令和4年は、西宮中央運動公園、なかでも市立中央体育館の再整備にこだわったことで、様々なアクションを起こし挑戦した一年となりました。
3月に、令和4年度の当初予算を審議するにあたり、会派を退会して「西宮中央運動公園及び中央体育館・陸上競技場等再整備事業」の計画見直しに反対(←クリックするとコラム「西宮市長選挙2022」が開きます。)しました。市から提案された当初予算に反対するのは初めてのことでした。
そして半年後、西宮中央運動公園及び中央体育館・陸上競技場等再整備事業の事業者選定支援に係る費用が計上された補正予算が、9月議会で可決したことにより、事業が再び始動することが決まりました。
しかし、2年前に入札を中断した影響は小さくはなく、計画を見直したことで新しい体育館の規模がさらに縮小された一方で、環境配慮仕様にするなどして逆に事業費は大幅に膨れ上がってしまいました。
7月に発表された計画の主な変更内容についてはこちら(←クリックするとコラム「西宮中央運動公園及び中央体育館・陸上競技場等再整備事業見直しの進捗」が開きます。)をご覧ください。
10月に発表された事業費の概算は以下の通りでした。
・陸上競技場整備…21億円(前計画:17.6億円)
・公園・駐車場等整備…16.6億円(前計画:18.7億円)
・雨水貯留層…8.6億円(前計画:10.3億円)
・その他…16.8億円(前計画:10.6億円)
以上、整備費は149億円となる見込みです。
前計画では、126.6億円と見込まれていましたので、事業を延期し、さらに計画見直したことにより約23億円も増加することになりました。
そして、建設完了後に民間事業者が行う運営・維持管理に要する費用は、20年間で39.2億円と試算されました。
20年間の運営費を含めて合計すると、188.2億円の事業となります。これらはあくまでも現時点での見込みです。
事業費の主な増減要因として、
・陸上競技場のウォーミングアップ及び観覧スペースの拡張・仕様変更(ウレタン舗装)による増加
・立体駐車場の取り止め(駐車台数の削減)による減少
・公園等の工事内容変更(遊具・残土処分等)による増加
・環境性能の強化(ZEB Oriented仕様)による増加
・ZEB導入に伴う設計等各種費用の増加
・金利上昇
が挙げられています。
なお、「ZEB」については、環境省のホームページによると以下のように説明されています。
建物の中では人が活動しているため、エネルギー消費量を完全にゼロにすることはできませんが、省エネによって使うエネルギーをへらし、創エネによって使う分のエネルギーをつくることで、エネルギー消費量を正味(ネット)でゼロにすることができます。
将来、設備や建築物が老朽化することによって、この環境性能が大きく悪化することはないのか、この性能を維持するためにどれくらいのメンテナンスコストがかかるのかは、これから選定する民間事業者の技術次第だと思いますが、当然、老朽化によりエネルギーの生産効率は落ちるでしょうし、省エネ効率も落ちることが想像されます。
そもそもこの計画の見直しについては、事業費の大きさがコロナ禍に中断した大きな理由であったはずでしたが、建設費も将来リスクも増加するような見直しとなったわけです。
それでも、以前から主張していた通り、絶対に必要な施設の老朽化に伴う事業であり、このことは市も認めていますので、事業をやめるわけにはいきません。
この一連の市の政策判断は、14年前の政権交代を思い起こさせます。
「コンクリートから人へ」というキャッチフレーズのもと、「無駄な公共事業」を騒ぎ立てて政権を担うことになった政党は、公共事業費を大幅に削減し、西宮市内での事業としては、名塩道路(国道176号線)の整備事業にも影響を及ぼしました。
しかし、再び政権が変わって事業が前進することとなり、公共事業を削減する方針であった政党の公認で西宮・芦屋から選出された国会議員が市長へと立場が変わり、市内の道路整備を積極的に進めるため、国に対して予算要望に自らが行くという対応に変わりました。
今回の西宮中央運動公園及び中央体育館・陸上競技場等再整備事業の判断・対応についても、それまでの入念な議論を軽視した対応が、このような状況を生んだのだと感じています。
ひょっとすると今でも、市民にひた隠しにしながら、「コンクリートから人へ」を始め、当時の民主党の考えを遂行しようとしているのではないかと感じています。
