市長の給料についてー6月議会(2)

2018年7月16日[カテゴリ:コラム

市長の給料に関する条例改正について
6月定例議会(7月9日閉会)で討論した内容を掲載します。
以下、その内容です。

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ただいま上程中の議案第489号
「市長、副市長及び常勤監査委員の給与条例の一部を改正する条例制定の件」
につきまして、総務常任委員会に再付託し、
閉会中の継続審査とされるよう動議を提出いたします。

以下、理由を述べます。

このたびの条例改正は、
現在の市長の給料月額のみ、
今後、約3年9ヶ月分となる平成34年4月14日まで、
現行の18%分を減額する内容であります。
(月額120万6000円⇒98万8920円)

給料を減額することの目的につきましては、
市長は「自らの政治姿勢を示すため」と述べられています。

そして、(先の代表質問や、議案の質疑において)
〇なぜ18%の削減率なのかという疑問に対しては
「副市長を下回らない限度として」という説明しかありませんでした。

〇なぜ、給料だけは副市長を下回ってはいけないのかという問いに対しては
「職責のバランス等の観点」とされ、
退職金に対する市長の考え方
(退職金については市長はゼロにして、副市長は4年で1683万円のまま)
との矛盾に対する説明はありませんでした。

(市長の給料が副市長のそれを下回ってはいけないなどというルールは、一切ありません)

〇また仮に、市長の給料を副市長より上に設定するにしても、
なぜ、
副市長も給料を下げるという選択肢がないのか、
副市長の給料を下げる必要はないのか、
についても説明はありませんでした。

〇付け加えると、この削減の後に、
どのような改革を実施するのかという明確なビジョンも示されておりません。

これらの疑問に対して丁寧に説明をすべき総務常任委員会での議論の場に、
「政治姿勢を示す」と述べられた市長の出席は残念ながらありませんでした。

〇そして、西宮市附属機関条例第6条には、
「市長は、毎年少なくとも1回は、議員報酬の額並びに市長及び副市長の給料の額について西宮市特別職報酬等審議会の意見を聴き、その意見を尊重するものとする。」と規定されております。
この尊重されるべき直近の意見としては、平成30年3月28日に「現行の額に据え置くことが適当である。」との答申を受けておりますが、それ以降の答申はございません。

条例を執行する長である市長自ら、
この条例の規定を無視していることについても、
はっきりとした説明はありませんでした。

特別職の給料を改正するにあたっては、
まさに、市長が所信表明で述べられておりますが、
英知を広く集めたうえで、
「石井市長の1期目だけの間、給料月額を月額98万8920円とすることの妥当性」や、
「他の特別職も含めた給料や報酬の妥当性」についても
丁寧な議論を経て決めるべきと考えます。

そうでなければ、
今後、市長選挙が実施されるたびに、
この案件がクローズアップされ、
他の政策による選択がされにくくなり、
結果的に、市民のためにならなくなる可能性を残すことになります。

また、市長公約を理由に、給料に関する条例が拙速に提出され、
公約だけを理由に私たち議会が安易に賛成するようでは、
逆に増額を公約にした市長が登場した場合も同様に認めるという理屈すら
認めることにもなり、
そもそも、公に制度として決めている西宮市附属機関条例が、
有名無実化することすら認めることにもなります。

今回の条例案は、可決されれば、
しばらくは、月額約22万円の削減効果が生じるのかもしれません。
しかし、ここでこの条例案に拙速に結論を出すことは、
それ以上の改革、
つまり、
他の特別職や議員に対する報酬に関する議論の機会を
放棄することになります。

よって、
新市長が早々に提出された条例案に
議会が拙速に結論を出すのではなく、
市民や学識経験者も交えた丁寧な手続き、議論を導くためにも、
議会はその役割を果たさなければならないと考え、
継続審査を求めるものです。

===ここまでが、本会議場で述べた発言の概要です===

この結果、私たちの主張も虚しく、
継続審査とすることは否決されましたので、
私たちは条例案には反対しましたが、
市長から提案された条例案は賛成多数で可決されました。

市長の給料が高すぎると本気で考えて、政治姿勢を示すのであれば、
月額120万6000円⇒98万8920円よりも、
某政令市長(月額146万7000円⇒50万円)の方がインパクトはあります。
政治姿勢にしては、いささか中途半端です。

月額98万8920円とするのであれば、
せめて、ご自信の任期中ではなく、
今後の西宮市長の給料として恒久的に定めるべきです。

そもそも、
120万円を高いと感じていた方々は、
98万円なら妥当とお感じなのでしょうか。。。
それとも、まだまだ高いけれど、
120万円よりはマシということなのでしょうか。
本当にご意見が聞きたいです。

議会の結論も理解に苦しみます。

2年前に、議員報酬を10%削減する内容の
「西宮市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当支給条例の一部を改正する条例案」が議員提案され、議論しました。
(西宮市議会議員の報酬は月額68万7000円)
この議員報酬削減条例は賛成少数で否決され、
今回の市長給料の18%削減条例については賛成多数で可決されたわけです。
どちらも、
「西宮市特別職報酬等審議会」の答申を尊重して決めると
ルール化しているにもかかわらずです。

市長や副市長のみならず、職員給与や議員報酬も含めて、
「高い!!」という批判の声が、時折寄せられます。
そのたびに「それだけ、市民の役に立てていないんだな」と痛感します。
「報酬はいくらが妥当なのか」という絶対的な尺度は存在しません。
だからこそ、これまでは
「西宮市特別職報酬等審議会」という第三者機関に意見を頂きながら
慎重に決めてきたはずです。

そして、私はこれまで、
第三者機関の意見に基づいて決められた正式な報酬、給料を受け取り、
その金額以上の役割を果たせるよう努力しなければならないと考えてきました。

しかし、
この6月議会では、
政治姿勢だけで自分の給料を決めていいと
議会が結論を出したわけです。
先日の市長選挙の結果や今回の議会での結果を真摯に受け止め、
今後、さらに努力しなけれならないと感じています。

今のところ、
他の特別職(副市長、常勤監査委員)のみならず、
議員報酬についても、議論される予定はありませんが、
近々、議論・検討することになると思っています。

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