調査の内容と状況についての情報開示を

2020年4月1日[カテゴリ:コラム, 危機管理

以前のコラム(←クリックしてご覧ください)で、濃厚接触者とはどのような基準で調査しているのだろうという記事を書きました。
教えて頂いた情報を追記しましたので、ご覧頂ければ幸いです。

そして、昨日のコラムで書きました、確認できなかった市からの報告は以下のとおりでした。

来週から市の対策会議の開催回数を減らすことを検討しているそうです。
その真意は説明がないのでわからないのですが、来週は公立学校の新学期が始まる予定です。刻一刻と状況が変化する中で、対応を迫られることが増える可能性があります。
私は、長期戦に備えるべきとこれまでコラムに書いてきましたとおり、会議の回数を減らすのも一つの方法だと思いました。でも、やはり毎日開かないといけないような状態になるようであれば、メンバーを必要最小限で抑えながら必要な意思決定をしていける体制も検討、準備しておいた方がいいと思っています。

「備えあれば、憂いなし。」であってくれることを心から願います。

======市からの報告(3月31日(火)18時10分)のコピー======

1.第39回新型コロナウイルス感染症対策本部会議
・本日(3/31)行った検査9件中4件が陽性であった。その他、医療保険適用分として検査した1件が陽性であった。
・本日16時時点での相談件数は、健康医療相談は102件、一般電話相談は72件、融資等相談は20件であった。
・LINEでは全国の利用者を対象に、感染拡大を防ぐため、新型コロナウイルスに関する調査を行うとの記事があった。
・これまで対策本部会議を毎日開催してきたが、来週以降は回数を減らして開催する予定

第39回対策本部会議資料 (←クリックするとご覧いただけます。)

======ここまでが、3月31日(火)の報告======

今の市役所には、会議で話し合った内容や市民に伝えるべき情報を取捨選択してまとめる機能がないのか、感染者が5例も一挙に出た日の会議の報告とは思えない内容と言わざるを得ません。それとも、感覚が麻痺してきたのか。

西宮市役所は、連日、市民の生命を守るために、危機感をもって頑張っていると信じています。
しかし現在は、情報開示される内容が不足しており、せっかくの市職員による努力が市民に伝わらず、評価されるべきところを、逆に不信感を募らせてしまっている面があると感じています。

まだ課題は山積しています。例えば、
①通所施設や訪問サービスなど介護保険サービスの利用控えの状況が把握できていません。
②サービスの利用控えによる高齢者の健康維持、介護度重度化防止の取組みの方針が示されていません。
③必要な受診まで控えなければならないという状況に対して、各医療機関がどのような感染症対策を講じているのか情報が不足しています。
④現在実施されている経済支援について実効性がどの程度あるのか、認定を受けた後の融資の状況が分かりません。
⑤市の屋内施設を休館にしているという方針と学校の屋内施設は地域へ開放して頂いているという方針が一致していません。
⑥市・県から国に対してどのような要望がなされているのか、検討されているのか、報告されていません。
⑦これまで感染が確認された方々に対して行われている積極的疫学調査の進捗状況が長期間報告されていません。

以上のとおり、「一体どうなっているのだろう?」と多くの市民が抱く疑問や不安に対して、提供できていない情報がまだまだあると思っています。

市民とともに「見えない敵」と戦うために、市民の「不安」を少しでも取り除けるよう、今は、情報収集と発信に努めたいと思います。

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