山口センター さくらやまなみバス始動 

2009年4月4日[カテゴリ:都市計画

本日10時から
山口センター開設及び
さくらやまなみバス運行開始の
記念式典が開催されました。
テポドンのゆくえを気にしながら、
参加してまいりました。
さくらやまなみバスとは、
山口地区及び有馬温泉と
夙川・西宮北口とを結ぶ
南北連絡バスです。
さっそく、式典に向かう際に、
このバスを利用しました。
時間は、
阪急夙川~山口センター前で、
約50分ほどで到着しました。
料金は、
阪急夙川~山口センター前で
往復で1380円ですので、
南部地域での生活に慣れた私にとっては、
頻繁に利用するには厳しい料金のように感じました。
しかし、
普段、車を運転していては、
見ることのできない風景を楽しむことができたことは、
よかったと思います。
金額や運行ルートの詳細については、
さくらやまなみバスのホームページをご覧ください。
http://www.nishi.or.jp/homepage/keikaku/bus.html
赤字覚悟のバス路線で、
阪急バス株式会社に運行していただきます。
バスの購入費など初期投資に約2億円がかかり、
そのうち1億2000万円もの大金を、
地元の財団法人が負担しての実現でした。
運行赤字分は、市が負担することになっており、
4年後に継続の可否を検討し直すという、
西宮市にとっては珍しい
期限付きの事業です。
これは、以前から主張してきていることですが、
やりっぱなしの行政運営の姿勢が目立つ西宮市においては、
他の事業においても、
導入していただきたい概念、姿勢であると考えています。
市民との協働も促進されると思います。
これで、
行政がやるべきことは、
一定、成し遂げたのだと思っています。
是非とも、多くの方に利用していただき、
バス事業を市民の手で育ててもらえることを願っています。
続いて、
山口センターは、
もともと山口支所や山口公民館などがあったところに、
建設された施設で、
支所、公民館、ホール、保健福祉センター、
老人いこいの家、図書館分室、児童センター
の機能が入った複合施設です。
さくらやまなみバスの運行時間の都合上、
かなり早く現地に着いたので、
施設の見学も行いました。
非常に立派な施設です。
総事業費約22億円、
こちらにも、地元の財団法人が1億円を寄付し、
さらに、支所部分も建設してもらい(建設費約3億3000万円)、
その支所部分だけは、
これから使用料を支払うことで、
建設費を返していく形になるそうです。
民間資金の活用という観点から、
部分的PFIとでもいうべき斬新な手法で、
私は、評価しています。
また、
今後他の施設においても
老朽化が進んだ施設が増えてきているため、
単に、単独で建て替えや大規模改修を行うのではなく、
このように、不足している機能や
周辺の施設との複合化を検討するような
行政の発想を私は以前から求めています。
そういった意味でも、
当施設の建設手法は、
高く評価しています。
山口センターとさくらやまなみバス、
どちらも
財政難の時に本格的に検討された事業ですので、
資金面で地元の多大な協力をいただいています。
特殊な事例です。
先日「キッザニア甲子園」のところで書きましたが、
今日も、帰りの阪急夙川駅にて、
多くの花見客が集まっているのを見て、
改めて、西宮市のまちとしてのポテンシャルの高さを感じました。
このバスの開通、
施設の開設によって、
ますます、地域・市のポテンシャルは高まったように思います。
あと、それらをどのように使い、
育てていくかは、市民力にかかっているのだと思います。

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