令和2年度補正予算(第5号)①ー令和2年6月定例議会

2020年8月15日[カテゴリ:医療・福祉

戦没者追悼式

終戦から75年となりました。


本日は、満池谷慰霊碑の前で開催されました、西宮市遺族会及び西宮市英霊にこたえる会の主催による戦没者追悼式に出席しました。

先人がかけがえのない命をかけて護ったこの国で、
「戦争の悲惨さと平和の尊さ」を次の世代に語り継いでいくと共に、
これからも心豊かに暮らせる安全な社会となるよう力を尽くすことを誓いつつ、
慰霊碑の前で黙とうを捧げてまいりました。

令和2年度補正予算第5号

さて、今回から、先月9日まで開催されていた6月議会で可決した補正予算の内容について掲載したいと思います。
6月議会は定例の議会ですので、これまで4月や5月の臨時議会で可決した補正予算の内容とは異なり、新型コロナウイルス感染症対策に関するものとそうでないものが同時に計上されています。

補正予算第5号のうち、新型コロナウイルス感染症対策関連経費の予算は、
2億3,860万2千円
でした。
財源は、これまでの貯金(財政基金)を1億8578万円を取り崩して対応することになっています。

そして、その他の事業費を合わせて、総額4億7969万8千円の増額補正となりました。
これまでの貯金を1億9085万3千円を取り崩して対応します。

以下、事業ごとに掲載します。

新型コロナウイルス感染症生活一般相談窓口業務の延長実施

市の説明の抜粋
新型コロナウイルス感染症に関する市民からの一般的な問合せに対応するため、令和2年2月28日より電話による生活一般相談窓口を開設しており、4月17日からは外部事業者に業務委託する形で引き続き実施してきたところです。
現在の契約は7月16日に契約期間が満了しますが、新型コロナウイルス感染症が完全に終息しておらず、第2波の到来する可能性が残存していることから、本窓口を引き続き運営することとするものです。
【業務内容】
医療・保健に関すること以外の、新型コロナウイルス感染症に関する一般的な問い合わせに対し、電話でオペレーターがFAQ(よくあるご質問への回答)を参照しながら対応する。

【補正予算額】
 3170万4千円(財源:全額市の財政基金取崩し)
 7月17日~9月30日までの委託料は517万円


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なお、7月17日以降、土・日・祝日は受け付けていません。

7月以降、感染者数は増えていますが、相談件数は4月と比較すると大幅に減少していることが分かります。
この要因としては、①単に関心が薄れたのか、②様々な媒体で情報が取得できるようになったからなのか、③電話相談をしても解決しないことが多いことにより電話相談に対する期待が低下したのか、はっきりしません。

全国の緊急事態宣言が解除されて以降、相談内容に関する報告が入っておらず、現在、どのような問い合わせが多いのか私たちには知らされていません。

新型コロナウイルス感染症医療相談窓口(帰国者・接触者相談センター)業務

市の説明の抜粋
西宮市では、令和2年1月31日から新型コロナウイルス感染症医療相談窓口(帰国者・接触者相談センター)を開設しています。この相談窓口では、市民からの医療的な相談や問い合わせを電話・FAX で受け付けており、相談内容によって「帰国者・接触者外来」への受診調整や一般医療機関への受診勧奨、医療機関の案内などを行っています。
相談窓口開設後しばらくは、職員が交代で対応していましたが、5月11日以降は、人材派遣会社からの派遣看護師を相談員として配置しています。現在、人材派遣にかかる契約は、予備費により対応しておりますが、契約期間が7月末日で満了することから、8月以降も業務の継続が必要となった場合に備えて委託料を増額補正するものです。
【業務内容】
新型コロナウイルス感染症医療相談窓口での相談に対応する看護師の派遣
(人員)3名
(対応時間)8時45分~21時00分(土・日・祝を含む)
(期間)令和2年8月1日~令和3年3月31日(8ヶ月)
【補正予算額】
 2,582万7千円(財源:全額市の財政基金取崩し)
 時間内単価:2,600円/h、超過勤務単価:3,250円/h

帰国者・接触者相談センターへの電話相談については、7月には7月27日の185件をピークに2つ目の波が見られましたが、8月に入ってから少し減少していることが伺えます。

PCR検体搬送及び患者搬送業務

市の説明の抜粋
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く中、PCR検査検体数及び患者数の増加に伴い、PCR検体及び患者を搬送する回数も増加しており、これらに係る搬送費の不足が見込まれることから令和2年度予算事業費を増額補正して対応します。
【業務内容】
新型コロナウイルス感染症に係る公用車による
①兵庫県立健康科学研究所(加古川市)までのPCR 検体搬送
②市外医療機関等(丹波市等)までの患者搬送
【補正予算額】
 44万4千円(国費1/2、市費1/2)
(内訳)
 ①兵庫県立健康科学研究所(加古川市)までのPCR 検体搬送料(有料道路通行料)
 95,850 円(4月実績値)+@3,420 円×131 回(5~9月)=543,870 円
 ②市外医療機関等(丹波市等)までの患者搬送(有料道路通行料)
 11,230 円(4月実績値)+@2,880 円×88 回(5~9月)=264,670 円
 ③その他(医療機器リース代)
 462,720円
〇以上の必要見込み額合計:127万1,260円
〇既決予算額:82万8千円
〇不足額:44万3,260円⇒44万4千円を増額補正

応急診療所の仮設診療所に係る再リース

市の説明の抜粋
新型コロナウイルス感染症対策として応急診療所に設置した仮設診療所については、本来3か月のリース期間(R2.4.29~R2.7.28)であったが、感染症拡大の防止が求められる中、継続した感染症防止対策が必要であることから、仮設設診療を再リースして設置期間を延長することができるよう、令和2年度予算事業費を増額補正して対応します。
【補正予算額】
 176万円(財源:全額市の財政基金取崩し)
(内訳)22万円×8ヶ月=176万円
リース期間の延長:約8ヶ月間(R2.7.29~R3.3.31)

応急診療所においては、感染拡大防止対策のため、新型コロナウイルス感染症の疑いがある(発熱のある)患者さんを、その他の患者さんと待合と診察を分離するために、今春から応急診療所の駐車場に仮設診療所を設置しています。
なお、応急診療所では、新型コロナウイルス感染を判定するPCR検査はできません。

消防費

市の説明の抜粋
〇救助活動業務経費
 救助活動用消耗品の購入経費
【補正予算額】
 246万9千円(財源:全額市の財政基金取崩し)
〇救急活動業務経費
 感染防止衣の購入経費
【補正予算額】
 133万2千円(財源:全額市の財政基金取崩し)

7月28日(火)に、西宮市消防局西宮消防署に勤務する職員の感染が確認されましたが、濃厚接触者11名に対してPCR検査を実施した結果、7月30日(木)に全員の「陰性」が確認されています。

誰もが感染する可能性のあることであり、普段体を鍛えている消防職員であっても、感染は想定されることです。重要なのは、職員が1人感染しても、そこから拡大させないことです。
市民の安全のために機能を低下させないよう、救急のみならず、消防活動等においても徹底した感染拡大防止対策が講じられています。

次のコラムに続きます。

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