公園整備についてー平成22年12月議会一般質問

2011年2月24日[カテゴリ:子育て・教育, 環境衛生, 質問

児童館の地域偏在の解消についての続きです。

平成15年6月の私にとって初めての議会で、公園の整備方針について議論しました。緑の基本計画で示された意欲的な公園整備の方針と維持管理の状態がマッチしていないという指摘をしました。

平成22年12月議会では、子供の居場所づくりを取り上げる中で、改めて、子供の安全のために、公園の維持管理体制のあり方について議論しました。

=======ここから本会議場での議論の概要========

平成22年12月議会一般質問

1.子供の居場所づくりについて
ウ)子供の遊び場づくり
(公園整備の方向性)
■質問の背景
緑の基本計画において、1人当たりの公園面積を、平成13年度に8.43平方メートルであったものを、平成24年度までに12平方メートル、34年度までに20平方メートルとする内容となっております。そして、平成22年3月末現在で、公園面積はこれまで増加したものの、人口増の影響で1人当たりの公園面積は9.32平方メートルと余り伸びておらず、はるかに計画に及んでおりません。

財政的に維持管理経費が抑制されている昨今、むげに面積を広げることで、樹木の管理はもとより、砂場の衛生管理、遊具、ベンチ等の備品の安全管理など、維持管理が行き届かなくなる可能性が懸念されます。緑の基本計画の中間年度となる24年度には、アセットマネジメントの考え方を取り入れ、選択と集中による質の向上が可能な公園整備計画となるよう、指標の見直しも含めて中間時点での見直しを検討するべきと考えます。

■質問
今後は、高齢者の身近な憩いの場、子供の居場所、異世代・異年齢交流の場として、公園の整備、改良を進めていく必要があると考えますが、今後の公園整備の方向性について市のお考えをお尋ね致します。

■質問に対する市の回答
公園は、子供たちの遊びの場として、高齢者にとっては身近な憩いの場として、さらには、多世代が交流する地域コミュニティー活動の場として、重要な役割を担っており、災害時には避難所や救援活動の拠点にもなります。また、公園の木々は、人々に潤いと安らぎを与え、昆虫や鳥などの貴重な生息空間であり、都市のヒートアイランド現象の緩和にも不可欠なものとなっています。

市内には、都市公園や児童遊園など合わせて606カ所の公園緑地があり、総面積は甲子園球場の100倍以上の448.15ヘクタールでありますが、緑の基本計画で掲げている市民1人当たりの公園面積などの数値目標や市民ニーズに十分対応できていないところがあると認識しております。

公園の維持管理を含めた整備につきましては、日常的な安全点検や公共施設アセットマネジメントの利点を取り入れ、計画的かつ効率的に進めるよう努めております。また、現在、231カ所の公園におきまして、地元の自治会や子ども会、老人会などの協力を得て、公園清掃等管理委託契約制度による除草清掃や遊具など施設の点検を日常的に行っていただいており、地域の見守りの中で公園が安全で快適な場所となるよう取り組んでいるところでございます。

今後とも、地域の皆様の協力を得ながら、高齢者の憩いの場として、また、子供たちの安心・安全な居場所としての公園づくりを目指して、維持管理と整備に努めてまいります。

■意見・要望
最適に管理をして頂きたいということで、議員の皆さんからも、多々要望が出ていると思います。私自身も、例えば、子供が使っている公園などでは、「子供が決められた時間に帰れるように、時計を設置してほしい」とか、「砂場の入れ替え」や「ベンチやトイレの環境改善」といった質の向上に関する要望をよく伺います。

これらの御要望にお応えするためには、選択と集中の考え方が必要であると私は考えておりますので、緑の基本計画中間時点での総括と改善についても検討して頂きまして、よりよい子供たちの居場所づくりを推進して頂けますよう要望致します。

=======ここまでが、本会議場での議論の概要=======

残念ながら、維持管理体制については、改善するという明確な回答は得られませんでした。まだしばらく、市民の皆様からのご指摘に基づいて環境改善をしなければならない状況が続くことが予想されます。

事故が発生する前に、こうした状況、環境を改善できるよう、今後も粘り強く市に対応を求めて参ります。

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