平成18(2006)年9月議会一般質問における
市との議論を掲載します。
======本会議での発言の概要======
2.西宮の福祉について
ア)地域福祉計画
■主張
今後、
市民との協働のもとで施策を進めなければ、
サービスを維持しがたい状況になっている、
高齢者や障害者を対象にした福祉の分野において、
昨年度から進められている地域福祉計画の重要性が増していると私は感じています。
しかし、
その計画をどのように具体的に進めていくのか。
地域福祉については、手探りの部分が大きく、
議会における当局の答弁の中でも
地域福祉計画の啓発に努めたいと連発しておられます。
仕組みづくりを行っていきたいという意欲は理解できるのですが、
計画を策定して1年半が経過した現在、
計画の着実な進行を図るためには、
ある程度の具体性が必要であると感じます。
■質問
取り組みの評価と今後の具体的な進め方を検討するとしている
地域福祉推進会議に関して、進捗状況をお聞かせください。
特に専門性が高くて福祉に長年携わってきた方が参画しても
具体性を出せなかった計画策定であったわけですが、
推進会議のメンバー構成はどのようになっているのかについても
あわせてお聞かせください。
■回答
「市民一人ひとりが尊重しあい 支えあう 心かようまちづくり」を
基本理念といたしまして、
平成17年3月に西宮市地域福祉計画を策定いたしました。
この計画は、地域住民の支え合いによるまちづくり、
安心して暮らせるサービス利用の仕組みづくり、
人に優しい福祉のまちづくり
を基本目標といたしまして、
平成17年度から平成21年度までの5年間を計画期間と定めております。
計画の進行管理につきましては、
西宮市社会福祉協議会の協力を得まして、
平成17年度の各支部、分区ごとの取り組みについての検証を
現在行っているところです。
この検証結果が整理できました段階で、
市民、関係団体、学識経験者、市などで構成する
地域福祉計画推進会議を設置しまして、
全体的な実施状況の点検と評価を行ってまいります。
■質問2
次期の計画の見直し等によって、
施策実現の数値目標や目標年次などを示した地域福祉計画をつくるお考えはあるのか
お聞かせください。
■回答
具体的な数値目標の設定につきましては、
現計画では設定には至っておりませんが、
次回の計画策定時におきまして
具体的な数値目標を設定することが
可能な施策につきましては、
数値目標を設定する方向で検討してまいります。
今後も、安心して暮らせる心通うまちづくりの実現に向けまして、
計画に沿って積極的に取り組みを進めてまいります。
■まとめ・要望
今回の地域福祉計画というのは平成21年までの計画です。
ということは、
次の計画というのは平成22年から始めなければいけません。
その計画を策定するときに具体化をするというのでは
少し遅いと思います。
それらを前倒しして、
地域福祉計画推進会議で
是非とも具体化についても検討していただきたい。
また、取組みの評価をしていくということなのですが、
指標がないと評価しようがないと私は考えていますので、
指標の設定についても、是非とも検討をしていただきたいと、
要望しておきます。
=====ここまでが、本会議場での発言の概要======
「地域福祉」という概念は、
まだまだ漠然としたものとなっています。
どのような状態を目指すべきなのか。
「地域福祉」にどのような機能を期待するのか。
早急に具体化する必要があります。
理念を示した計画を策定したものの、
計画の進捗管理の役割を果たすと思われた
地域福祉推進会議が、1年半経過しても、
未だ設置すらされていないことが判明しました。
取組みの検証結果、つまり、市内の状況を把握してから
推進会議を設置しようと考えていたことが分かりましたが、
それ以外にも、意見を聴取するべき事項は多数あったはずです。
一刻も早く、推進会議を設置して、計画の具体化を図るべきです。