西宮市での新型コロナウイルス対策への対応

2020年3月14日[カテゴリ:コラム, 危機管理

議案審査と予算の審査のため、掲載が滞り、報告が遅くなりましたが、3月12日(木)、13日(金)の新型コロナウイルス対策の動きとして、西宮市災害対策支援本部長報告を掲載します。

第3報から(←こちらをクリックするとご覧いただけます。)、西宮市でもPCR検査の件数を報告されるようになりました。
13日までに57名の方がPCR検査を受けていますが、市外在住の方を含めた感染した方の濃厚接触者と、そうではない感染した疑いのある方の内訳は分かりません。後日、調査して、市が開示してくれましたら報告します。

相談についても、医療的な相談が1日50件を超えており、この相談内容が全て厚生労働省が示した目安に合致した方からの相談であれば、例えば、12日に50件の医療的な相談を受けた方のうち、次の日の13日にPCR検査を受けた方が7件で、14日に10件の予定ですから、医療的な相談をされた方が全て検査を受けているわけではないと考えていいと思います。これは必ずしも、「検査をしたほうがいい方が受けられていない」ということは意味しません。
しかし、重症化防止と感染拡大を少しでも防止する観点からも、早めの検査の実施と疑わしい方の自宅待機を実施する必要があると思いますので、この点も、現状を調査したいと思います。

また、以前のコラム(←クリックするとご覧いただけます)でも掲載しましたが、市内経営者の不安を解消し、従業員の方々とともに、この難局を乗り切ってもらえるよう市は最善を尽くす必要があります。

経済対策として実施された緊急経営相談会には45事業者の方が参加され、多くの相談があるため、第2回が19日(木)に開催されることが急遽決まりました。国や県と合わせて、市も、限られた財源の中での対応に限界はありますが、迅速に実効性のある支援を実行する必要があります。

以下掲載の第16報(←クリックするとご覧いただけます)では、市の経済対策等に要する補正予算の内容が明らかにされました。現時点では、全て市の単独の予算となっています。新年度の予算の補正ですので実施できるのは4月以降ですが、迅速な予算措置については評価しています。
なお、新年度予算の可決前の補正予算ですが、法律で定められた手続き上、別建てで審議しなくてはならないのは仕方がありません。

それに比べて、保育所等子育て支援施設や高齢者福祉施設に対する方針、判断が遅いのが気になります。
国からの通知を私はすべてを把握・理解できているわけではないので、何か事情があるのかもしれませんが、以前に議会運営委員会で確認した(←議論の内容はこちらをクリックするとご覧いただけます。)西宮市新型インフルエンザ等対策行動計画や西宮市新型インフルエンザ等対策マニュアルが(ひょっとして施設分類ごとのマニュアルを作っていなかったのかと思われるほどに)機能していないことが露呈しているように感じています。

子育て世帯や身内の介護に携わっている方々の不安を少しでも和らげられるよう、また、意見を頂くためにも早く方針を提示していくべきだと思います。

以下、本部から送られてくる文書を掲載します。

======報告(3月13日(金)20時)のコピー======

西宮市議会災害対策支援本部本部長報告(第17報)

本日17時に開催された「第21回新型コロナウイルス感染症対策本部会議(以下、対策本部会議という)」 他の内容について報告いたします。

◆市長はじめ当局からの報告抜粋
1.PCR検査について
3月13日は7件。すべて陰性。14日は、10件の予定。

2.相談窓口について
☆新型コロナウイルス感染症に関する医療的な相談
3月12日50件、3月13日(16:00現在)61件
☆新型コロナウイルス感染症に関する一般的な相談
3月12日40件、3月13日(16:00現在)36件
☆経営に関する相談
3月12日13件、3月13日(16:00現在)17件

3.児童・生徒対応について
小学校、中学校について、登校日を2日に分けて実施する。
小学校は3月26日(木)又は27日(金)、中学校は3月24日(火)又は25日(水)。

各学年がいずれの日に登校するのか、時間、持ち物については、17日の校長会で協議し、各学校から18日(水)以降に保護者に連絡をする。
本日、記者発表し、市HPにも掲載する。

添付資料
↑クリックするとご覧いただけます。

4.経済対策について
本日(13日)に開催した緊急経営相談には、45事業者の参加があった。
融資相談が多かったので、引き続き第2回を3月19日(木)に開催する。

5.広報関係について
ホームページの市長の執務室に「西宮の子どもたちへ市長からのメッセージ」(動画)を掲載した。
議員から提案のあった、学校の先生がさくらFMに出演して子供たちに呼び掛ける件は、現在、さくらFMと教育委員会とで調整中。