頂いた任期はあと4か月となりますが、4年前に作成したポスターに掲げた通り、最後まで全力で市政に立ち向かっていきたいと思います。
Instagram投稿より
日頃の活動について、インスタグラムにも投稿していますので、以下に掲載致します。
インスタグラムのアカウントはmasatake27です。
フォローしていただけましたら幸いです。
■12月21日投稿
先週17日(土)には、第47回西宮市バドミントン協会長杯大会が開かれ、開会式で挨拶を致しました。
ちなみに、第47回は私の年齢と同じであり、不思議なご縁を感じています。
今年は、体育館の割当ての都合上、師走の忙しい時期の開催となりましたが、中学生からご高齢の方まで、約200名の選手に出場していただきました。
コートが8面しか取れないため、最終の試合開始予定時間は18時半頃となります。選手がプレーをしていない間は審判も担い、協会役員や担当の団体の方々を中心に、参加者全員で大会の運営を担っています。
私はいつも開会式の後、大会運営の様子を見せていただくようにしています。その間に、バドミントンの現状や普段の練習の状況等について役員さんからお話を聞かせてもらっています。
バドミントンもまた、世界的に活躍されている選手が何人もいて注目されていますが、年齢に関わらず長く続けられる競技だそうです。
競技力の向上も大切ですが、スポーツを通じて体力を養い、病気になりにくい体をつくることが重要だと思っています。
大会は途中で失礼させていただいて、午後からは、阪神競馬場の周辺の西宮市の住民さんが参加されている競馬観戦会に出席しました。こちらでも地元の課題、貴重な情報を頂いています。
市境特有の課題については、私自身の理解不足でご迷惑もお掛けしていますが諦めずに、課題を解決する方法を提案して、さらに住みよいまちになるよう頑張りたいと思います。
19日(月)は、12月議会の最終日でした。
朝は、さくら夙川駅で市政報告チラシを配布しました。
JRさくら夙川駅では、毎週火曜日に、15時半から19時半の間、地元野菜の販売が続けられるそうです。
そして、10時から開かれました本会議に出席しました。
市長から提案のありました議案は全て可決されました。
一部の議員より、議員の期末手当に関する予算に対して修正案が提出されましたが、賛成少数で否決されました。
その他、市民から提出されていた請願は全て不採択、議長不信任決議案も否決されました。
いよいよ今任期は、来年2月に始まります定例議会が最後になります。
新年度予算の審査が中心ですが、私も一般質問をする予定をしていますので、任期の最後の最後まで頑張ります。
■12月28日投稿
国の令和4年度2次補正予算が成立し、妊婦・子育て家庭への伴走型相談支援と経済的支援の一体的実施(出産・子育て応援交付金)が決定し、西宮市議会でも必要経費が補正予算に計上され12月19(月)の本会議で可決しました。
妊娠時に5万円相当、出産届出後に5万円相当、合計10万円相当の出産子育て応援ギフトが贈られます。今年4月以降に出産された方が対象で、西宮市では、令和5年1月下旬~2月上旬に事業を開始する予定となっています。
地元在住の専門の方から声をかけていただき、23日(金)の午後から事務所で、この事業の実施にあたっての留意点や、現場の状況について勉強をさせていただきました。
経済的支援は目に見えて分かりやすいですが、相談支援の質的向上、体制整備は目に見えにくいなかで、対象となるご家庭にとって非常に重要な部分だと認識しました。
この体制整備は、自治体間で差がつきやすい部分かもしれません。
ここ10年間、必要な事業の民間移管等を怠り、無計画に職員を増やし続けてきた西宮市が、今後の国の迅速な政策展開についていけるのか不安を感じています。
晩は、西宮神社会館で開催された兵庫県議会議員の北川やすとし議員の政策勉強会に参加させていただき、兵庫県知事の斎藤元彦知事の講演を拝聴しました。
斎藤知事は、選挙の時に掲げられた「躍動する兵庫」の実現に向けて、1期目から着実に政策に着手できている様子が伝わってきました。
相変わらず、「県と西宮市の連携がいまいち。」という情報を頂くことがあります。
かなりの権限を頂いている中核市ですので一定仕方のない部分もあると思っていましたが、だからこそ、国・県・市の連携についてもっと意識しなければならないとの思いを強くしました。