市立中央病院に関する事実③の続きです。
平成30年9月議会
認定第19号平成29年度西宮市病院事業会計決算認定の件に関する質疑の4点目です。
======本会議場での発言概要=========
■質問4
救急体制を初めとする新病院の機能によっては、
現在の市立中央病院や県立西宮病院の周辺の住民にとりましては
医療環境が大きく変わることにもなり、
統合後の診療機能のみならず、
跡地の行方についても関心が高い事項となっていると推察されます。
そこで、直ちに市民に対する説明や意見聴取の機会を設けるべきと考えております。
所信表明において市長は、
「なかなか酌み取りにくい個人の声にも耳を澄まし、そういった方の思いに寄り添う市政運営を行ってまいりたい」と述べられました。
意見聴取の機会の設定について市長のお考えをお尋ねしたいと思います。
■市長の回答
私のほうから、
統合新病院の診療機能や中央病院跡地の利用に関する
中央病院近隣住民への周知についてお答えをさせていただきます。
統合新病院は、県立西宮病院と中央病院の両病院の機能を引き継ぎ、充実をさせるもので、
3次救急だけではなく、中央病院が担っている2次救急医療などにも対応するとともに、
両病院に不足している診療科目についても充実を図ることになります。
また、地域の診療所とは、本市における地域包括ケアシステムが機能するよう、
一層の役割分担と連携強化を進めていく必要があると考えております。
統合新病院の詳細な診療機能などは、
今後関係者の意見をお聞きしながら策定する基本計画で議論することになります。
また、中央病院の跡地利用については、
病院廃止後の影響を周辺の医療環境などを踏まえて分析し、
それに基づき跡地利用の方針を定めてまいりたいと思います。
市民の方には、
統合新病院の診療機能の概要や跡地利用の方針などをまとめた
基本計画の素案が策定された段階でパブリックコメント(意見提出手続)を行う予定です。
また、必要に応じて、
中央病院近隣の方を対象にした説明会等の実施も検討してまいります。
これが言ってみたらオフィシャルなことでありまして、
またこれもオフィシャルな場ですからそういう続きで申しますと、
私自身も、政治家として常に地域を回っている中でもありますから、
今、議員のほうからおっしゃっていただいたさまざまな機会を通じて、
本件に関しても耳をそばだてていろいろ御意見を伺いたいと思っております。
現時点においても、
病院統合についてのさまざまな不安の声や期待の声を聞いているところでございます。
そうした一つ一つの声をしっかりと受けとめながら、
先ほど申し上げたパブリックコメントや近隣の説明会以外にも、
さまざまな形で御意見をしっかりと受けとめてまいり、
御理解を得られるように進めていきたいと思っております。
====ここまでが本会議場での発言の概要====
基本計画の策定時にパブリックコメント(意見提出手続き)を実施しても、
「病院を統合することに対する意見」は聞けなくなります。
5年前の市長選挙で
「県立と市立の病院統合を模索する」と公約した候補が当選しましたので、
一定の民意は反映されていると解することはできます。
しかし、場所はどうなのでしょう。
そして、統合をしても市税の投入が、
公立病院としての役割が説明されることなく続くことは想定されていたのでしょうか。
5年前に市民が問われた時とは状況が大きく変化しています。
また、直近の昨年の市長選挙の際には、
「県立西宮病院と市立病院の統合を進める」と公約した候補は、
当選しませんでした。
公式に市民の意見を聞くことなく、
この多額の市税を投入して行われる「統合」という意思決定を進めてよいものなのか。
市長、市に対して、徹底的に説明を求めてまいります。