2020年7月12日[カテゴリ:学校教育]
東京では、一昨日に過去最多の1日243人の感染者が確認され、昨日も200人を超え、保育園児20人の感染が確認されているとのニュースを見ました。
また、昨日は近畿でも53名の感染が確認されていますが、先日のコラム(←クリックすると7月2日のコラムが開きます。)で、感染者数の発表だけで一喜一憂する段階は終わり、感染の確認によって備えた通りの対応をする段階に入っていると書きました。
今後も、備えた通りも対応ができているのか、検証していきます。
西宮市では、8日(水)に育成センターの指導員の感染が確認され、その後の検査の結果、もう1名の指導員の陽性が判明しました。↓
(1)年代:60歳代
(2)性別:女性
(3)居住地:市外在住
(4)勤務場所:西宮市立安井第2および第3留守家庭児童育成センター
(5)職務内容:留守家庭児童育成センター指導員(西宮市社会福祉協議会)
(6)その他:感染経路および濃厚接触者につきましては調査中
2.PCR検査結果の状況
1例目に関し、積極的疫学調査上の濃厚接触者はいないが、接触があったと考えられる74名の検査は全員実施中。
このうち7月11日午前11時現在、児童63名中58名の陰性を確認、指導員11名中上記2例目の方を除く9名の陰性を確認済み。
3.留守家庭児童育成センターの対応
(1)休所
7月9日から臨時休所しておりますが、具体的な再開時期については、今後のPCR検査結果をみて判断いたします。
(2)消毒
当該指導員が立ち入った育成室等につきましては、既に7月8日と9日の両日で消毒を完了しています。
(3)PCR検査について
当該指導員(2例目)と接触のあった児童及び指導員を早急に確認し、PCR検査を実施します。
4.学校の対応
7月9日より臨時休業としておりますが、再開時期等については、今後のPCR調査結果をみて判断いたします。
複数名の感染が確認された以上、クラスターの早期検知・早期制圧の観点から、育成センターの利用者全員を対象にしてPCR検査をした方がいいのではないかと私は感じています。
もし、「育成センターで感染が確認された」=「育成センターの利用児童の全てを検査」という基準で検査を実施した場合、利用児童に1名でも感染が確認された場合は、「小学校の児童が感染」という段階に移ります。すると、「小学校の児童が感染」=「小学校のすべての教職員、児童を検査」という基準が生じることになります。これは一見、無駄が多いようにも感じますが、休み時間の子供の様子を鑑みると子供同士の接触は避けられないと思われますので、この基準の方が結果的に早く状況を確認できるのではないかと考えるからです。
しかし、今の西宮市のマニュアルは「感染が確認された子育て支援施設においては、全ての児童を検査対象とするのではなく、感染が確認されるたびにその『陽性者と接触した人』を特定して検査する」ことになっていることが分かります。目先の状況で右往左往することなく、この数ヶ月で備えたマニュアル通りに対応されることと思いますが、迅速な対応が求められます。
残りの6名については、11日(土)中に検査結果が判明する予定でしたが、明日12日(日)の判明となります。
3.留守家庭児童育成センターの対応
(1)休所
7月9日から臨時休所しておりますが、あらたな検査を実施していることから、当初見込んでいた13日(月)の再開は困難となりました。具体的な再開時期については、この度の検査結果をみながら、今後判断してまいります。
(2)消毒
当該指導員が立ち入った育成室等につきましては、既に7月8日と9日の両日で消毒を完了しています。
(3)PCR検査について
当該指導員(2例目)と接触の可能性があった児童及び指導員を早急に確認し、PCR検査を実施します。
4.学校の対応
7月9日より臨時休業としておりますが、あらたな検査を実施していることから、当初見込んでいた13日(月)の再開は困難となりました。具体的な再開時期については、この度の検査結果をみながら、今後判断してまいります。
「結果論」ですが、検査対象を絞りこんだことで、接触児童の特定作業の時間と検体採取のタイミングが分かれた分、再開時期が延びることになったことになります。
なお、引き続き、2例目の感染症患者に関するPCR検査を実施してまいります。
PCR検査の精度、ウイルス量に対する感度、潜伏期間中の感染力については、いまだによく分からないのですが、拡大する前に陽性の方を特定して対応する必要があると思います。結果論ですが、最初から育成センターの利用者を全て検査して児童全員が陰性を確認できていれば、13日からの再開も可能であったかもしれません。そして、仮に陽性の児童が確認された場合は、13日再開はできないにしても、判明が早まる分、その後の対応も早められることになります。
また、臨時休校業期間が長引くにつれて、児童への家庭学習の支援の状況の把握や、共働きやひとり親家庭の支援が心配されます。教育活動については先日の一般質問で確認しました。内容は以下のとおりです。
■教育委員会の回答
今年度に再び2週間以上の休校措置が必要となる学校が発生した場合の教育活動の後れへの対応と備えの状況については、学校が臨時休業期間の家庭での学習活動について、計画性を持った家庭学習を課すこと及び学習状況の把握に努めることについて、教育委員会より学校に伝えております。また、その後、学校での授業を再開した際に、学習状況を把握し、必要に応じて補習を行ってまいります。
全国的にはまだ第2波の襲来とは言わないみたいですが、小学校のホームページを拝見すると、すでに西宮市でも、学校と保護者と児童よる新型コロナウイルスとの長期戦が始まっていることを実感します。
また、先週水曜日は大雨警報発令による臨時休校でしたが、それと合わせると全校臨時休業期間が1週間以上に及ぶ可能性があります。育成センターの再開が延期された影響は非常に大きいと考えられ、13日以降の具体的な対応も示されておらず、今回陰性が確認された児童からでも預かるといった対応もなされる様子はありません。
今後の感染状況と安井小学校での教育活動や家庭支援の動向を注視してまいります。