条例の整理と市民に対する周知ー平成17年6月議会一般質問

2005年10月19日[カテゴリ:市役所改革, 質問

 前回のコラムの続きです。

 条例は自治体が制定する「法律」ですが、自分が住んでいるまちの条例について知っている人、意識している人は、多くはないと感じています。その原因の一つに「分かりにくい」ということもあるかと思います。

 条例の中には、国の法律に従って制定をしなければならないものや、西宮市での理念だけを規定したものも多いですが、市独自のもので市民生活に影響を大きく及ぼしているものも多く、そうした条例は、せっかく制定しても、生活者の視点で運用がなされていなければ、よりよいまちづくりはできません。

 (仮称)市民参画条例の制定を予定する中で、平成17年6月議会一般質問において、既存の条例の整理と周知について市と議論しました。

====本会議場での議論の概要====

平成17年6月議会一般質問

2.(仮称)市民参画条例制定に向けて
イ)条例の整理と体系化
■質問の背景

 先般、福利厚生事業や特殊勤務手当のことなど、マスコミに取り上げられてからの市民の反応を見ていると、まだまだ市からの情報提供不足、PR不足が露呈しているように感じます。情報提供が不足していると、その伝え方によって、行政に対する市民の不信感はますます募ることでしょう。
 市民に対する説明責任が問われて久しいわけですが、市民参画条例を制定するから必要というよりも、参画を促すのであればなおさらという観点で、この制定を機に、245も存在する条例を整理、そして、可能なものは統合して、市民に浸透しやすい仕組みをつくるべきです。条例が市民にとって見えにくいものであれば、なじみにくいものであり、存在の意義すら問われることになります。ましてや、参画と協働のまちづくりを行う上で、現状では情報提供がまだまだ不十分であることは明確であり、情報提供の内容は条例だけではありませんが、まずは行政の活動、住民の活動の根本となる条例から整理、統合を行い、PR活動を積極的に行うことで実効性を高める必要があるように思います。
 
 例えばホームページ一つとっても、本市のホームページでは、施策のPRは一定なされているものの、関係条例や規則はユーザーに改めて例規集で検索して調べてもらわないとわからない状況にあります。そこまでするユーザーは、一般の方には少ないと思われるわけです。各課のホームページや各施策のページに、テーマごとに関する条例や規則へリンクさせるなどのひと工夫で、市民の認識や意識も徐々にではありますが変わってきます。

■質問(田中まさたけ)
 市民に浸透させるために、条例や規則等の情報提供のあり方に関する当局の見解をお聞かせください。

■市の回答
 条例の整理と体系化についてでございます。
 参画と協働によりまちづくりを進めていくためには、市民と行政が情報を共有し、同じ認識のもとで議論を行う必要がございます。本市では、早くから情報公開条例を整備し、市民への市政情報の提供に努めてまいっております。また、ホームページを充実し、例規集検索システムを構築するなど、情報の提供にも努力をしてきたところでございます。しかし、条例、規則については、その分類や体系が難しいことや、各課のホームページから検索できないことなど、市民の皆様にとってわかりにくい面もあるかと思っております。今後は、市民参画条例制定の取り組みを機に、御指摘のような点も念頭に十分に置きながら、わかりやすい情報提供が行えるよう改善を致してまいります。

■意見・要望(田中まさたけ)
 条例が市民にとってなじみのないものとなっているように感じましたので、今回は情報提供について取り上げました。
 整理、そして統合、そういったことができるのではないかと思える条例もありましたので、その辺も検討していただきたいのですが、今回は、ホームページ上で市民の方が見られる、その整備をまず急いでほしいと思います。
 
 壇上でも申しましたが、ホームページを開いて施策は見れるので、確かにその施策のことは理解できます。しかし、それが条例に基づいて行われているとか、また、市民生活に直接関係してくるような条例についても、「そんな条例あるのですか」というような状態です。
 ですので、ホームページ上で、「この事業はこういう条例に基づいて実施しています」、ということを是非とも見えるように、自治体によってはリンクさせているところもありますが、例規集の検索システムとリンクさせているところもあるのですが、いきなりそこからやるというとまた時間がかかりそうですので、まずはこういう関係条例がありますといったことを表示することからでもいいので、一歩一歩進めていって頂きたいと思います。

 市民参画を行うにあたってのこの情報提供というのは、課題があると思うわけです。例えばまちかどトーク、ここで市民と会話をします。市民は市長に対して要望しました。そして、実現に向けて努力したいです。といった答えを言ってしまうと、市民はやってくれるということを非常に期待してしまいます。誤解してしまいます。
 だから、市民参画とはどういうことかということを、市民にちゃんと知っておいてもらわないと、過度な期待をしてもらわない方がいいと思うわけです。
 「結局やったって実現せんのかよ」というようなことになりますので、その辺のPRも考えてほしいと思います。条例だけではなくて、ほかにも情報提供しないといけない内容多数あると思いますので、その辺も総合的に、この情報提供のあり方を再度検討してください。要望しておきます。
 
 そして、最後になりましたが、この市民参画条例のことを伺うにあたって、市長というのは私たち議員と同様にですね、選挙で信託を受けて、年間に1,900万円の給料をもらって、行政のトップを張ってはると、そういった仕事をしています。そのプライドを持ってみずから考える努力を忘れないでください。この参画と協働についても、しっかりとそのプライドを持って考えてもらいたいなということを最後にお願い申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。

====ここまでが本会議場での議論の概要====

 どこか他人事のように感じているのではないかと思われる市長の反応に少し余分な発言してしまいましたが、市政に対する市民参画は、市民にとって大きなことであり、影響は大きく、逆に大きくないとおかしいものであり、市長の姿勢、リーダーシップが市民に伝わらなければうまくいかないように感じています。
 
 今後も、市民に対する条例の周知、情報提供のあり方を含めて、市民の参画と協働のまちづくりについて議論していきたいと考えています。

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