6.その他
・ 本日(13日)13時より、県知事と県下政令市・中核市の5市長とで懇談を行った。
医療体制の充実、防護服の確保、救急搬送先の確保、保健所の所管の柔軟な対応、感染症情報の発出の統一的な考え方などについて意見交換した。
・(株)ピカソ美化学研究所より消毒液(ハンドジェルタイプ 80mℓ)の寄付を受けた。今後、高齢者施設や保育所等へ配布する予定。
・職員に感染者が発生した場合の対応について、防災危機管理局で整理し、庁内周知していく予定。

=======報告(13日(金)20時)========

上記の17報と以下の16報が、ほぼ同じ時間に送られてきました。

以下、第16報です。

=======報告(13日(金)20時)========

西宮市議会災害対策支援本部本部長報告(第16報)

本日9時に開催された「第10回 西宮市議会災害対策支援本部 役員会議」他の内容について報告いたします。

◆本部長よりの今後の進め方とお願いについて
1.本日の進め方について
①本部長からのお願い
②当局からの報告
③今年度補正予算(第6号)、令和2年度補正予算(第1号)の説明と質疑

2.3月16日(月)の進め方について
①9時より議会運営委員会を開催
②必要な場合、9時から支援本部役員会を先に開催し、終了後 議会運営委員会を開催
③【議運】付議事件の追加
④【議運】3月23日の議事運営について
(9:30予算特別委員会全体会、11:00本会議)
⑤【議運】3月19日の議会運営委員会について

3.令和2年度補正予算(第1号)について
は、本日の当局からの説明と質疑をもって、従来の幹事長及び正副委員長への事前説明に代える。

◆市長はじめ当局からの報告抜粋
1.PCR検査について
3月12日は7件。すべて陰性。 累計50件、内陽性5件。

2.相談窓口について
☆新型コロナウイルス感染症に関する医療的な相談
3月10日60件、3月11日55件、3月12日50件
☆新型コロナウイルス感染症に関する一般的な相談
3月10日52件、3月11日47件、3月12日40件
☆経営に関する相談
3月10日28件、3月11日21件、3月12日13件

3.児童・生徒対応について
3月中に小学校、中学校など登校日を設けるよう調整している。来週中には、詳細を報告する。中学校では26日からは部活ができるようにしたい。また、小学校の授業時間が不足していることも何とかしたい 。
以上検討中であるが、3月17日の校長会でも話したい 。
昨日(12日)、高校の入試が滞りなく行われた。19日の小学校の卒業式は予定どおり規模を縮小して実施する。

4.経済対策について
厚生労働省の「小学校休業等対応助成金」について、詳細が明らかになった。
①休業した小学校等に通う子供、② 感染したか、感染した恐れのある子供の世話を保護者として行うことが必要となった労働者 に対し、有給の休暇を取得させた事業主に補助する。1日1人当たり 8,330 円。問合せ先はハローワーク。

5.学校園、保育所等、育成センター施設等における閉鎖の考え方について
幼稚園なども含めて、早めに知らせたいと検討している。もう少し時間をください。

6.広報関係について
議員から他市の事例のように、ラジオで学校の先生が子供たちに向けてメッセージを発信してはどうかという提案があったが、さくらFM、教育委員会とで協議中。

7.その他
本日(13日)、13時から県知事と政令市・中核市の5市長で会議の場を設ける。病床の確保、医療機関での防護服の確保、救急送先の確保、保健所の役割、感染症情報等の公表の統一的な考えなどについて協議する。

◆新型コロナウイルス関係予算案の説明
令和2年度予算の補正(16日に議案発送)
一般会計合計 +54,968千円
(内訳)
勤労者福祉事業経費 +240千円
中小企業融資あっせん事業経費 +54,728 千円
(債務負担行為の追加補正)
西宮市中小企業融資利子補給金(令和3年度~5年度 39,581 千円)

〇事業内容は次のとおり
緊急経済対策(事業者・労働者支援)
市内の中小企業・小規模事業者や市内で働く方に対する支援策の拡充を検討している。
今年度分は既決予算で対応。令和2年度分は、当初予算案を増額補正する予定。

①市制度融資の拡充による資金繰り支援(令和2年度予算額 53,270 千円)
中小企業・小規模事業者の資金繰りを支援するため、既存の制度融資の一部に利子補給、信用保証料補助を行う。
②金融相談の体制強化(令和2年度予算額 1,458 千円)
商工課の専門家(金融アドバイザー)を増員し、相談体制を強化する。
③労働相談の拡充 (令和2年度予算額 240 千円)
労働相談の実施日を倍増する。

