今後の幼稚園の方向性ー平成21年12月議会一般質問

2010年2月15日[カテゴリ:幼児期教育, 質問

前回コラムの続きです。

平成21年12月議会一般質問で取り上げました、「ア)西宮市立幼稚園教育振興プランの策定を受けて」の項目の最後の論点「今後の幼稚園教育の方向性」について掲載します。

====本会議場での議論の概要====

平成21年12月議会一般質問

1.今後の幼児教育のあり方について
ア)西宮市立幼稚園振興プランの策定を受けて
(幼稚園の今後の方向性の議論)
■質問の背景(田中まさたけ)

 次に、幼児教育を提供する施設として、保育所の保育指針の中でも幼稚園指導要領との整合性が図られつつある中で、
幼稚園の存在意義を再度検証する時期に来ていると私自身は感じております。
 現に、幼稚園の需要は、先ほども触れました表6のとおり、平成18年度以降徐々に低下してきておりまして、保育所にニーズが移行しているようです。

 しかし私自身は、親に対する子育ての仕方や子供の小学校での勉強に取り組む姿勢の問題など、幼児教育や家庭教育の見直しの必要性がますます強まっているように感じております。

 ですので、幼稚園卒業後の子供やその親に与える影響なども含めて、幼稚園で行われる幼児教育の重要性をもっと明確にしていかなければ、幼稚園教育は、少子化と相まって、どんどん衰退する可能性を秘めています。
 公立と私立という幼稚園の枠組みだけの議論でとどまるのではなく、10年後、20年後の幼稚園行政の方向性を示すべく議論を始める時期に差しかかっていると考えます。

■質問3(田中まさたけ)
 私立幼稚園も含めて、市として幼稚園の今後の役割、幼稚園行政の方向性をどのように考え、子育て支援の重要性が増す中で、公私を問わず、幼児教育の提供のあり方をどのように考えているのか、こちらは教育委員会の見解をお聞かせいただきたいと思います。
 
■質問3に対する市の回答
 今後の幼稚園での幼児教育の提供をどのように考えていくのかということでございますが、公私を問わず、幼稚園での保育時間の基本的な考え方は、発達年齢に適した教育時間として、幼児の心身面を考慮し、1日4時間を標準としており、保育所における長時間保育とは異なるものと考えられます。

 しかしながら、近年、預かり保育への保護者ニーズが大きく、私立幼稚園では、それぞれの教育理念に基づき、教育活動として預かり保育を実施している園もあります。
 
 このことは、長時間保育を求める保護者への子育て支援の一助になっているものと考えられますが、今後、子供の心身への負担を配慮した上での長時間保育や子供の心身の成長に合わせた短時間保育などを保護者が自由に選択することができるような体制づくりが必要であると考えております。そのためにも、保育料の格差是正は必要であると考えております。

■意見・要望(田中まさたけ)
 幼稚園のあり方、保育所のあり方、今進めておられる認定こども園のあり方、この辺を一体的に議論をして、方向性を示していただきたい。しかも早急にお願いできればと思います。
 そして、少子化につきましては、他の市町村では本当に深刻な問題になっていますが、本市も恐らく例外なくそういう時期が来るのではないかと考えます。
 ですので、他市の動向も見ながら、対応について議論を進めていただきたいということを要望しておきたいと思います。

====ここまでが本会議場での議論の概要====

 幼稚園においては、「今後、子供の心身への負担を配慮した上での長時間保育や子供の心身の成長に合わせた短時間保育などを保護者が自由に選択することができるような体制づくりが必要である」との回答を得ましたが、そのためには、私立幼稚園との連携をもっと強化する必要性があると感じています。そして、少子化が進み、共働き世帯が増加する中で、本当にそうした体制づくりだけで大丈夫なのか、集中的に検証する必要があります。
 
 また、幼児教育の意義や役割については、回答では触れられませんでしたので、今後も議論をしていかなければなりません。
 そして、本会議場でも述べた通り、今後、この幼稚園・保育所・認定こども園のあり方、将来的なビジョンづくりを重要な課題と捉えて、社会構造の変化に対応できるように備えておかなければならないと感じています。

記事一覧