市立中央病院のあり方ー小児救急の充実

2005年6月18日[カテゴリ:市立中央病院, 質問

中央病院の経営改革は、
私が初挑戦した西宮市議会議員選挙で掲げた政策目標(公約)の一つです。

私の初当選直後の初議会となる
平成15(2003)年6月議会で早速取り上げ、
議論を始めました。

======ここから本会場での発言の概要======
■主張
西宮市立中央病院の経営状況につきましては再三議会からも指摘があり、
現在、経営改善のために全力を挙げていらっしゃることと思います。
今日は、
中央病院のあり方に注目して
提供する医療サービスの質の観点から質問します。
民間の病院では、
医療技術と安全面に加えて患者さんに利用してもらえるような努力をしながら、
いわば経営面を重視しなくてはならない中で経営されています。

しかし、
本市の中央病院は公立病院ということで
毎年税金が投入されているにもかかわらず、
周辺の地域の方にとっての総合病院化し、
民間の総合病院と同じような医療サービスを提供している
ように感じる方はきっと多いと思います。
それでもって赤字を出しているから余計に問題です。

ならば、
経営改善をすすめると同時に
西宮市民が「この病気なら西宮市立中央病院」といったぐあいに
実際には北部地域の方にとっては利便性が悪い状態が続くかもしれませんが、
特徴ある病院として内容を考えるべきと考えます。

その一つの方法として
民間では採算がとりにくく、
医師の負担が多いため敬遠されがちな
小児科をもっと充実させてはどうか
と思います。
子供のことですので判断材料が得にくいといったことから、
より慎重な診療が必要であるうえに採算がとれずまた、
小児科医自体が減少している中、
十分な医師の確保が難しいこともあり、
どこの民間の総合病院も十分な対応ができていないようです。

もちろん、
ちょっとした風邪などのいわゆる一次救急については
専門の小児科の医院が主に頼りにされているようです。

ですので、
重視すべきは二次救急、三次救急、
特に夜間の救急だと考えられます。
近隣都市との連携で輪番制をとっていますが、
本当にそれだけで市民が安心でできる状態なのでしょうか。
特に子供というのは、
異変があったときにはっきりと症状を言えないこともあり、
親は実際の症状以上に心配します。

■質問
いつでも安心して専門の医療サービスが受けられる病院をつくること、
そして、
民間総合病院では敬遠されることをサポートしていくのが望ましいと思いますが
市はどのようにお考えでしょうか。

■市の回答
中央病院の役割、
特に小児医療に対する本院の役割についてでありますが、
市内全体の診療体制を見てまいりますと
小児科診療を行う医療機関は119あり、
一次医療体制としてはほぼ整っているものと理解しております。

本院の小児科の診療内容については、
医師4名による2診制を採用し、
一般医療のほか、新生児・乳児健診、特殊発達外来など、
より高度の医療を提供しています。

既に御承知のとおり、
現在、中央病院では、経営健全化の取り組みを進めていますが、
この中で救急医療体制の充実にも取り組んでおり、
御指摘の小児科の充実につきましては、
二次救急医療として、
月曜日、火曜日及び金曜日の
夜間の救急体制を強化したところです。

本院といたしましては、
小児医療等の救急医療の充実につきましては、
阪神地域における機能分担を踏まえまして、
中長期的観点から、医師の人材確保の問題も含め、
総合的に研究すべき課題
と考えております。

======ここまでが、本会議場での議論の概要======

引き続き、議会で議論し、
公約を果たせるよう、
市立中央病院経営改革について取り組んでまいります。

■最終目標
中央病院の基準内繰入れのみでの黒字化

■講じるべき手段
公立病院としての特色化及び質の向上(例:小児科の救急対応などの充実)

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