指定ごみ袋の導入を3ヶ月後に控えて①ー令和3年12月議会一般質問

2021年12月31日[カテゴリ:環境衛生, 自然環境, 質問

 令和3年は今日で最後となります。今日の昼間は、1年を振り返りながら家の大掃除をして過ごしました。

 今年も新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた1年となりました。
 昨年は昼間に外出を自粛をしなければならない期間が続きましたので、このコラムを頻繁にあげて情報発信をしてきました。
 
 今年は、昼間は外出することができるようになりましたが、晩は相変わらず自宅にいる日が続いたことから、8月から毎日インスタグラムとフェイスブックを通じて情報を発信していこうと決めて実行してきました。少し無理があったようにも思いますが、いろいろと課題も見つかりました。まずは写真や記事の選択に工夫が必要だと感じています。

 今後も、市政に関心を寄せて頂いて、様々な視点からのアドバイスを頂けるよう、改善を加えながら、このコラムやSNS、市政報告チラシなどの媒体を使って情報発信を続けていきたいと思っています。

 来年もよろしくお願い致します。

 さて、今回から、令和3年12月議会で一般質問をしましたので、議論の概要をお伝えしてまいります。

 まず、当日の質問の順番とは異なりますが、来年4月から導入されることに決まっている指定ごみ袋についての議論を掲載したいと思います。

 現在は黒の不透明のごみ袋でも出せていた「燃やすごみ」ですが、3ヶ月後の令和4年4月から、市が指定する文字とイラストが印刷されたごみ袋を使用しなければなりません。また、その他プラのごみは透明のごみ袋で出すことになっていましたが、令和4年4月から市が決めた文字やイラストが印刷されたごみ袋を使用することになっています。

 しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、説明会が想定されていたよりも実施回数が少なく、きちんと周知できていないことを懸念しています。そこで、今回は、令和4年4月以降に収集されないごみの「基準」と収集されなかったごみの対応を明らかにすること目的に質問しました。

====本会議場での議論の概要====

令和3年12月議会一般質問

4.指定ごみ袋の導入について

■質問の背景(田中まさたけ)
 まず、収集されないごみの基準についてお尋ねいたします。
 来年4月から生活系と事業系の燃やすごみ及びその他プラのごみの収集において指定袋が導入される予定となっております。
 こちらは、本年3月議会の民生常任委員会において、「西宮市廃棄物の処理及び清掃に関する条例」の改正について何度か議論致しましたが、様々な懸念事項が指摘される中、コロナ禍にあっても住民に対して十分に説明をして理解して頂くとの御説明が当局よりございました。しかし、実際には想定されたほどに説明会は開催されておらず、収集されないごみの基準についても周知が不足していると感じております。
 市民からの御意見としても、そもそもなぜ指定袋でないといけないのか、透明な袋だったら何でもいいのではないかなど、理解が進んでいるようには感じられません。
 
 そして、来年4月以降の収集につきましても、

・指定袋さえ使えば収集してもらえるのか、
・生ごみを包む袋は半透明でもいいのか、
・分別すべきものが不透明な袋に入った状態でも収集されるのか、
・その他プラのごみが燃やすごみにそのまま入っていたとしても収集してもらえるのか、
・黒いごみ袋に入ったごみをそのまま指定袋に入れられていた場合はどうなのか、
・不透明な袋に入ったごみが二つ三つまとめて指定袋に入っていた場合はどうか

などなど、基準が曖昧では混乱が生じるのではないかと懸念しております。また、収集されないごみの基準を明確にしておかなければ、収集エリアによって不公平が生じることも懸念されます。

■質問(田中まさたけ)
 来年4月より収集されない燃やすごみの基準をお聞かせください。

■質問に対する市の回答
 指定ごみ袋制度については、本年3月定例会において議会での御承認を頂いて以降、市政ニュースや市ホームページ等の各種広報媒体による周知啓発を実施しているほか、住民向け説明会の場において、指定ごみ袋制度の導入に至った背景や経緯、導入後のごみの出し方などをスライドや動画を用いて説明しているところです。市と致しましては、今後も引き続き、様々な手法を用いた広報活動を展開することにより、指定ごみ袋制度の周知徹底を図ってまいりますが、制度を開始する来年4月1日以降、しばらくの間は、指定袋以外の袋によりごみを出されるケースや、分別が不十分なごみ出しなどの事例が発生する可能性が考えられます。

 これらの不適正なごみ出しへの対応としましては、まずは指定袋で排出されているかどうかに着目し、指定袋以外の袋で排出されている場合には、収集はせず、啓発ステッカーを貼ってそのままごみステーションに残置することを考えております。
 さらに、指定ごみ袋でのごみの排出が定着した後には、指定ごみ袋制度導入の本来の目的である分別区分の徹底を図るため、適正に分別排出されていないごみの残置についても検討してまいりたいと考えております。

■意見・要望(田中まさたけ)
 まず今のところ、収集しないごみの基準につきましては、指定袋を使用しているか否かで判断されるということでございました。かなり譲歩されていると感じました。
 また、指定袋が定着してきてから適正に分別排出されていないごみの残置を検討するというお答えがございました。市民に分かりやすい基準を明確に示していただいた上で周知を図っていただいて、これらは進めていただきたい、混乱のないようにしていただきたいと思います。

====ここまでが、本会議場での議論の概要====

 3か月後には指定ごみ袋制度が実施されますが、市の分別ルールに従っていないごみでも、指定ごみ袋さえ使用していただいていれば、収集してもらえることを明らかにしました。極端な話、黒のごみ袋に入れたごみをそのまま指定ごみ袋に入れていても収集されるということになります。そのようなことをわざわざする方はいないとは思いますが、これが許されると指定ごみ袋を導入する意義は薄れますし、明らかに指定ごみ袋の分だけごみが増えることになってしまいます。

 指定ごみ袋の導入については、しっかりと移行期間を設けて、収集されないごみの基準をもっと明確にして、本格実施した際に収集されないごみの事例を写真を使って具体的に広報するなどして周知を図ってから、本格的に導入する時期を探ったほうが混乱が防げるのではないかと私は考えています。

 長くなりますので、収集されなかったごみの対応については、次のコラムで掲載したいと思います。

 皆様、よいお年をお迎えください。

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