2009年6月12日[カテゴリ:自然環境]
昨日、 市内小学校の環境学習の現地授業に ボランティアスタッフとして参加しました。 阪神間に残された 貴重な自然の砂浜の一つである御前浜・香櫨園浜を 良好な状態で残し、 将来に引き継いでいくための活動を行う団体の会員として いろいろな活動に参加しています。 そして、 その団体が行う事業の一つに 小学生に対して「浜」のことを教える「出前講座」というものがあります。 浜にすむ生き物、それらを餌にしている鳥、 浜の植物のこと、浜の成り立ちなども含めて 子供たちに伝えていこうという試みです。 小学校の環境学習の現地学習とあわせて 「出前講座」が行われ、
私もサポーターとして参加したということです。 この自然浜は、 よく西宮市の特徴として挙げられます。 しかしながら、 市外の人は当然のことながら、 市民にとっても あまりなじみがないのも現実のようです。 砂浜は、ぶっきらぼうな防潮堤の向こうに広がっていて、 人を近付けない閉鎖的な雰囲気が漂っていると 私も初めは感じていました。 土化している部分すらあります。 そこで、 子供とふれあい、 自然とふれあい、
そして、学習しました。 私は、浜に関する知識がまだまだ薄いため、 あまり子供たちに語ってあげることはできません。 子供たちは、 それぞれ学び、感じることがあった様子でした。 私自身の知識の習得が課題です。 海辺に行くといつもそうなのですが、 久しぶりに心地よい疲労感に包まれました。 また、 子供たちとは初めて会ったのですが、 一瞬で仲良く接してくれました。 ハッとするような質問もされるなか、 子供たちの興味・関心・感覚の鋭さには、驚かされます。 そして、 日ごろの生活の話もしてくれたのですが、 最近の子供たちは本当に忙しいです。 3年生で、 塾、習い事、クラブ活動などなど。 週に1日しか放課後に友達と遊べる日がないという子供もいて、 その曜日が合わない友達とは遊べないといった感じで、 少し可哀そうに感じました。 浜には、小学生の子供だけで行ってはいけないことになっているそうです。 もっと人が集まって、子供たちがのびのびと放課後に遊べる空間にすべきだとも感じました。 大阪で育った私から見て、 西宮は子供たちに提供できる教育的な資源に恵まれていると感じています。 それらをもっとうまく活用するために、 よそ者の私だからこそできることを実行していきたいと思っています。 そして、この活動を通じて、 子供たちがもっと浜で遊び、育ち、 残された自然を大切にする心を養ってもらえれば、 言うことはありません。