回目接種)を行う必要があり、その実施の時期は2回目接種完了から概ね8ヶ月以上後とすることが妥当であるとの見解が示され、これを受け国は各自治体に追加接種の体制を確保するよう求める通知を発出しました。
 追加接種(3回目接種)について、市としてはこれまで想定していなかったため、今後ワクチン接種を継続するための予算に不足が生じる見込みです。そのため必要経費の増額補正を行います。

1.概要
(1)ワクチン接種体制確保事業
 国から示されるスケジュール等をもとに、接種クーポン券の発送や専用コールセンターの設置(延長)、ワクチンの管理、接種会場の開設など接種が円滑に進めていけるよう、接種体制の確保を行う。
(2)ワクチン接種実施事業
市は市民へのワクチン接種を実施するにあたり、接種会場の管理運営や必要物品の確保などを行う。

2.スケジュール(3回目接種)
○11 月下旬
・接種券発送(第1弾)
2回目の接種を完了してから8ヶ月を経過する人に順次発送
(以降毎月あるいは月2~3回発送予定)

○12月~
・3回目接種開始
11、12 月に対象となる方(8ヶ月を経過する方)・・・主に医療従事者約 5,000人

○1月~
・医療従事者等以外への3回目接種開始
1月に対象となる人・・・約8千人、2月に対象となる人・・・約4万人、3月に対象となる人・・・約8万9千人

※国のワクチンの供給状況などによって、スケジュールが変更となる可能性があります。

3.事業費
【歳出】
補正額:9億2152万2千円増額(補正後総額53億5252万2千円)
(補正内訳)
■役務費(電話回線使用料や郵便料など):3579万3千円
■委託料 :8億8572万9千円
(1)ワクチン接種委託料 :+2億8832万6千円(R4.1 月~個別接種 100,139人)
(2)集団接種会場運営等委託料:2億7410万2千円(運営委託料、清掃・警備等委託料)
(3)医療従事者出務委託料 :3億967万1千円(医師・看護師・薬剤師)
(4)その他委託料 :1363万円(事務委託料、システム保守)

【歳入】
財源 :全額国が負担
(補正内訳)
(1)個別接種に係る経費:2億8832万6千円(R4.1 月~個別接種 100,139人)
(2)集団接種に係る経費:5700万2千円(R4.1 月~集団接種 25,034人)
(3)新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費 :5億7619万4千円

個別接種(医療機関での接種)が約10万人、集団接種の方が約2万5千人であったことが分かります。

====フェイスブック投稿より====

関連する投稿を掲載します。

■12月10日投稿
今日は西宮市議会の健康福祉常任委員会に出席しました。
補正予算の議案には、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種のために年度内に必要となる経費が計上されました。
来年1月から本格化しますが、約9億2000万円の増額補正でした。
3回目が最後なのかどうかは分かりませんが、国の要請にはしっかりと対応しなければなりません。

西宮市では準備不足により、今年の5月~7月にかけて市民の皆様にご迷惑をおかけしましたので、今度はそのようなことのないように、準備状況の確認とその広報のあり方について指摘しました。
そして、ワクチンの接種・未接種による差別を防止する取り組みが不足していること、特に子供や保護者が同調圧力によって接種を強要されることのないよう啓発の強化を要望しました。

写真は、集団接種会場のひとつになる阪神西宮駅近くのNTT西日本阪神営業所です。
この他、ヒューイット甲子園、アクタ西宮、市立中央病院、山口ホール、塩瀬公民館が市の大規模接種会場になる予定
です。
県の大規模接種会場は、前の市の西北会場を使用するそうです。
詳しくは市のホームページに掲載が始まっています。

■12月3日投稿
本日、西宮市議会本会議におきまして一般質問を行いました。
中央体育館の建替え、保育所整備の方向性、道路の管理、指定ごみ袋の導入の4項目を取り上げました。

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