令和元年度予算の補正(19日に議案発送)
3億円ほどの補正増を見込んでいる。
内容は、放課後デイサービス関係、保育所等の感染防止対策、予備費など。

◆役員からの質問・提案
・利子補給など現在返済中の事業者も利用できるようにして欲しい。
・今日、県知事と5市長の会議があるとのことだが、県の沙汰を待つのか。
⇒私(市長)の方から意見を言い議論する。他の市長も同様と聞いている。
・市長の広報の要諦は何か。
⇒感染症防止法第16条の趣旨に沿ってということ。原則公開と思っており、感染拡大防止に資する情報を出していきたいが、個人情報保護との兼ね合いがあり、現在模索しているところでもある。
・市民の不安の抑制という意味もあるので、考慮に入れてほしい。

・17日の校長会は、小・中学校の校長だけか。
⇒養護学校、幼稚園、高校も含んでいる。
・3月中に登校日を設けるのはよいことと思うが、4月以降に何か含むことがあっての対応か。
⇒今のところ、休校が4月以降も長期化するとは考えていない。4月は未定だが、正常に戻していきたいと思っている。
・学校の再開のめどがたったときに、休業等の想定をあわせて出すことは効果的だと思う。
・前回の本部役員会議では、学校の休校の3月中の再開は排除していないとのことだったが、登校日との整合は。
⇒3月中の再開は現時点では考えていない。代替という意味あい。
・ 休業の目安については、幼稚園、保育所については早く出した方がよい。高齢者の施設等も同じ。

◆次回市議会支援本部役員会
定例開催は予定していないが、臨時で開催する可能性は排除しない。

==========ここまでが報告(13日(金)20時)のコピー========

市長の情報開示の(消極的な)姿勢に、疑問の声が上がっている様子がわかります。
法的な根拠のない事項についてまで県や近隣市の首長と歩調を合わせるのかどうか、市長の姿勢が問われていると思っています。

さらに前日の報告も、遅くなりましたが、掲載しておきます。

「小学校休業等対応助成金」について、報告が掲載されています。
問い合わせ先はハローワークになっていますが、市からも事業者、経営者に対して、もう少し積極的に広報する必要があるように思います。

=======ここから報告(12日(木)20時30分)のコピー========

西宮市議会災害対策支援本部 本部長報告(第15報)

本日17時に開催された「第20回新型コロナウイルス感染症対策本部会議(以下対策本部会議という)」他の内容について報告いたします。

◆市長はじめ当局からの報告抜粋
1.PCR検査について
3月12日は7件。すべて陰性。 累計50件、内陽性5件。
これとは別に、西宮市内から尼崎医療センターに救急搬送された1件分の検査結果が未定。
明日(13日)6件検査の予定。

2.相談窓口について
☆新型コロナウイルス感染症に関する医療的な相談
3月11日 55件、3月12日(16:00現在)36件
☆新型コロナウイルス感染症に関する一般的な相談
3月11日 47件、3月12日(16:00現在)35件
☆経営に関する相談
3月11日 21件、3月12日(16:00現在)13件

3.経済対策について
厚生労働省の「小学校休業等対応助成金」について、詳細が明らかになった。
休業した小学校等に通う子供、感染したか、感染した恐れのある子供 の世話を保護者として行うことが必要となった労働者に対し、有給の休暇を取得させた事業主に補助する。1日1人当たり8,330円。問合せ先はハローワーク。

4.学校園、保育所等、育成センターにおける閉鎖の考え方について
もう少し検討していくこととする。(市長)

5.広報関係について
本日(12日)、自治会が回覧板などで活用するためのチラシを郵送した。

6.議会関係
緊急の補正案件が予定されているので、16日の9時から議会運営委員会を開催する。
23日の本会議については、予算特別委員会の全体会を9:30(←10:00)、本会議を11:00(←13:00)に前倒しする調整に入っている。
今後、市当局に対する「要望・意見・質問」については、議会として意見をまとめたものと、議員からのものとを区別して発出することとする。

7.議会から対策本部への要望・意見・質問(3月12日分)の市長回答
12-1 学校の校庭に関して、育成センターや預かりの子どもたち以外も利用できるのか?また、利用できない場合は公園の少ない本市の特徴から学校の校庭開放も検討願いたい。
⇒学校へ要望をお伝えする。

