2020年7月10日[カテゴリ:学校教育]
学校給食に関する決議
昨日、6月議会(第7回定例会)が閉会しました。
この議会では、一般質問の初日に私を含め3名の議員が取り上げた「夏休み短縮期間中の学校給食」に関する議論が注目されることになりました。
西宮市の学校給食の問題については、こちらのコラム(←クリックすると6月28日のコラムが開きます。)もご参照ください。
結局、その後、急遽「夏季短縮授業期間における学校給食の改善を求める決議」が教育こども常任委員会から提案されることになり、本会議で可決しました。
一般質問で自分が主張・提案したことが、議会の総意として認められた形となり、光栄に思っています。
過去にも似たようなことがありました。
学校体育館へのエアコンの設置に関する議論です。
平成30年12月議会の一般質問(←クリックすると議論の内容がご覧頂けます。)で、私は学校体育館へのエアコン設置に関して詳細に提案し、議論しました。
その議会中に、急遽「市立小・中・高等学校の体育館へのエアコン設置を求める請願に対する決議」が教育こども常任委員会から提案され、本会議で全会一致で可決しました。
決議に法的拘束力はありませんので、小学校の体育館へのエアコンの設置については、市は慎重な姿勢を示しており、中学校の体育館への設置しか決定していません。
給食についても、完全な形は期待できないかもしれませんが、少しでも改善されることを期待したいと思います。
安井育成センターでの感染の対応
まずは、安井小学校内にある学童保育に関して掲載しました一昨日のコラム(←クリックするとご覧頂けます)に追記がありますので、ご覧頂ければと思います。
↑安井小学校のプールの撤去工事
昨日、安井小学校の前を通りかかったのですが、防護服を着た作業員の方が育成センターの消毒作業をしている姿を見かけました。そして、現在、安井小学校では建替え事業が始まっており工事が進められています。
さて、
昨日も、感染症対応について追加の情報がありましたので、以下に掲載します。
積極的疫学調査上の「濃厚接触者」に該当する方はいませんでしたが、当該指導員が接触したと考えられる児童に対してPCR検査を実施します。
2. 消毒作業について
安井第3育成センターは7月8日、安井第1・第2育成センターは本日(7月9日)消毒作業を完了させます。
3.今後の見込み
PCR検査の結果を受けて育成センター及び学校の再開時期を判断します。
なお、受検者全員の陰性が確認されればその翌営業日から再開したいと考えています(最速で7月13日(月)から再開となります)。
まず、ある関係者からの情報では、『「濃厚接触者」に該当する方がいない』ことに驚いているそうです。
学童保育の部屋では、指導員と児童が数時間同じ空間で生活をしています。言わば家庭の環境と似たような状態と言えます。家庭内感染が取り沙汰されている中で、指導員がマスクをしていただけで「濃厚接触者がいない」と判断されることに戸惑いがあっても不思議ではありません。
以前のコラム(←クリックすると3月25日のコラムが開きます)に掲載しましたが、私も、国が採用している「濃厚接触者」の定義に疑問を持ち、いまだに疑問に思っています。
改めて、現在の濃厚接触者の定義を確認しておきます。
国立感染症研究所 感染症疫学センター「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2020年5月29日暫定版)」より抜粋。
た者のうち、次の範囲に該当する者である。
・ 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者
・ 適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護若しくは介護していた者
・ 患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者
・ その他: 手で触れることの出来る距離(目安として 1 メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と 15 分以上の接触があった者(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)。
「その他」のところにありますが、マスクをしているだけで「必要な感染予防策をしていた」と判断され濃厚接触者としていない可能性が高いのです。今のままの対応を続けるのであれば、今回の検査対象者をどのような基準で選定して、検査対象外の児童は感染している可能性が絶対にないことを説明する必要があります。
次に、再開の時期についてです。
一昨日のコラムでも、現時点で市が考えているスケジュールについて明示すべきと伝えたと書きました。早速明示して頂き、再開は最速で13日(月)とされました。つまり、感染が拡大していなければ、2日間の臨時休業になるということです。
また別の関係者の情報では、「最速で13日(月)の再開」という方針に不安を頂いているとのことです。それは、感染が拡大していないことが証明されないのではないかという不安からくるものと思われます。「せめて、育成センターを利用していた児童は、検査を受けさせて欲しい。」という声もあるそうです。
こうした声は、スケジュールを早めに明示したからこそ聞こえてくる声です。
確かに、仮に今回感染が確認された指導員がどこで感染したのか不明なのであれば、症状が出たとされる6月27日以前にこの育成センターを利用している児童や他の職員から感染した可能性も否めないと考えるのが普通だと思います。ですので、育成センターを出入りしていた全ての関係者の陰性を確認した方がより安心できると思います。
また、ある関係者の情報では、
・安井小学校の児童は、習い事や通塾の自粛を促されている。
・兄弟がいる場合、幼稚園は自粛を促され、保育所では送迎時に家族は敷地内に入らない。
など、感染拡大の防止のため、各自でできる範囲で対応されているそうです。
これは、現時点では風評被害ではなく安全対策と捉えるべきです。しかし、中途半端な対応で済ませてしまうと、児童やご家族のみならず、地域の商業施設すらが風評被害を受けることにもなりかねません。ですので、安井小学校の児童は誰も感染していないことを早く証明してあげなければなりません。
現在検査を受けている児童が全て陰性であったとしても、対象を広げて検査しなければ、不安は解消されないと思います。子供たちへの影響を最小限に抑える為に、早く育成センターも学校も再開しなければなりませんが、その大前提は、現時点での感染の広がりと感染リスクがないことを客観的に証明されることです。
行政は、こうした情報収集をどこまでできているのか分かりませんが、保護者等の声に耳を傾け迅速に対応していくべきです。学校からは保護者に対してメール等で随時情報提供がされているそうですが、保護者や児童の不安を払しょくするために、寄せられているご意見や質問への説明ついても、この週末にまとめて情報として提供するべきです。
続報を待ちたいと思います。