少子高齢社会福祉ビジョンの策定をー平成25年12月議会一般質問

2014年4月14日[カテゴリ:医療・福祉, 質問

前回コラムの続きです。

 1年前の一般質問(←クリックするとコラム「高齢化に関する将来ビジョンの策定を」が開きます。)に引き続き、平成25年12月議会一般質問においても、将来を見据えた政策推進を可能とする「少子高齢社会におけるビジョン」の策定について取り上げました。

====本会議場での議論の概要====

平成25年12月議会一般質問

2.高齢化社会への対応について
ウ)少子高齢社会福祉ビジョン

 少子高齢化がいよいよ本格化する中、県の少子高齢社会福祉ビジョンを例に挙げて、市のビジョンを示し、そのビジョンに基づいて、福祉のみならず、あらゆる分野において将来を見据えた政策推進をすべきであることを昨年12月議会でも指摘致しました。そして、市長からは次期介護保険計画を策定する平成26年度までにビジョンを示すとの御答弁を頂きました。
 このビジョンは、福祉や子育ての分野は当然のこととして、住宅や交通、ごみ処理など、生活に関するあらゆる分野において、ビジョンを考慮して政策が講じられなければなりません。

■質問
 その後の調査や体制の整備等、進捗状況と具体的に今後の取り組みをお尋ね致します。

■市の回答
 現在、国における介護保険制度改正の検討の中で、団塊の世代が75歳以上となる2025年を見据えた長期的な見通しとして、地域包括ケアシステムの構築を推進する議論が進められております。本市におきましても、国の議論の中で具体的に挙げられております在宅サービスの充実や医療と介護の連携についての仕組みづくりなど、本市の実情に合った地域包括ケアシステムの構築を進めるため、検討を重ねているところでございます。
 また、高齢者福祉だけではなく、将来の少子高齢化社会を見据えた市の福祉全体の考え方として、子供から高齢者までの多世代が、あるいは障害のある人もない人も、全ての人が住みなれた地域の中でともに支え合って暮らしていくことを目指す地域共生のまちづくりを柱とすることについて検討を進めているところでございます。この地域共生のまちづくりにつきましては、地域が主体となって、ともに支え合うまちづくりを基本理念とすることや、その理念を実現するための施策を内容としておりまして、将来を見据えた福祉施策の方向を示したものでございます。
 今後の取り組みと致しましては、地域共生のまちづくりの具体的な内容についてさらに検討を進め、福祉施策全体のビジョンとしての位置づけを明らかにしたいと考えております。福祉施策全体の方向を示し、このようなビジョンを念頭に置くことで、介護保険制度における地域包括ケアシステムの構築をさらに進めることが可能となるなど、地域福祉全体の底上げが期待できるもの、このように考えております。
 以上のように、今後も引き続き、市の福祉ビジョン、地域共生のまちづくりの策定に取り組み、福祉施策全体のビジョンとして各種福祉計画に反映させるなど、その推進に取り組んでまいりたいと考えております。

■意見・要望
 高齢化社会への対応についてですが、(ア)、(イ)、(ウ)とも、いずれも前向きの御答弁を頂き、市長からも、非常に意欲的な、「新しい地域共生のまちづくり」、そうしたものを策定していくという御答弁を頂きました。
ですので、これ以上の要望はございません。

====ここまでが本会議場での議論の概要====

 引き続き、動向を見てまいります。

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