カラスによるゴミ荒らし対策についてー平成15年6月議会一般質問

2005年6月16日[カテゴリ:環境衛生, 質問

平成15年6月議会一般質問「カラス対策」の続きです。
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=======本会議場での議論の概要========

平成15年6月議会一般質問より

2.環境について
ア)カラス対策
(ごみ荒らし対策)
■質問2
捕獲が困難なようであれば、当面は、市民へのごみ出しの際の対策などの啓発活動をさらに強化し、ネット自身の工夫をするしかないでしょう。
そのような中で、市からのネットの貸出制度を考えてみてはいかがでしょうか、お伺い致します。

■質問2に対する市(環境局)の回答
ごみステーションにおけるカラスの被害対策でございますが、
特に、生ごみをカラスが食い散らす被害を防ぐ完全な方法は
現在のところ見当たりません。

また、ごみを荒らすなどの苦情は寄せられておりますが、
カラスについてのみの件数の把握は行っておりません。

カラス対策の一つとして、生ごみを出される際は、
水分を十分に切って新聞紙にくるみ、小さな袋に入れ、
さらに空気を抜いて縛り、他のごみの真ん中に入れるなどして頂き、
ごみ出し時間を守って頂くことなどを
市民の方々に御協力をお願いしているところでございます。

防鳥ネットは、カラス対策の一つの方法として一般的に使用されており、
カラスに対する苦情があった場合は、
地区環境衛生協議会や各自治会での購入をお願いし、
自主的に被害を防いで頂いておりますので、
引き続き従来どおりの形でお願い致したいと考えております。

■意見・要望
この大阪、神戸を含めたベイエリア地域も、
相当カラスが増えていると思われます。

ですので、現在は(被害状況を)はっきりと把握できてないようですので、
早急に数字を把握するべきだと思います。

今すぐに捕獲のプロジェクトを組む、
その必要性があるのかないのかも、
数字がありませんので、断言はできません。

客観的な判断材料の中には生息数というのもあると思います。

ただ、生息数を把握するのも多額の費用がかかる可能性がありますので、
当面は、現場レベルでの調査になりますが、
ゴミステーションでの苦情件数の把握、
民間に収集を委託している地域もありますので、
そうした地域の情報は、民間事業者に協力をお願いし、
情報収集に注力して頂きたいと思います。

=======ここまでが、本会議場での議論の概要=======

ゴミステーションが年間どのくらいカラスによって荒らされているのか、
市は、具体的な対策は愚か、詳細な被害状況すら把握できていないという状況が露呈しました。

ゴミ出しのルールやマナーを守るようお願いしているとありますが、
ゴミ出しのルールを守っていない方は、おそらく、自分のゴミが荒らされて、
個人情報が丸裸にされていることを知らないのだと思います。
そして、
それを掃除してくれている近隣の方がいらっしゃることも。。。

だから、「ゴミ出しのマナーを守ってもらう」という対策は、
いまのところ、対策になっていないと考えるべき
です。

被害状況を把握して、
対策を構じた後に、
被害状況が減少していることが確認できて初めて、
「対策が有効であった」と評価できます。

効果の上がっていない対策を検証せずに、
ごみが街中に散乱している状況を他人事のように見て見ぬふるをする市の姿勢、
そして、縦割りの対応は、改めて頂かなくてはなりません。

そして、
今すぐに捕獲をする必要があるのか否か、
数字がないため断言はできません。
ですので、(説明責任を果たすためにも)数字を伴う現状把握は早急に取り組むべきと考えます。

引き続き、被害状況の把握を求め、
捕獲も含めた有効な具体策を研究し、提言したいと思います。

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