基礎学力の定着に向けてー平成25年12月議会一般質問

2014年2月17日[カテゴリ:学校教育, 質問

学級崩壊への対応の成果ー平成25年12月議会一般質問の続きです。

次に、学級崩壊に限定したことではありませんが、子供たちの基礎学力の定着のために実施すべきことを提案し、教育委員会の見解を問いました。

========ここからが、本会議場での議論の概要=======

平成25年12月議会一般質問

3.教育環境の向上について
ア) 学級崩壊と学力調査結果
(補習の充実)
■質問3
一部自治体では土曜日の授業を再開しているところもありますが、学力調査の結果を受けて、理解が不十分な子供たちには土曜日の活用(補習)を制度化するなど補習の充実を図るべきと考えますが、教育委員会の見解をお尋ね致します。

■質問3に対する教育委員会の回答
学力調査の結果については、全ての児童生徒には個人票が返却され、前年度の結果と今年度の結果を比較したデータやコメントが載っており、夏休み前の個人懇談で担任から助言がなされています。さらに、個々に応じた各教科の弱点について復習プリントを夏休みの課題として活用する学校が多くあります。また、学力調査の結果を待たずに、各学校では、教員や学びの指導員による放課後学習などを実施しています。
今年度、小学校では6校が、中学校では11校が、学びの指導員を活用した放課後学習を実施しております。また、夏季休業中に課題の見られる子供に対する補習を全ての中学校が、小学校でも16校が実施しております。

土曜日の補習は教育連携協議会で検討し、公民館などで学習会を開催して頂いている例もあり、今後、研究をしてまいりたいと考えています。

======ここまでが、本会議場での議論の概要========

教育委員会は何もしていないとは言いませんが、この回答を聞いて、「子供の基礎学力の定着」に対する学校や教育委員会の責任感の欠如を感じるのは、私だけでしょうか。

というのも、
「学びの指導員を活用した放課後学習」が全校で実施されているのであればまだ理解できますが、小学校では15%、中学校でも50%の学校でしか実施されていないのです。実施していない学校は、どのような対策をしているのか分かりません。

夏休みになってからの補習を全中学校で実施して頂いているのはありがたいのですが、学年が始まってから夏休みまでの4ヶ月も学習内容を理解できずに来た子供が、夏休みの1日や2日で、理解できるようになるものなのか、取り戻せるのか、疑問を持たざるを得ません。

やはり、理解ができたどうかの振り返りも含めて、週に1回はやり直さないと、基礎学力の定着には繋がらないと思っています。

ましてや、学級崩壊の状況に陥った学校ではなおさらです。小学校では夏休みの補習は16校で実施しているとのことですが、これでどこまで学習面のフォローができているのか疑問を持たざるを得ません。

しかし、今のところ、土曜日の補習については、学校では実施するつもりはないと教育委員会は考えています。

今後も、学級崩壊の状態に陥った場合に限ることなく、市内の公立学校での基礎学力の定着に向けた取組について、政策提言する必要があると感じました。

さらに、質問は続きます。

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