防犯カメラ。
私が初当選したころ、
現在のさくら夙川駅の整備が計画されており、
地元の環境対策協議会に入らせてもらって、
勉強させていただきました。
その際に、
駅の出口のない北側での
治安の悪化に不安に感じていた住民さんから
防犯カメラの設置を求める意見が多数上がりました。
しかし、当時の西宮市は、
プライバシーがどうのこうのと言って、
阪神7市で公道上には防犯カメラをつけないということを
申し合わせているとの説明があり、実現しませんでした。
あれから約15年。
時代は変わりました。
防犯カメラが
犯人特定に大きな役割を果たしていることは、
報道を見ていてわかるように、
疑う余地はないと思っています。
平成23年度に
兵庫県が公道に防犯カメラを設置する
地域団体に対する補助金が制度化され、
その申し合わせは、あっさりと解かれました。
そして西宮市は、
平成29年度より公道への防犯カメラの設置を進めています。
今のところ決まっているのは、
3年で300台、通学路を中心に設置することになっています。
今年度で3年目となり、
設置事業の最終年度となっています。
当たり前のことですが、
防犯カメラを付けたから犯罪が起こらなくなるわけではありません。
「犯人を捕まえる」ことができ、
次の犠牲者を出さないことが重要なのです。
また、昨日ある地域の住民から連絡を頂きました。
最近、高齢者をだまして現金を奪う「特殊詐欺」が、
未遂も含めて地域内で多発しているとの情報でした。
振り込め詐欺ではなく、
警察を名乗り、直接自宅に訪れ、
巧妙にだましてキャッシュカードを奪って現金を引き出すという
犯行だそうです。
これも、
被害に遭われた方のご自宅の近辺、
頻繁に狙われている地域の公道に防犯カメラが設置されていれば、
犯人を特定できる可能性が高まり、
犯人を逮捕できれば、次の犠牲者を出さなくてすみます。
そして、
防犯カメラが多数設置され、逮捕される確率が高まれば、
犯罪もさらに減少することが期待できます。
令和元年6月議会の一般質問では、
平成27年6月議会での市の回答を踏まえ、
公園の安全管理の観点からの防犯カメラの設置を再提案しました。
=======ここからが、本会議場での議論の概要=======
4.公共施設等における防犯対策について
■質問の背景・田中の主張
土木局が管理する駐輪場には、
防犯カメラが駐輪場73カ所中34カ所に設置されています。
そして、
同じく土木局が管理する道路におきましては、
(防犯カメラは)市民局が管理しておりますが、
防犯カメラの設置が進められております。
一方、
同じ土木局が管理する公園については、
防犯カメラは設置されておりません。
同じ局内ですら対応が統一されていないわけです。
道路への防犯カメラが設置される前の平成27年12月議会において
公園への防犯カメラの設置について私が取り上げた際には、
(↑クリックしてご参照ください。)
「まず一つ目に
プライバシーに関する配慮、
2番目に
地域住民の合意形成、
3番目に
撮影された映像の管理・提供方法などのルールづくり
など、こうした課題があり、慎重に対応する必要がある」と御答弁をいただいておりました。
その後も、
外からの見通しの悪い公園も多く、
中高生が夜遅くまでたむろしている公園があるとも聞いており、
安全面で不安を残しています。
■質問
公道上の防犯カメラの設置事業を始めた現在、
公園で遊ぶ子供が犠牲になる前に、
公園にも計画的に防犯カメラを設置するべきと考えますが、
以前に示された課題の整理の進捗を含めて、
土木局の見解をお尋ねいたします。
■市の回答
まず、平成27年12月定例会で御答弁申し上げた際の
防犯カメラのプライバシーに関する配慮や
画像データなどの取り扱いについてのルールづくりなどの課題につきましては、
主に街頭犯罪の防止を図り、
地域が自主的に行う防犯活動を補完し、支援するための事業として、
平成29年度より開始した市直営の防犯カメラ設置事業の実施にあたって、
市として一定の整理を終えております。
現在、土木局におきましては、
市営の自転車駐車場において
施設内の盗難防止などを目的として防犯カメラを設置しておりますが、
開かれた公共空間における街頭犯罪の防止などを目的とした防犯カメラについては、
防犯カメラ設置事業によって
通学路を中心に道路内に設置された防犯カメラ以外は市として設置しておりません。
このようなことから、
公園の安全対策につきましては、
樹木などによって公園内に死角ができないよう見通しの確保を図るとともに、
照明灯の増設などにより、引き続き実施するほか、
大規模公園などにおいて、
公園施設の適正な利用状況などを確認するためのカメラの設置について
検討してまいります。
また、
公園を含む開かれた公共空間における防犯カメラについては、
今年度までの3年間を事業期間として実施中の防犯カメラ設置事業の完了後に、
防犯カメラ設置前後の市内の刑法犯認知件数の比較や
住民の防犯意識のアンケート調査などで効果検証を行う予定としておりますので、
この効果検証の結果も踏まえた上で、
今後の設置のあり方を検討してまいりたいと考えております。
======ここまでが本会議場での議論の概要========
ずいぶん、答弁が前向きに変わりました。
効果を検証するとありますが、
検証するまでもなく、効果は報道で伝えられています。
ただちに、必要な公園から計画的に設置を進めるべきと
今後も提案、主張してまいります。
そして、
いよいよ防犯に要するコストも
大きくなると推測されます。
防犯カメラの設置・維持管理だけではなく
その他の取組みも含めて
各部署で実施されているその他の防犯の取組みも含めて
「防犯に関する基本計画」の策定を訴えてまいります。
↑クリックしてご参照ください。