MaaSの取組みについてー高齢化に伴う市内の移動環境の確保

2023年7月14日[カテゴリ:交通, 質問

 前回のコラムの続きになります。

 以前のコラム(←クリックするとコラム「コミュニティ交通の導入とモビリティ革命」が開きます。)に掲載しましたが、Maasの取組みについて、令和5年3月議会において初めて取り上げて議論しました。
 
 モビリティー・アズ・ア・サービスの頭文字を取ってMaaS(マース)と呼んでいますが、国土交通省の説明では、以下の通りとなっています。

MaaS
 MaaS(マース:Mobility as a Service)とは、地域住民や旅行者一人一人のトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスであり、観光や医療等の目的地における交通以外のサービス等との連携により、移動の利便性向上や地域の課題解決にも資する重要な手段となるものです。

====本会議場での議論の概要====

5.高齢化に伴う市内の移動環境について
イ)MaaS(マース)の取組み
■質問の背景(田中まさたけ)

 資料(←クリックするとPDFファイルが開きます。)にもイメージ図を掲載しましたが、モビリティー・アズ・ア・サービスの頭文字を取りましたMaaSとは、ICTやAIの技術を活用して複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて目的地までの検索、予約、決済等を一括で行うことを可能とするサービスであり、観光や医療等の交通以外のサービスなどとの連携により、移動の利便性向上や地域の課題解決にも資する重要な手段となるものとして期待されております。

 また、実際に、月額定額制の交通手段の利用、いわゆるサブスク化が実現されており、月額定額で乗合タクシーであったりオンデマンド交通を利用し放題となっている「mobi」というサービスが都市部でも広がっているそうです。

 本市においても、バス路線の便数が減らされ、コミュニティー交通の導入も進まない地域においては、民間事業者の協力を得て、AIオンデマンド交通の導入も試みる時期が来ているのではないかと考えております。

 市は、コミュニティー交通の導入について、地域住民の主導にこだわるが余り、時間をかけ過ぎていると感じます。遠くない将来の環境の変化に備えて、本市の良好な交通環境をさらに発展させるために、このMaaSの取組を強化するべきと考えます。

■質問(田中まさたけ)
 本市でも人口が減少し始めた現在、特に公共交通不便地域における交通の利便性の向上は、繰り返しになりますが、急務です。そこで、交通事業者や商店街、スーパー等、民間企業の参画を得て、AIオンデマンド交通の導入と併せて実証実験を行うなど、具体的にMaaSの取組みを進めるべき と考えますが、市の見解をお尋ねいたします。

■市の回答
 阪急電鉄、阪神電気鉄道を含む関西の主要な鉄道7社では、昨年11月に、関西MaaS協議会の設立と、あわせて、関西地域における複数の交通手段での乗換え経路検索、チケットストア、観光施設紹介等の各サービスをワンストップで利用できる(仮称)関西MaaSアプリを本年夏頃にリリースすると公表されました。

 また、新たな移動手段の取組例としては、阪急バスが、本年2月の1ヶ月間、京都タクシーと共同し、大阪府豊能町にて、乗車定員8名のワンボックス車両を使用したAIオンデマンド交通の実証実験を行いました。このAIオンデマンド交通は、従来の定時定路線型の路線バスとは異なり、利用者の予約に対してAIによる最適な運行ルートを設定して配車をリアルタイムで行い、運行エリア内の決められた乗降場所であればどこでも乗降が可能となるものです。

 こうした交通事業者の取組みを受け、市としても、MaaSの社会実装が進むことは、交通利便性の向上だけでなく、自動車へ過度に依存しない、環境に優しい社会の実現につながるとともに、交通やまちづくり等の計画策定に際して、MaaSにより蓄積される膨大な移動データの有効活用を期待できることから、非常に望ましいことと考えております。
 
 市としては、今後も、国及び交通事業者の動向や各地で行われているMaaSの取組を注視するとともに、交通事業者との連携や本市の関わり方などについて調査研究してまいります。

■意見・要望(田中まさたけ)
 最後は、調査研究ということで残念ではありますが、是非とも前向きに調査研究していただきたいと思います。

====本会議場での議論の概要====

 MaaSの取組みについては、西宮市は消極的というより、これまで本格的に情報収集や検討をしてこなかったと思われます。
 今回の政策提案によって、社会実装が本市でも行われるよう、意欲的に進めていただくことを願いつつ、今後も公共交通の問題については、私自身も調査研究、情報収集をさらに進めて、実現に向けて取り組みたいと考えています。

フェイスブックより

■6月14日投稿

阪神競馬場。
大学生の頃、アルバイト先な競馬好きの先輩が多く、誘われてG1レースのみでしたが勝馬投票券を買っていました。
時々しかしないので、どうしても配当の大きな馬券を購入しがちで負けていた思い出があります。

阪神競馬場の所在地は、お隣の宝塚市になりますが、西宮市との市境の近くに所在していることから、自動車の交通問題など西宮市側も影響を受けます。
そこで、西宮市側の競馬場近隣自治会が集まって、「阪神競馬場環境対策協議会」という組織を作って、住環境保全のための交渉を競馬場と行っておられます。
そのお陰もあり、住環境は昔と比べるとずいぶん良くなったそうです。
私は相談役として、時々、会にお招きいただいて、競馬場のことではなく、地域の課題を聞かせていただいて、市に対して政策を提言したり、問題点の指摘をしています。

先週6月10日(土)に、協議会主催の競馬観戦会にお招きいただいて、地域の方々からいろいろと情報をいただきました。
現在、国会では自民党内でも賛否が大きく分かれるような法案が審議され、批判もされていますので、この会でも厳しいご意見をいただくことを覚悟していましたが、触れられることすらありませんでした。不気味なくらいに。
観戦会では、万馬券を当てた方がいらっしゃったので、新聞もろくに読まずに久しぶりに馬券を買ってみましたが、学生の時と同様当たるはずもなく。。。
運は大切なときのために貯めておきます。

■6月18日投稿

16日(金)より、西宮市議会第1回定例会が開会しました。
今回の定例議会では、私は一般質問を行いません。

さて、先週11日(日)、御影にある平生記念館で開かれた兵庫県スケート連盟の代表総会に出席しました。会長に就任してから1年が経過しましたが、いろいろな経験と勉強をさせてもらった1年でした。
県内唯一の通年リンクである「ひょうご西宮アイスアリーナ」が、設備の不具合により現在閉館されていて、大量に必要となった部材の調達に時間を要し、約半年間も使用ができない状態が続いています。
選手たちは県外の施設を使わせていただいて練習をしています。
来月には再稼働できることを願うばかりです。


午後からは、安井小学校の体育館で行われた、スポーツクラブ21安井主催のバレーボール大会を見学しました。
以前のような町別で優勝チームを決める大会ではなくなり、観戦される方も少なく、選手の方々はリラックスしてプレーを楽しまれていたように思います。
見学中に、地域の課題もたくさん聞かせていただきました。

その後、市民会館の会議室で自由民主党西宮支部の会議を開き、しばらくの間、私が支部長を務めることになりました。西宮支部は、選挙区支部ではなく地域支部です。これまでと大きく変わる訳ではありませんが、もう一度、原点に立ち返って課題に向き合いたいと思います。
ここのところ、議会外での役が増えてきて、頭の中が重たくなってきましたが、今やるべきことを全力で頑張りたいと思います。

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