12-2 明石市では学校再開に向けて調整が始まっていると聞いている。子ども関連施設からの感染者が出ない限り開校し、保護者の判断で欠席する場合であっても、欠席の扱いにしないなどの措置を取ると聞いているが、西宮市の方針はどこを目途にして公表するのか?
⇒さまざまな状況を踏まえて議論しているところ。

12-3 ラジオでの発信が助かるという声が届いている。箕面市では、学校の教諭が子どもたちに向けてメッセージを発信しているということも聞いている。そのような取り組みも検討願いたい。
⇒色々な方法で子どもたちにメッセージを届けていきたい。

8.その他
明日13時から、県下の政令市、中核市の5市と県知事と意見交換をする。
内容は、医療体制の充実、患者が発生時の保健所の所管など。

◆次回市議会支援本部役員会
3月13日(金)9時から

========ここまでが報告(12日(木)20時30分)のコピー=======

続いて、12日の午前中の時点の報告を掲載します。。
以下、第14報です。

========ここから報告(12日(木)15時)のコピー=======

西宮市議会災害対策支援本部本部長報告(第14報)

本日9時に開催された「第9回 西宮市議会災害対策支援本部役員会議」他の内容について報告いたします。

◆本部長よりの今後の進め方について
1.日程について(配布資料にて説明)【資料1】(←クリックしてご覧ください)

・12日、13日は、9時から「 西宮市議会災害対策支援本部役員会議(以下 支援本部役員会議という)」を当局とともに開催します。14日以降は、原則、「支援本部役員会議」は開催しません。ただし、必要があれば緊急開催します。
・当局が開催の「新型コロナウイルス感染症対策本部会議(以下 対策本部会議という)」は、12日から連日、17時に開催する。
・よって、「対策本部会議」からの報告については、メールでされることになります。
・当局への要望・意見・質問についてもメールのやり取りになります。
・当局への要望・意見・質問については、①議員から、②議会からの2種類とする。
・議会からの当局への要望・意見・質問については、「対策本部会議」で協議して提出する。
・なお、議会側の諸会議に出席の理事者においては、従来通り議長の許可を得て欠席することができます。
・16日の週の日程については13日に、20日以降の日程については16日に、改めて協議する予定です。

・「支援本部役員会議」を臨時で開催する基準については、以下の4点とします。
①本庁市職員の感染が分かった時、
②議員の感染が分かった時、
③その他市長からの依頼があった時、
④議会からの要望などを協議する必要がある時

2.議会全体で感染防止のため、積極的に部屋の換気を行ってください。

◆市長はじめ当局からの報告抜粋
1.PCR検査について【資料2、資料3】(←クリックしてご覧ください)
3月11日は4件。すべて陰性。累計43件、内陽性5件。

2.相談窓口について【資料4、資料5】(←クリックしてご覧ください)
☆新型コロナウイルス感染症に関する医療的な相談
3月10日60件、3月11日55件、
☆新型コロナウイルス感染症に関する一般的な相談
3月10日52件、3月11日47件、
☆経営に関する相談
3月10日28件、3月11日21件、

3.国の新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策(第2弾)について【資料6】
放課後デイサービスなど 今年度の補正が必要なもの、予備費で対応するもの、留守家庭児童育成センターなど 既決予算で対応できるもの、新年度当初予算で対応するものなどあるが、とりこぼしのないようひとつひとつ指示していきたい。

4.経済対策について
市内の中小企業・小規模事業者や市内で働く方に対する支援策の拡充を検討している。
①市制度融資の拡充による資金繰り支援
中小企業・小規模事業者の資金繰りを支援するため、既存の制度融資の一部に利子補給信用保証料補助を行う。
②金融相談の体制強化
商工課の専門家(金融アドバイザー)を増員し、相談体制を強化する。
③労働相談の拡充
労働相談の実施日を拡充(倍増)する。

5.備蓄マスクについて
予定通り配布が進んでいる。

6.学校園、保育所等、育成センター、高齢者・障害者施設等における閉鎖の考え方について
別紙のとおり検討中。市民の心の準備のため、早めに知らせたいとの説明があった。

7.広報関係について
予定通り進んでいる。

◆議会からの文書での要望意見質問については、
3月09日分は、7件、11日に役員会議中市長より口頭で回答ありました。
3月11日分は、3件、12日に役員会議中市長より口頭で回答ありました。

◆次回市議会支援本部役員会
3月13日(金)9時から

======ここまでが報告(12日(木)15時)のコピー=======

長くなりましたが、最後までご覧頂きありがとうござました。
引き続き、情報をお寄せ頂けましたら幸いです。

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